提供:金沢日和
能登栗をはじめ、和栗のおいしさを伝えたいと尽力し、今や金沢を代表する人気店となった和栗専門店「和栗白露」が、2025年3月10日、東京・GINZA SIX（ギンザシックス）に新店舗をオープン。
能登の栗を多くの人に知ってほしいという思いから生まれたこの挑戦。その背景には、能登半島地震により閉園決定を余儀なくされた能登栗農園を引き継いだ店主・坂本さんの決意があります。
「和栗白露」が使用するのは、石川県能登地方で育つ「能登栗」。寒暖差の大きい気候や栄養豊富な土壌で育つこの栗は、濃厚な甘みとコクが特徴です。
しかし、2024年1月の能登半島地震により、仕入れ先の「松尾栗園」が被災し、閉園を決意。店主の坂本さんは、「能登栗の文化を絶やしたくない」との強い思いから、農園を引き継ぐ決断をします。
未経験ながら、剪定、草刈り、枝の処理、収穫まで一通りを経験し、農業の大変さと喜びを実感。現在は能登と金沢に集荷場や加工施設を整え、栽培から製造、販売までを一貫して行う体制を築きました。
苦労も多いはずですが、「栽培、製造、販売それぞれに楽しみや喜びがある。ありがたいことです」と新しい経験を楽しんでいるようです。
中は国産マスカルポーネのスポンジクランブルと厳選生クリームの層。
「和栗白露」は、素材にこだわり、本物の和栗の美味しさを届けるとともに、農家を支え、地域とつながることを大切にしています。
美しいパッケージや心踊るプレゼンテーションも人気ですが、正当な価値を伝え、販売することで、契約農家にしっかりと還元し、農家が直面する収益難の解決につながればという思いがあるため。
また、能登には栗のほかにも、いちじくやころ柿になる景勝柿など魅力的な農産物がまだまだあります。これら農家の支援にも力を入れ、地域の活性化や能登の食文化を未来へとつなげていきたいと願っているそうです。
現在、「CAMPFIRE」にて新店舗立ち上げと栗農園維持を目的としたクラウドファンディングを実施中。能登出身の坂本さんを突き動かすのは、能登を元気にしたい、恩返しをしたいという思い。
支援は、坂本さんの背中を押し、今後の能登の未来を照らす大きな力になるはずです。
▶クラウドファンディングはこちらから
GINZA SIX（ギンザシックス）店では能登栗の風味を生かした和栗菓子を提供しています。
WAGURISHIRATSUYU GINZA
- 住所
- 東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX地下2階
- 電話番号
- 03-5938-4537
- 営業時間
- 10:30〜20:30
- 問い合わせ先
- fiamma@wagurishiratsuyu.com
- 公式サイト
- WAGURISHIRATSUYU
※この記事は、2025年2月25日「金沢日和」で公開された記事を転載したものです。
