提供:北日本放送
暦のうえでは秋となり、実りの季節。
猛烈な暑さと梅雨の時期に水不足が続いた2025年は、例年に比べて1週間から10日ほど早くぶどうの収穫期がやってきたんだとか。
巨峰などの大きなぶどうや人気のシャインマスカットなど、富山県内各地でさまざまな品種のぶどうが栽培されていますが、ぶどう園に隣接したカフェで生しぼりのジュースやワインとBBQが楽しめるのが「やまふじぶどう園」です。
北陸3県でもっとも古く歴史あるぶどう園
ぶどう園があるのは、富山市中心部から南西に車で約40分ほど走らせた、国道359号線沿いの丘の上。そのはじまりは1927(昭和2)年までさかのぼり、現在は6haの畑にワイン用や生食用など、約40品種のぶどうを栽培しています。
「今年は気温が高く、雨が少ない日が続いたので、水管理が大変でしたが、例年に比べて1週間ほど早く色づきました。今のところ、粒は小さめですが、その分、甘みが凝縮したぶどうになっています」(4代目 山藤智子さん)
残留農薬ゼロ 洗う必要のないフレッシュなぶどうをその場で
ぶどう園は射水丘陵の緑豊かなエリアにあるため、併設のカフェスペースからは辺り一面のぶどう畑とどこまでも続く青い空を眺めることができます。
カフェでは、摘み取ったばかりのぶどうを使ったパフェやシャーベット、ピザなどを楽しめますが、ぶどう好きなら100%ジュースから味わってほしいところ。季節によって旬のぶどうが変わり、この日は糖度が高くて濃厚な味わいを楽しめる「サニールージュ」と「サマーブラック」をブレンドしたジュースでした。
スーッとしたのどごしで、ぶどうの果汁が全身に染みわたるような100%ジュース。
ぶどうの繊維が少し舌に残る食感もたまりません。粒で味わうのとはまた違う味わいを楽しめるのもジュースならではです。
せっかくなので、飲み比べながら品種の違いを実感するのも楽しそう。
品種の違いを100%ジュースやパフェで
旬の品種を楽しめるのは、パフェも同様です。
パフェを頼むと、やはり「サニールージュ」と「サマーブラック」の2種類のぶどうがたっぷり盛られてやってきました。自家製ぶどうソースのほどよい酸味がアイスクリームやクリームとよく合います。クリーム仕立ての杏仁豆腐やナタデココも入っていて、食感の違いや味変も楽しめます。
「ぶどうは皮に栄養がたっぷり。残留農薬ゼロのぶどうなので、安心して皮ごと楽しんでもらえたらと思います」(山藤さん)
しぼりたてのジュースやパフェのほかに、カフェでは赤ワインを使用したカレーやぶどうのピザも楽しむことができます。
試食付きの摘み取り体験
園内の売店では収穫されたぶどうが袋詰めされ、ずらっと並んでいますが、摘み取りを体験することもできます。
お気に入りの房を選んで、チョキンッ!
摘み取った重さに応じて、最後に料金を支払うシステムです。
青空の中に広がるぶどう棚には、たわわに実るぶどうが。どれもずっしりと重たそうで、今にもはちきれそうなほどハリがあります。
雨や虫から実を守るため、ひと房ごとに袋がかけられていて、ぶどう狩りでは、この袋の下をほどいて中のぶどうを確認し、「これだ!」と思った房の軸をハサミで切ります。
その場では食べれないので、カゴに入れて売店へ。重さを量って会計をすませたら、ぶどう棚の下で食べることもできます。
残留農薬がゼロのぶどうということで、皮ごと食べられる品種の場合は、皮と実の間にある栄養もまるごとおいしく食べられます。
摘み取り体験ができる品種は時期によって変わるので、店頭でご確認ください。
ぶどう棚の下でワイン片手にBBQも!
涼しくなってきてからのお楽しみが、ぶどう棚の下で楽しめるBBQ。そこには、やまふじぶどう園が代々受け継いできた願いが。
「自然の恵みをきっかけに、人々が集まれる場所づくり。ここで生まれる出会いや発見、やすらぎや感動…ふれあう皆さんの笑顔がどうぞ増えていきますように」(山藤さん)
ワインやぶどうジュースを片手においしい肉に舌鼓を打つ…おいしい食事をしながら家族や仲間と一緒に楽しむ会話は、何よりのご馳走です。
やまふじぶどう園
- 住所
- 富山県富山市婦中町みさご谷10
- 営業時間
- 平日 10:00~19:00
金・土曜日 10:00~21:00
日曜日・祝日 9:30~19:00 - 定休日
- なし(2025年8月9日~10月13日は毎日営業)
- 電話番号
- 076-469-4539
- 公式サイト
- やまふじぶどう園
※この記事は、2025年8月14日に北日本放送「nan-nan」で公開された記事を転載したものです。
