鳥羽湾を一望できる絶景宿「鳥羽国際ホテル」で満ちる滞在を


2000年の時を経てもなお、人々が求めてやまないものが三重にあります。古の時代より「御食国(みけつくに)」として伊勢神宮や朝廷に名産品を献上してきた歴史を持ち、食への評価はお墨付き。鳥羽湾に面した「鳥羽国際ホテル」は、伊勢エビやアワビを堪能できる絶好の場です。リニューアル後、クラブラウンジやオーシャンテラスが新設され、客室もより眺望を生かした仕様に。海に魅せられ、心と身体も満たされる滞在がかないます。

 

 

チェックイン

鳥羽国際ホテル

海岸線にせり出たもんど岬にたたずむ「鳥羽国際ホテル」。ホテルまでは急こう配な上り坂が続き、海というよりは山の印象です。しかし、視界がひらけると目の前には白亜の建物が登場し、ガラス張りのエントランスがその先に海があることを教えてくれます。

 

鳥羽国際ホテル

名古屋からJRまたは近鉄特急で約1時間40分、京都・大阪方面からも2時間半以内とアクセス良好。最寄り駅の鳥羽駅からホテルへは30分おきに無料のシャトルバスが出ていて便利です。

 

鳥羽国際ホテル

東京オリンピックを見据えて1964年に開業し、今では地域を代表するホテルに。世界中の人たちに愛されるようにと願いを込めて「国際」と名付けましたが、それは見事に成就しているよう。人気スポットの伊勢神宮や鳥羽水族館に近いことから国内外から多くの人たちが訪れます。

 

鳥羽国際ホテル

そして、さらなる成長を誓い、2024年に大規模なリニューアルを実施。エントランスも一新され、フロントカウンターでは伝統工芸士の永井聡さんによる金銀砂子細工を施した伊勢和紙アートと素敵な笑顔に出迎えられました。

 

鳥羽国際ホテル
鳥羽国際ホテル

エントランスの奥にある「パールオーシャンテラス」も新たに誕生した話題のスポット。海からの風が心地よく、視界を遮るものがない環境は、より開放的な気分にさせてくれます。

 

客室

鳥羽国際ホテル

お部屋に移動しても、海の存在感は変わらず顕在。人気の「オーシャンビュースイート・クラブ」はベージュやウッド家具など、やわらかな色を基調とすることで窓に映る海の鮮やかさがより際立ちます。

 

鳥羽国際ホテル

海との時間を邪魔しないようにとお部屋のしつらえは極力最小限に。テレビ台をなくし、ソファやベッドも海に面して。シンプルになったことで56平米の広さはゆとりが感じられ、1日の終わりも始まりも海を眺めて迎えます。

 

鳥羽国際ホテル

大きめの洗面カウンターが設けられたパウダールームは2人同時に利用でき、自分のペースで快適に身支度を整えられる仕様。

 

鳥羽国際ホテル

アメニティには真珠のブランドで世界的に知られる「ミキモト コスメティックス」が用意されているのも魅力です。クレンジング、洗顔料、化粧水、乳液が含まれ、独自に抽出した真珠の成分は保湿力が高いといいます。

 

鳥羽国際ホテル

ほかにもドライヤーには美容ブランド「ReFa」(リファ)など、使う喜びが感じられるものばかり。

 

鳥羽国際ホテル
鳥羽国際ホテル

バスルームにあるボディソープ、シャンプー、トリートメントも「ミキモト コスメティックス」で統一。脚を十分に伸ばせる浴槽にフローラルな香りのバスパウダーをとかせばお風呂の時間がいっそう華やぎます。

 

鳥羽国際ホテル

ひと段落したら、お部屋にある伊勢茶で一服。三重県の伝統的工芸品に指定されている萬古焼(ばんこやき)の急須と茶碗は素材そのものの風合いが生かされ、このお部屋にぴったりです。

 

鳥羽国際ホテル

地元の和菓子にするか、それともホテルオリジナルの洋菓子にしようか、お茶請けも充実しています。

 

鳥羽国際ホテル

またミニバーのドリンクがすべて無料なのも、このお部屋の醍醐味。明治時代の幻のビールを再現したといわれる地ビールや、特産のみかんをギュッとしぼったジュースなど、ユニークなものがそろっていて、あれもこれもと思わず手を伸ばしてしまうはず。

 

クラブラウンジ

鳥羽国際ホテル

とびきりの眺望に充実のアメニティなど「オーシャンビュースイート・クラブ」ならではの特典はお部屋だけとは限りません。それは限られたルームキーでしかアクセスできない扉の向こう側にも…。

 

鳥羽国際ホテル

もうひとつのお部屋として過ごしてほしいと誕生した「クラブラウンジ」は大きな窓から鳥羽湾の絶景が見渡せます。カウンターやテーブル、ソファ席などが設けられ、1人でも、家族でもくつろげるデザインです。

 

鳥羽国際ホテル

訪れるたびに楽しみなのが、1日に3度も変わるフードプレゼンテーション。午後のティータイムには開業以来の製法を守り続けるチーズケーキをはじめ、スコーンやプティガトーが並び、それに合わせてコーヒーや紅茶、スペイン産のスパークリングワインまで取りそろえています。

 

鳥羽国際ホテル

17時から20時は艶やかなカクテルタイムに早変わり。野菜スティックやスモークサーモン、生ハムなどの冷菜に加え、要望に応じて温菜も新たに加わりました。

 

鳥羽国際ホテル

お酒も伊勢志摩サミットで提供された地酒など三重県産にこだわり、ウィスキー、焼酎、ジンなど種類も豊富。そのほかにワインや果実酒もあり、カクテルメニューを参考に自分だけのオリジナルカクテルを作り出すという楽しみ方も。

 

 

お風呂・パールスパ

鳥羽国際ホテル
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お腹も満たされたのなら夕食前にお風呂でさっぱりと。「鳥羽国際ホテル」の敷地内には純和風旅館の意匠を凝らした「潮路亭」があり、こちらの大浴場「常若(とこわか)の湯」を送迎付きで利用できます。

 

鳥羽国際ホテル

ホテルリゾートで温泉まで堪能できるというぜいたくな環境。しかも露天風呂はキラキラと輝くパールオーロラ風呂という希少なお湯です。真珠由来の成分を独自に抽出し、ミネラルやコラーゲンなどお肌に良い成分がたっぷりと含まれたお湯はまるで真珠そのもの。浸かることで自分の肌も美しい真珠肌へと導いてくれます。

 

鳥羽国際ホテル

広々とした内風呂には、保温効果が高く、湯冷めがしにくいことから「熱の湯」とも呼ばれている塩化物泉の温泉が。冷え性だけでなく、塩分に殺菌作用があることから切り傷、やけど、皮膚病などにも効果的です。

 

鳥羽国際ホテル

ドライサウナも男女ともに完備し、水風呂も出てすぐの場所に設けられています。

 

鳥羽国際ホテル
鳥羽国際ホテル

大浴場と脱衣所にはお部屋同様に「ミキモト コスメティックス」の製品が置かれ、手ぶらで来れるのもうれしいポイントです。

 

鳥羽国際ホテル

そして真珠の美しさを研究してきた技術をスパ施設でも体験できることに。「PEARL SPA by MIKIMOTO COSMETICS」は、真珠が育まれた海を望みながらトリートメントを受けられる、極上の癒やし空間になっています。

 

鳥羽国際ホテル

オリジナルアイテム「真珠パック」を使ったフェイシャルコースが人気。真珠やその源のアコヤ貝から抽出した保湿成分は肌に近い性質を持ち、保湿後もヴェールに包まれたように潤いを閉じ込めてくれます。当日でも空き状況次第では予約できますが、午後から夕方が混み合うので早めの予約がおすすめです。

 

夕食

鳥羽国際ホテル

夕食に向かう途中、たそがれ時の海を見ようとパールオーシャンテラスへ。淡いグラデーションが何層にも重なる光景はまるで水彩画のよう。穏やかな風景に自分の気持ちまで満たされます。

 

鳥羽国際ホテル
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メインダイニング「シーホース」の途中には、伝統的工芸品の伊勢型紙が展示されたギャラリー、ホテルのシンボルになっているタツノオトシゴの水槽があるので、ぜひご注目を。

 

鳥羽国際ホテル

夕食は17:30と20:00前後の2部制で、三重県産の食材を生かしたフランス料理は、国内外の要人たちをもてなしてきたホテルの華やかな歴史に欠かせない存在です。「ヴォヤージュ ~Voyage~」は前菜に始まり、スープに伊勢エビ、そしてメインディッシュなど全7品から成るコース料理。季節ごとにメニューは変わり、寒さが厳しい冬には旬の寒ブリと車エビの柚子風味マリネが前菜に登場しました。

 

鳥羽国際ホテル

そして豪華な晩餐にはとびきりのドリンクを。ワインや日本酒など多岐にわたるペアリングコースのほか、真珠のように光沢を放つパールカクテルや熊野のみかんジュースを使用したミモザが花を添えます。

 

鳥羽国際ホテル

スープの後に続く伊勢エビは香ばしくローストされ、メインディッシュ並みの迫力。身は弾力があり、一口ごとに濃厚な旨みが口の中に広がります。白ワインとバターのソースが伊勢エビのコクをさらに引き出し、別添えの完熟トマトソースと合わせれば後味はさっぱりに。素材と技術の両方が光るメニューです。

 

鳥羽国際ホテル

メインディッシュは5品から選択でき、おすすめは鮑のステーキ クラシック。仕込みの際、大根おろしに漬けるというひと手間を加えることで、ローストされたとは思えない驚きのやわらかさに。アンチョビ、バター、マッシュルームのソースはまろやかで、この味を楽しみにリピートされる方も多いと聞いて納得です。

 

鳥羽国際ホテル

ほかのメインディッシュには白身魚のポワレ、お肉料理は国産牛または三重県産の熊野牛もしくは松阪牛など3種から選択可能。低温でじっくりとローストしたお肉はジューシーで、噛むごとに多彩な味を堪能。酸味のある粒マスタードのソースが味全体のバランスを整えます。

 

鳥羽国際ホテル

あんずやイチゴが散りばめられたデザートは、まるで宝石箱のように見た目もかわいらしい一皿。ムースの口当たりは軽やかで、イチゴとミルクの上品な甘さが心地よいです。

 

鳥羽国際ホテル

コース料理を締めくくるのは、伊勢茶のカヌレとカカオとマスカルポーネを使った小菓子。コーヒーやハーブティーとの相性もよく、ゆっくりと味わうことでおいしかった食事の余韻に浸れます。

 

鳥羽国際ホテル

お部屋への帰り道、ロビーでは暖炉に火が灯っていました。傍らには海の写真集や伊勢神宮の書籍が置かれ、少しだけ寄り道。ページをめくるたびに古の時代より紡がれてきたこの土地の豊かな歴史や文化に気付かされます。

 

鳥羽国際ホテル

部屋に入ると目の前では答志島の島影が浮かび上がり、昼間とは異なる雰囲気。サータ製のホテルオリジナルベッドはしっかりと身体を支えてくれ、満足な気持ちで眠りに就きます。

 

 

朝食

鳥羽国際ホテル

翌朝、晴れていれば富士山さえも望めると聞き、日の出前にパールオーシャンテラスへ。夕方に比べて空の青さは濃く、鳥たちも活動的。太陽の光を浴びれば今日1日への活力も湧いてきます。

 

鳥羽国際ホテル

もし朝起きが苦手な場合は、お部屋に備え付けのヨガマットでストレッチしながら1日を始めるのもおすすめ。視線が低くなることで水平線がより近づいたような感覚を味わえます。

 

鳥羽国際ホテル

朝食は昨夜と同じメインダイニングの「シーホース」にて。落ち着いてムードがあった夕食時とは一転、太陽の光が注がれる朝は明るく開放的です。

 

鳥羽国際ホテル

窓の向こうでは愛知県伊良湖を結ぶフェリーや三島由紀夫が描いた『潮騒』の舞台となった離島を巡る定期船が往来し、港町ならではの活気も感じられます。

 

鳥羽国際ホテル

和洋料理が並ぶブッフェスタイルの朝食はオープンしてすぐにお客様で大にぎわい。伊勢どり、松阪極豚などお肉だけでなく、三重なばな、伊勢ひじき、答志島産の生わかめにタコなど、メニューを巡るだけでいかに三重が美食の宝庫なのかが分かります。

 

鳥羽国際ホテル
鳥羽国際ホテル

ブッフェカウンターの横ではシェフがオムレツやおにぎりをその場で調理。オムレツには通常のトマトソースだけでなく、あおさ入りのクリームソースがあるのも珍しいです。おにぎりは定番の梅干し、ちりめんじゃこおかかに加え、アサリの時雨煮、鶏味噌の4種類。サイズが小ぶりなのでついつい手が伸びてしまいます。

 

ホテルショップ

鳥羽国際ホテル

滞在の最後は自宅でも思い出を振り返られるようにホテルショップで締めくくり。

 

鳥羽国際ホテル

おみやげだけでなく、ルームフレグランスやナイトウェアなどホテルのオリジナル商品など多数のアイテムを取りそろえていて、さらに地域のことをもっと知ってもらえるようにと定期的にテーマを設けたショーブースも登場します。

 

鳥羽国際ホテル

人気のチーズケーキはホールで購入することも可能。さらにプレーンや伊勢茶、月替わりなど5種類すべてをピースで買うこともでき、これを目的にホテルに立ち寄る人もきっといるはず。

 

鳥羽国際ホテル

「三重県は海と山に恵まれ、食が豊富なのが魅力です。ぜひお客様にはホテルで食をご堪能いただき、1日中この海に囲まれた景色でゆっくりとお過ごしいただきたいですね」と、支配人の廣さんが穏やかに微笑みます。

 

その言葉通り、ホテル滞在中は常に海の景色が。穏やかな海は悠久なる時の流れを感じさせ、きっと千年以上前の人たちもこの景色に感嘆し、私たちと同じように海の恵みを満喫したはず。「鳥羽国際ホテル」の滞在は、先人たちが楽しんだものも時を超えて共有することができ、昔と今の距離をそっと縮めてくれます。

 

鳥羽国際ホテル

住所
三重県鳥羽市鳥羽1-23-1
アクセス
JR及び近鉄「鳥羽駅」より車で約3分
駐車場有り
100台
チェックイン
14:00(最終チェックイン:24:00)
チェックアウト
11:00
総部屋数
84室

 

 

取材・撮影・文/浅井 みら野

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