
提供:日本海テレビ
全国各地にある「ご当地パン」。今回は、島根県のご当地パン、その名も「バラパン」を紹介します。名前の通り、バラのような可愛らしい形のパンです。出雲市で作られる、職人技光るご当地パン。その製造現場に潜入しました!
なんぽうパン

バラパンを作っているのは、昭和24年(1949年)創業の地元で愛されるパン屋さん「なんぽうパン」です。

社名の由来は創業者が台湾出身で、「日本から南の方に位置する台湾」にちなんで「なんぽう」と名付けられたそうです。現在は2代目社長が引き継ぎ、変わらない味を守り続けています。
バラパンの誕生秘話

昭和24年ごろ、職員さんが通勤途中で見かけたバラの花がきっかけで、「こんなパンを作ってみたい!」と思い立ち、誕生したのがこの「バラパン」。

レトロなパッケージも味も70年以上変わらず、昔ながらの手作り製法を大切にしているそうです。クリームは秘伝の製法で作られており、あっさりとした優しい甘さが特徴。今70代くらいの方にとっては、給食でもお馴染みのパンで、世代を超えて愛されています!
いざ、工場見学!

工場に一歩入ると、ふわっと広がるパンのおいしそうな香り…!もうそれだけで幸せです。

県外のお店にも卸しているため、遠方の方にもできるだけ作り立てのものを食べてもらいたいという思いから、バラパンは夕方の発送に合わせて、15:30頃から一気に作り始めるそう。なんと1日に約4,000個も製造されているんです!

すさまじいスピードでした!
職人さんたちが手作業で巻いていく姿は圧巻!中でも目を引いたのが「内藤さん」。元パティシエの内藤さんは16年前から「なんぽうパン」に勤めていて、なんと2時間で600個、1分に5個ものバラパンを巻き上げてしまうんです!

細長くカットされたふわふわの食パンにバタークリームが塗られていきます! 手巻きのコツは「ゆる~っと巻くこと」。力を入れずに軽やかに巻き、包装で締まるのを計算することで、ふんわりとした食感が生まれるそうですよ。

味の種類も豊富なバラパンを実食!

今回は、本社から一番近い地元のスーパー「ゆめマート 神西店」でバラパンを購入しました!

パン売り場では、「なんぽうパン」さんの特設コーナーが目立っていて地元での人気ぶりを実感。

今回は6種類のうち3種類のバラパンを試してみました!
定番のバラパン

まずは定番のバラパン!

ふわふわのパンに、端までたっぷり塗られたバタークリームが相性抜群。初めて食べたのに、どこか懐かしい味…地元で愛される理由がわかります!
抹茶バラパン

こちらは抹茶好きにはたまらない一品!生地もクリームも抹茶風味で、想像以上に濃厚なお抹茶の味が楽しめました。

縁結びバラパン

出雲といえば縁結びの地!そんなご当地感を楽しめる縁結びバラパンは、シュガーマーガリンがはさんであり、じゃりっとした食感がユニーク! 甘じょっぱさがクセになりました!

おわりに

「なんぽうパン」さんのバラパンには、時代を超えて受け継がれる手作りの温かさと、地元の人々に愛される理由が詰まっていました。

出雲の地で生まれ、育まれ、愛され続けているバラパン。島根県内のスーパーでは、見かけることが多いので、島根に訪れた際には、ぜひ召し上がってみてください。きっと、どこか懐かしく、ほっとする気持ちになれるはずですよ。
※この記事は、2025年1月2日に日本海テレビ「na-na」で公開された記事を転載したものです。