
提供:Sitakke
数多くの「絶景」を持つ北海道。
観光情報にはなかなか載っていない、「日常の絶景」も多くあります。
今回は、HBC帯広放送局のカメラマン・大内孝哉さんが撮影した、春間近の十勝平野の風景をお届けします。

春間近 雪解けが進む十勝平野の風景と空の色
4月に入り、昼間の気温は10度を超えることが増えました。春間近な、暖かく柔らかい雰囲気が十勝平野にも広がっています。
農家さんも畑を耕し始め、作物の種植え付けが始まりますね。景色がとても賑やかになります。
そして桜の開花も4月末の予報が出ていて、ピンクに染められる景色もとても楽しみです。
四季折々撮影できるのも、十勝の魅力ですね。
ではでは春先の写真も撮りたまってきましたので、この時期の十勝平野の風景をお伝えいたします!
ワクワクする季節

- 撮影日
- 2025年4月
- 場所
- 芽室町
- シャッター速度
- 1/400
- 絞り
- f/10
- ISO
- 640
- カメラ
- SONY a7Ⅳ
- Edit
- Adobe Photoshop Lightroom
2月に降った大雪のときは、「春先には、ちゃんとこの雪は溶けるのだろうか」なんて考えていましたが、しっかり雪解けは進みました。
畑の土も見えてきましたね。
土がしっかりと見えてくると、冬からの景色がガラリと春に変わり、土の匂いも感じられるようになります。
これから始まる農業の季節が、撮影者としてもとてもワクワクします。
大地の春と、冬が居座る山の残雪のコントラスト

- 撮影日
- 2025年4月
- 場所
- 芽室町
- シャッター速度
- 1/250
- 絞り
- f/16
- ISO
- 500
- カメラ
- SONY a7Ⅳ
- Edit
- Adobe Photoshop Lightroom

- 撮影日
- 2025年4月
- 場所
- 芽室町
- シャッター速度
- 1/500
- 絞り
- f/11
- ISO
- 500
- カメラ
- SONY a7Ⅳ
- Edit
- Adobe Photoshop Lightroom
秋蒔き小麦の芽も雪の下で冬を乗り越え、景色を色付け始めました。
日高山脈はまだまだ雪が残っていて、大地の春と、冬が居座る山の残雪のコントラストが、この時期ならではの光景です。
景色が柔らかく感じる

- 撮影日
- 2025年4月
- 場所
- 音更町
- シャッター速度
- 1/200
- 絞り
- f/11
- ISO
- 500
- カメラ
- SONY a7Ⅳ
- Edit
- Adobe Photoshop Lightroom
厳冬期は「樹氷が溶けちゃう!」「霧がなくなってしまう!」などいわゆる「消え物」が撮影対象のことが多かったため、時間との勝負で撮影していました。
しかし春先は、厳冬の肌がピリピリする程寒い空気から一変。

- 撮影日
- 2025年4月
- 場所
- 帯広市
- シャッター速度
- 1/320
- 絞り
- f/8.0
- ISO
- 640
- カメラ
- SONY a7Ⅳ
- Edit
- Adobe Photoshop Lightroom

- 撮影日
- 2025年4月
- 場所
- 帯広市
- シャッター速度
- 1/100
- 絞り
- f/8.0
- ISO
- 200
- カメラ
- SONY a7Ⅳ
- Edit
- Adobe Photoshop Lightroom
僕の感覚ですが、なんとなく景色が柔らかく感じるというか、やさしく感じるというか、表現が難しいですが、ゆっくり時間が流れ落ち着いた感覚で撮影ができているというか。
景色をじっくり見れているような気がします。

- 撮影日
- 2025年4月
- 場所
- 帯広市
- シャッター速度
- 1/100
- 絞り
- f/5.6
- ISO
- 500
- カメラ
- SONY a7Ⅳ
- Edit
- Adobe Photoshop Lightroom
そしてここ最近で見た、空の色がとても美しく。
グラデーションが最高でした。

- 撮影日
- 2025年4月
- 場所
- 音更町
- シャッター速度
- 1/100
- 絞り
- f/5.6
- ISO
- 500
- カメラ
- SONY a7Ⅳ
- Edit
- Adobe Photoshop Lightroom
景色と鳴き声と

- 撮影日
- 2025年4月
- 場所
- 音更町
- シャッター速度
- 1/500
- 絞り
- f/11
- ISO
- 640
- カメラ
- SONY a7Ⅳ
- Edit
- Adobe Photoshop Lightroom
防風林から出てくる太陽。
こういう十勝らしい景色が僕は大好きです。
ちなみにこの撮影時間は早朝5時ごろ。
日の出の時間が早くなり、早起きがつらい時期にもなりました…!
でもやはり、早朝は特別な景色が広がっています。
その場所の空気や匂い、その場所で聞こえる野生動物の鳴き声。贅沢な空間です。
そうそう、この時期よく聞こえる鳴き声の主は、オオハクチョウやマガンなどの渡り鳥が賑やかです。

- 撮影日
- 2025年4月
- 場所
- 帯広市
- シャッター速度
- 1/320
- 絞り
- f/9.0
- ISO
- 640
- カメラ
- SONY a7Ⅳ
- Edit
- Adobe Photoshop Lightroom
夏はロシア極東で過ごしたオオハクチョウは、越冬地に向かう途中に十勝平野を訪れて、畑の残った穀物などを食べ過ごしています。
4月中は十勝平野を車で走っていると、群れで見かけることもあると思います。

- 撮影日
- 2025年4月
- 場所
- 帯広市
- シャッター速度
- 1/320
- 絞り
- f/8.0
- ISO
- 640
- カメラ
- SONY a7Ⅳ
- Edit
- Adobe Photoshop Lightroom
どんどん鮮やかになる景色
十勝に引っ越してきてから2回目の春を迎えようとしています。
厳冬が終わり、農家さんが動き始めると、景色が賑やかになり、白銀の単色だった世界から緑が増え、景色に彩りができ上がります。
夏に向けてどんどん鮮やかになっていくのでしょう。
今年は写真だけではなく、本職の動画もたくさん収めていきたいと考えています。
贅沢な土地に住めている間に、しっかりと十勝平野の春夏秋冬を記録していきたいです。
ご覧いただき、ありがとうございました!


撮影・文:HBC帯広放送局 大内孝哉
2015年からテレビカメラマンとして、主にニュースやドキュメンタリーを撮影。担当作品に映画/ドキュメンタリー「ヤジと民主主義」「クマと民主主義」や、ドキュメンタリー「核と民主主義」「ベトナムのカミさん〜共生社会の行方〜」「101歳のことば ~生活図画事件 最後の生き証人~」など。
2023年10月から帯広支局に異動。インスタグラム「takayasunset0921」では、プライベートで撮影した北海道の写真を公開中。
※掲載の内容は記事執筆時(2025年4月)の情報に基づきます
※この記事は、2025年4月20日にHBC北海道放送のWEBマガジン「Sitakke」で公開された記事を転載したものです。