
提供:北日本放送
富山県高岡市のまちなかには、土蔵造りの奥深い街並みが続く山町筋や、千本格子の家並みに風鈴の音が心地よく鳴り響く金屋町など、まち歩きが楽しくなる見どころがたくさんあります。
そんな高岡散策のひと休みにぴったりなのが、今回紹介する甘味処「たかおか大仏茶屋」。その名前の通り、高岡大仏から徒歩1分の好立地で、まさに“高岡大仏のお膝元”のようなお店です。
散策中にほっとひと息…高岡大仏のお膝元にあるいっぷく処

外からお店の中を覗くと、地元の常連さんがママさんと談笑を楽しんでいる様子。一見さんは入りにくいのかな...と思いきや、いいえ。そんなことはありません。
なぜならここは、高岡に住む人と訪れる人を結ぶ“交流の場”。ママさんこだわりの甘味とともに、高岡のディープなオススメのスポットも知ることができる、高岡愛に溢れたお店なんです。

お店の引き戸をガラガラと開けると出迎えてくれるのは、太陽のように朗らかなママさん。そして、ミニ高岡大仏!

木調であたたかみのある店内には、あちらこちらに高岡らしいものが置いてあります。
高岡への想いが行き交うお店――地元の人おすすめのディープな情報も
ママさんがこのお店を始められたのは、2015年のこと。北陸新幹線の開通に合わせて「高岡市内外の人が交流できる場所を作りたい」と、高岡の観光名所のひとつ、高岡大仏のそばにお店を構えられました。
そんなママさんの想いが形になったのが、お店に置いてあるこちらのふたつ。

「みんなでつくるクチコミMAP」は、このお店を訪れたお客さんが独自の視点で高岡のオススメのスポットを紹介できるというもの。なかには、地元の人だからこそ知る隠れ名店の情報もあり、世界にふたつとないディープな情報満載のマップです。

もうひとつのノートは、高岡を訪れた人がその記念にメッセージを書き留めていく日記のようなもの。ママさんの想いを知った常連さんが「こんなノートを置いたらどう?」と持ってきてくれたのが始まりなのだそうです。
ノートを開くと、日本語だけでなく中国語やポルトガル語で書かれたメッセージも。国内外のたくさんの人が高岡を楽しんでいってくれたのだと感じることができます。
市内外の人が直接顔を合わせずとも、高岡への想いや愛情を伝えあって交流できる場所。それがこのお店なのです。
おもてなしの心が詰まったあったかメニュー
ママさんの愛情がぎゅっと詰まったぜんざい

ママさんの想いは、オリジナルメニュー「縁結びぜんざい」にもあらわれています。紅白の結び餅が入ったこのぜんざいは、「大仏さまの良いご縁を結びたい」という想いから考案された、食べるとご利益のありそうなメニュー。北海道産の大粒の小豆を自家製で炊いた、ほどよい甘さがしみわたるぜんざいです。
セットのあたたかいほうじ茶とも抜群な相性。さらに、豆皿で付いてくるのは、なんと塩昆布。ぜんざいの中に入れたり、お口直しに挟んだりするために用意されているのだそうですが、これがまたぜんざいの甘さと絶妙にマッチします。隠れ最強コンビです。
そして、お気づきの方もいるでしょうか? 箸袋の先が折り鶴の形になっています。ママさんがひとつひとつ丁寧に折っているのだそうで、「海外からのお客さんが喜んで持って帰ってくれるんです」と笑顔でおっしゃっていました。どこまでもママさんのあたたかい心遣いを感じますよね。
素材本来の味を活かした 体にやさしいジンジャーティー

こちらのホットジンジャーティーは、冬季限定メニュー。生姜とスパイスの自家製シロップを紅茶で割った、体がぽかぽかとあたたまるドリンクです。控えめな甘さの中に香り高い生姜とスパイスの風味が広がり、まさに素材そのものの味わいを感じることができます。
そして、豆皿に付いてくるのは、生姜を黒糖漬けにしたお菓子。そのまま食べるもよし、ドリンクに入れて甘さを濃くするもよし。ひとつのメニューでいろいろな楽しみ方ができそうです。
古代米の甘酒は自然な甘さ

こちらは、古代米の赤米を使った甘酒。自然な甘さでくどさがなく、生姜や甘さを調節できるお湯も付いてくるので、自分好みに味変を楽しみながら最後までさらりと飲むことができます。
また、赤米は白米に比べて食物繊維やカリウムを豊富に含んでいるため、便通やむくみに効果が期待できるのだそう。「飲む点滴」と言われる甘酒ですが、「たかおか大仏茶屋」の甘酒はよりいっそうの美容効果を感じることができるかも!?

今日も手作りのやさしい味と持ち前の明るさで高岡に元気を届けているママさん。
この「たかおか大仏茶屋」でほっとひと息つきながら、「こんなスポットあったんだ!」とディープな高岡を楽しんでみてはいかがでしょうか。
たかおか大仏茶屋
- 住所
- 富山県高岡市定塚町1200
- 営業時間
- 11:00~17:00
- 定休日
- 月曜日
- 電話番号
- 0766-54-6678
- 公式SNS
- Instagram「daibutsutyaya」
※この記事は、2024年11月21日に北日本放送「nan-nan」で公開された記事を転載したものです。