提供:北日本放送
サクッとジューシー。手頃で食べごたえがあるとんかつは、洋食の定番。ランチや夕食に食べると、ちょっと贅沢な気持ちにさせてくれます。そんなとんかつを目当てに地元の人たちが長年通い続ける老舗店が、富山県魚津市にあります。
その名も「とんかつや」。
富山地方鉄道の電鉄魚津駅から海側へ5分ほど、60年変わらず愛される大衆食堂です。
魚津のまちで愛される大衆食堂
店名こそ「とんかつや」ですが、店にはとんかつ以外のメニューもあります。
店頭のショーケースに並ぶ食品サンプルは、いかにも昔ながらの大衆食堂のそれといった雰囲気で、エビフライや鶏の唐揚げ、八宝菜など、おなかを満たしてくれそうなメニューがたくさんそろっています。
店主が大切に守り続ける味。決め手は「油」
そんな「とんかつや」の店主、土居保さんがもっともこだわっているのは油。60年続く味を守るために使用しているのは純製100%のラード、豚の背脂です。
とんかつをはじめ、エビフライや唐揚げなどの揚げ物にラードを使用すると、揚げたときの旨みとコクに違いが出るんだとか。味に加えて、サクサクな食感もキープされるため、最後のひと口までおいしく食べられます。
名前に偽りなし! 看板メニュー「とんかつ定食」
大きなとんかつがメインの「とんかつ定食(税込1,700円)」。言うまでもなく「とんかつや」の看板メニューです。店主こだわりのラードを使って揚げた衣はカラッとしていて、サクッサクッと香ばしく歯切れもいい食感。肉は厚みがあるのにやわらかく、噛むと豚肉特有の甘い脂が溶け出します。
断面をのぞき込んでみると…
衣がとても薄いことに驚きます。
こうすることで、さっくりした食感を出しつつ、肉をダイレクトに感じられるように工夫されています。さらに、油を吸う衣が薄いため、コクがあってもおなかに溜まるような重さはありません。
プラス300円で約2倍にサイズアップ! オトクな「特大とんかつ」
がっつり肉を食べたいという人にオススメなのが、「特大とんかつ定食」。通常のとんかつ定食で使用する肉は170gですが、特大は300gにサイズアップします。
しかも、値段は税込2,000円なので、その差は300円。それでとんかつの大きさが倍近くになるのですから、食べごたえを求める人には断然オトクです。
「お客さんには大きいとんかつのほうが喜ばれる。地元の皆さんに愛される店でいたいから」(店主 土居保さん)
特大なとんかつをリーズナブルに提供する理由は、店主の心意気にあるようです。そんなところも老舗の大衆食堂ならでは。もちろん、つけ合わせのキャベツも山盛り、ごはんも大盛りです。
常連客には、地元の住人だけでなく、遠方から訪れる人の姿も。この味が恋しくなって定期的に訪れるファンが多くいるんだとか。その名に偽りないこだわりのとんかつで満たされる「とんかつや」。老舗の味におなかも心もしっかりと満たされそうです。
とんかつや
- 住所
- 富山県魚津市新宿4-15
- 営業時間
- 11:00~20:00
- 定休日
- 木曜日
- 電話番号
- 0765-24-8000
※この記事は、2024年11月8日に放送したKNBテレビ「いっちゃん☆KNB」をもとに、2024年11月15日に北日本放送「nan-nan」で公開された記事を転載したものです。