ゲゲゲの鬼太郎に会いに行こう!鳥取・境港「水木しげるロード」の不思議ツアー

『ゲゲゲの鬼太郎』のテレビアニメが初放送されたのは、今から半世紀前の1968年。2018年には6度目のテレビアニメシリーズが開始。子どもから年配の方までリアルに楽しめる稀有なキャラクターとして、『ゲゲゲの鬼太郎』は大人気です。
紙芝居や貸本漫画からスタートし、現在までさまざまな関連作品が作られ続けている『ゲゲゲの鬼太郎』シリーズ。作者である水木しげる先生が幼少期を過ごしたのが、鳥取・境港です。現在、JR境港駅前~水木しげる記念館間を結ぶ遊歩道は「水木しげるロード」として整備され、街全体がテーマパークのようになっています。作品に登場する妖怪だけではなく、日本各地の妖怪も含めた合計177体ものブロンズ像が設置されており、探検心をくすぐる場所です。

鬼太郎列車

米子駅~米子空港駅~境港駅を結ぶJR境線では「鬼太郎列車」が運行中。米子空港駅からは約17分で境港駅に到着できます。

はまるーぷバス

空港ターミナルには鬼太郎のキャラクターでラッピングされた「はまるーぷバス」の停留場もあり、境港駅方面への移動や観光スポット巡りにも便利。境港駅前には目玉おやじの行灯仕様の「鬼太郎タクシー」が。境港は移動も楽しめる街なのです。

鬼太郎タクシー

水木しげるロードは全長約800m。まっすぐ歩くだけならば10分ほどで歩けてしまう距離ですが、至る所にさまざまな工夫が凝らされており、ついつい寄り道してしまいそう。2018年7月に「水木しげるロード」が25周年を迎えたことを機にリニューアル! 歩道が広くなり、改めて配置しなおされた妖怪ブロンズ像のゾーンごとに、おすすめスポットをご紹介していきます。さらに、水木しげるロード以外の鬼太郎スポット情報もありますよ!

ニュースポット「世界妖怪会議」に注目

「水木マンガの世界」エリア(境港駅前)

「水木しげる先生執筆中」のブロンズ像

JR境港駅前には、鬼太郎や目玉おやじ、ねずみ男が見守る「水木しげる先生執筆中」のブロンズ像があります。

妖怪巨大壁画

そのすぐ横にある「みなとさかい交流館」には妖怪巨大壁画が設置されています。

鬼太郎ポスト

その反対側にあるのが、この郵便ポスト。赤いポストの上の鬼太郎が可愛いと人気です。
ちなみに境港にはこのほかに、投函すると「妖怪消印」が押される「妖怪ポスト」もあります。妖怪ポストは、水木しげる記念館や境港市観光案内所などにあるので合わせてチェックしてみては。

妖怪ガイドブック

みなとさかい交流館1Fの境港市観光案内所で購入しておきたいのが、2018年7月のリニューアルに合わせて改定された「妖怪ガイドブック」(120円)。累計販売部数112万冊突破(2018年8月現在)という、大人気の1冊です。

妖怪スタンプラリー

このガイドブックはスタンプラリーの台紙にもなっており、これまでに約41万人が35カ所全てのスタンプを集め「完走証」を手にしています。およそ3人に1人が完走するという驚きの割合は、水木しげるロードがいかに魅力的かということを物語っています。

水木しげるロード

運が良ければ、スタンプラリーをしている途中で妖怪たちとばったり出会えるかもしれませんよ。

境港市観光案内所

住所
鳥取県境港市大正町215 みなとさかい交流館 1F
営業時間
3月~10月 9:00~18:00、11月~2月 9:00~17:00
定休日
年中無休
アクセス
JR境港駅より徒歩約1分
世界妖怪会議

「世界妖怪会議」は、リニューアルに際して新たに作られたスポットです。リニューアル工事の間、妖怪ブロンズ像が最大60体以上ここに集まり「会議」が開かれました。リニューアル後、妖怪ブロンズ像はロードに戻って行きましたが、世界から集まった妖怪たちの像はここに残り、会議を続けています。

鬼太郎音頭 歌碑

近くには「鬼太郎音頭」の歌碑も。

妖怪トーテムポール

境港駅前ロータリーの中央には「妖怪トーテムポール」が設置されています。

ホッと一休み「妖怪たちの足湯」

「水木マンガの世界」エリア(妖怪広場周辺)

「水木マンガの世界」エリアには、まだまだ見所が多数あります。

鬼太郎交番

境港駅前交番には、「鬼太郎交番」の看板が掲げられています。

妖怪たちの足湯

境港駅前にある「天然温泉 境港 夕凪の湯 御宿 野乃」が無料提供している足湯が、「妖怪たちの足湯」です。ここで妖怪ガイドブックを見ながら、「これからどのスポットに行く?」と相談するのもおすすめ。歩き疲れた後に一休みする人も多い人気スポットです。

妖怪たちの足湯(天然温泉 境港 夕凪の湯 御宿 野乃)

住所
鳥取県境港市大正町216
営業時間
6:00〜19:00
定休日
年中無休
料金
無料
アクセス
JR境港駅より徒歩約1分
河童の泉

水木しげるロード途中の妖怪広場にあるのが「河童の泉」。9体の妖怪たちが寛ぐ妖怪のオアシスです。小便小僧になった鬼太郎もいますよ。

鬼太郎のブロンズ像

水木しげるロード内に、鬼太郎のブロンズ像は全10体あります。 その中でも、このブロンズ像は広めのスペースの場所にあるので、みんなで記念撮影するのにおすすめです。

おみくじも引ける「妖怪神社」

「森にすむ妖怪たち」&「神仏・吉凶を司る妖怪たち」エリア

「河童の泉」を少し進んだ先には、水木しげる先生がご神体に入魂した「妖怪神社」があります。周辺にあるのは、神仏・吉凶を司る妖怪たちや森にすむ妖怪たちのブロンズ像です。

妖怪神社

妖怪神社の入り口には水流によって回転する「目玉おやじ清め水」が設置されています。 お馴染みの妖怪たちがおみくじを運んでくれる「からくり妖怪おみくじ 」(200円)も人気。

鬼太郎はうす
鬼太郎はうすの「絵画まんじゅう」

妖怪神社向かいにある「鬼太郎はうす」で手に入れたいのが、「絵画(デコ)まんじゅう」。可愛らしいフォルムが魅力的です。10個入りは1袋310円、個別包装されている18個入りは1袋630円です。

絵画まんじゅう

鬼太郎はうす

住所
鳥取県境港市大正町89
営業時間
9:30〜17:30
定休日
水曜日
アクセス
JR境港駅より徒歩約3分

お土産にお勧め「鬼太郎のツボ」

「身近なところにひそむ妖怪たち」エリア

水木しげるロードの丁度真ん中を過ぎたあたりに位置するのが、「身近なところにひそむ妖怪たちエリア」です。

鬼太郎パン

ここにあるパン屋さん「神戸ベーカリー水木ロード店」で人気なのが「鬼太郎パン」。『ゲゲゲの鬼太郎』のキャラクターをかたどった全7種類のパンです。おすすめは専用オリジナルケースに入れられた5個入りセット(1,100円)。

神戸ベーカリー 水木ロード店

店内には、水木しげる先生による描き下ろしの絵が飾られています。この絵がプリントされたオリジナル紙袋入りの「鬼太郎パン」3個セット(600円)も人気があります。

神戸ベーカリー 水木ロード店

神戸ベーカリー 水木ロード店

住所
鳥取県境港市松ケ枝町31
営業時間
9:00〜18:00
定休日
毎週月曜日
アクセス
JR境港駅より徒歩約5分

このエリアで続いて訪れたいのは、慶応元年創業の境港市唯一の造り酒屋「千代むすび酒造」の売店です。

千代むすび酒造
千代むすび酒造
米焼酎 妖怪ミニボトル 鬼太郎

大人のお土産にぴったりな日本酒「鬼太郎のツボ 本醸造辛口(360ml)」(2,484円)、この店限定の「純米大吟醸 鬼太郎白ボトル(300ml)」(1,500円)、飲み終わった後の瓶をアロマディフューザーとして使える「米焼酎 妖怪ミニボトル 鬼太郎」(1,080円)など、豊富な商品が揃っています。

千代むすび酒造 大正橋売店

住所
鳥取県境港市松ケ枝町34
営業時間
9:00〜20:00(変更する場合があります)
定休日
無休
アクセス
JR境港駅より徒歩約5分

水木しげるロード限定スイーツと「水木しげる記念館」

「家に棲む妖怪たち」エリア

水木しげるロードの一番奥、「水木しげる記念館」周辺にあるのが、「家に棲む妖怪たち」のエリアです。

妖怪食品研究所

このエリアで人気なのは、妖怪食品研究所で販売されている「妖菓目玉おやじ」(食べ歩き用1本350円、5個入り1,750円)。目玉おやじの像に重ねたり、人の頭の部分と重ねてリアル目玉おやじにしたりと、楽しい写真が撮れると評判です。

妖菓目玉おやじ

山陰の老舗菓子店「彩雲堂」が製造する高級和菓子ですので、味も抜群。「目出たい」「愛でたい」お菓子としてお土産にもぴったりです。 予約や取り置きができず、通信販売もしていない現地限定のスイーツです。営業中でも売り切れてしまうことが多いので、お早めに。

妖怪食品研究所

住所
鳥取県境港市本町4番地(水木しげる記念館となり)
営業時間
9:30〜17:00 (12月〜2月9:30〜16:00、売り切れ次第終了)
定休日
無休(臨時休業の場合あり)
アクセス
JR境港駅より徒歩約8分

甘いものを食べたあとの一服におすすめなのが、水木しげる記念館のすぐ裏にあるアミューズメントスポット「ゲゲゲの妖怪楽園」で販売されている「妖怪ラテ」(350円~)。

妖怪ラテ
妖怪楽園
妖怪楽園

敷地内には一反木綿の遊具や鬼太郎の家など、いろいろな妖怪たちとの撮影スポットがあります。妖怪グッズも販売していますよ。

ゲゲゲの妖怪楽園

住所
鳥取県境港市栄町138(水木しげる記念館裏)
営業時間
9:30〜18:00 (季節により変更する場合があります)
定休日
年中無休
アクセス
JR境港駅より徒歩約8分
水木しげる記念館

もちろん、「水木しげる記念館」も忘れずに訪れておきましょう。水木しげる記念館には、水木先生の漫画作品が集められた「水木しげる漫画ワールド」や、漫画に登場する妖怪たちが棲んでいる「妖怪洞窟」、中庭にはツリーハウスの「鬼太郎の家」や「妖怪ポスト」などがあります。

水木しげる記念館

住所
鳥取県境港市本町5番地
開館時間
9:30〜17:00 (2018年10月〜2019年3月9:30〜18:00)
(入館受付は閉館30分前まで)
休館日
年中無休
入館料
一般700円、中・高生500円、小学生300円
アクセス
JR境港駅より徒歩約10分

怪しく美しい夜の闇と光!消えては現れる

妖怪影絵&夜のライトアップ

水木しげる記念館前のライトアップ
妖怪影絵
妖怪影絵

リニューアル後の水木しげるロードで新しく始まったのが、夜間の「ライトアップ」。毎日、日没~午後10時まで行われています。
水木しげる記念館も趣が一変。エントランス前には、水木しげる先生とねずみ男の妖怪影絵が浮かび上がり、怪しい赤や紫の光が大樹を照らします。

妖怪影絵
妖怪影絵
妖怪影絵

妖怪影絵は、水木しげるロードのあちこちでいろいろな妖怪たちの姿を映し出します。

水木しげるロードのライトアップ
水木しげるロードのライトアップ
水木しげるロードのライトアップ

影絵だけでなく木々や街のオブジェにも灯りがともり、ロードを彩ります。夜の水木しげるロードはムード満点で、わざわざ訪れる価値があります。 突然音楽が鳴り出し、赤い光が点滅しだす場所もあるので、ぜひ探してみてください。多くのお店は営業を終了してしまっていますが、やはり妖怪には夜がお似合いです。

スポットで照らされた水木しげるロードのブロンズ像
スポットで照らされた水木しげるロードのブロンズ像
スポットで照らされた水木しげるロードのブロンズ像

ブロンズ像もスポットで照らされ、美しさと不気味さが倍増!

ライトアップ 境港駅前

まだまだ街中に鬼太郎が!

水木しげるロード以外の鬼太郎スポット

水木しげるロード以外にも、境港には水木しげる先生ゆかりの場所や鬼太郎スポットがあります。

水木しげるが幼少を過ごした地

水木しげる記念館から、さらに15分ほど歩いて進んだ場所には「水木しげるが幼少を過ごした地」碑があります。

水木しげるが幼少を過ごした地

目の前に広がるのは境水道。対岸の島根半島まで見渡せる素晴らしい場所です。

がいな鬼太郎

境港のランドマーク「夢みなとタワー」近くにあり、かにをはじめとする鮮魚・海産物が豊富に揃う人気店「大漁市場なかうら」。こちらの店舗前には、全長約7.7mの巨大な石像「がいな鬼太郎」があります。「がいな」とは境港の方言で「大きい」を意味し、水木しげる先生によって命名されたもの。左手に境港の名物・松葉ガニを抱えているのもポイントです。

大漁市場なかうら

住所
鳥取県境港市竹内団地209
営業時間
8:15~16:30
定休日
1月1日~1月4日
アクセス
JR境港駅よりタクシーで約10分

限定の鬼太郎スポットとお土産をチェック!

米子鬼太郎空港

米子鬼太郎空港
米子鬼太郎空港
米子鬼太郎空港

境港エリアの空の玄関口・米子鬼太郎空港には、その名の通り鬼太郎がいっぱい。空港フロアだけでなく、バス乗り場や屋外駐車場にある空港警備派出所まで鬼太郎仕様で楽しめます。

米子鬼太郎空港
米子鬼太郎空港
米子鬼太郎空港

1階のチェックイン・到着フロアには飛行機に乗った鬼太郎のオブジェと天井画があり。2階の出発フロアでは、空飛ぶくじらにぶら下がった鬼太郎と愉快な仲間たちの姿が見られます。

米子鬼太郎空港

2階には、本格派の「鬼太郎フォトスポット」も。

米子鬼太郎空港
米子鬼太郎空港

鬼太郎スポットはまだまだ多数。例えば荷物受け取りのターンテーブルの上では、目玉おやじがスーツケースの中から「よう来てごしなった」と鳥取弁でご挨拶。Wi-Fiのマークなど、隠れ鬼太郎探しも楽しめます。

米子鬼太郎空港
米子鬼太郎空港
米子鬼太郎空港

ここでしか買えない米子鬼太郎空港限定商品のコーナーもあります。米子空港DECOチョコ(880円)、空港限定目玉キャンディー ソーダ味(880円)、妖怪舎の手染め手ぬぐい(641円)など、最後にドーンとお土産を買いたくなってしまうほど可愛らしい品が揃っています。

BEE WING

住所
鳥取県境港市佐斐神町1634番地 米子鬼太郎空港2階
営業時間
6:15~20:25
定休日
年中無休

 


 

世代を問わず愛される存在『ゲゲゲの鬼太郎』。水木しげるロードを中心に、境港では思いきりその世界に浸ることができそうです。境港の魅力はまだまだあり、日本一の漁獲量を誇る「紅ズワイガニ」をはじめとした「かに」を思う存分味わえるスポットも多数あり。どんな人と一緒に訪れても楽しめるポイントがあるのが境港。次の旅先の候補に、加えてみてはいかがですか?

取材・写真・文/北川りさ

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