大阪や神戸からも訪れやすく、瀬戸内海の絶景や、島ならではのグルメ、温泉を楽しめる関西屈指のリゾート地として人気を集める淡路島。なかでも島の南端に立つ「休暇村 南淡路<淡路島>」は、漁船が行き交う港町と穏やかな瀬戸内海を望む高台に建つ、オーシャンビューが美しい宿です。
窓の向こうに広がるのは、穏やかな瀬戸内海と港町の風景。潮風を感じる温泉、淡路島の旬を味わう夕食、星のソムリエ(星空案内人)が案内するスターウォッチング。海と美食、温泉、星空に包まれながら、淡路島らしい休日を過ごせる1泊2日の滞在をご紹介します。
チェックイン
太古の昔、日本で最初に誕生した島と神話に記されていることから「国生みの島」とも呼ばれている淡路島。本州と四国をつなぐルートの中間地点にあるため、兵庫県と徳島県の両方からアクセスできます。
「休暇村 南淡路」があるのは、淡路島の南端。最寄りの町・福良からは無料シャトルバスが運行しています。
館内に入ってすぐ目に飛び込んでくるのは、海を見渡す大パノラマ。吸い寄せられるようにラウンジへ向かうと、渦潮で知られる鳴門海峡や、徳島県と淡路島を結ぶ大鳴門橋がくっきりと見えます。
ラウンジは、そのまま開放感たっぷりのテラスへ続きます。ゆったりとくつろげるソファが置かれており、ラウンジサービスの紅茶やコーヒーを片手に、海を眺めながら優雅なカフェタイムを過ごせます。海を渡ってきた風は爽やかで、思わず会話も弾みます。
ラウンジは、知る人ぞ知る夕焼けの絶景スポットでもあるそう。サンセットのお供にしたいのが、15:00~21:00にいただけるワンコインのワイン(500円)。国内外のワインがそろいます。ホテルスタッフのソムリエがおすすめする銘柄にも注目です。
お部屋
2025年に大規模リニューアルを終え、最上階には新しいタイプの客室が誕生しました。今回宿泊したのは「シャワーブース付和洋室」。約36平米の広々とした空間にベッドが2台置かれ、畳スペースに布団を敷けば最大4名まで宿泊できます。
布団には高級寝具ブランド「西川AiRマットレス」が用意されており、ベッド以外の寝具にもこだわりが感じられます。
「シャワーブース付和洋室」は、大鳴門橋に面した西向きの客室。漁船が行き交う港町ならではの景色が旅情を誘い、夜になると町の灯りが静かに輝き始めます。
温泉
お部屋でひと休みしたら、アメニティのお風呂バッグに浴衣を入れて、大浴場「潮騒の湯」に向かいましょう!
大浴場からは穏やかな瀬戸内海を一望できます。海が手を伸ばせば届きそうなほど近くに感じられ、空の色を映した湯船とともに、幻想的な景色に包まれます。
温泉はカルシウム-塩化物冷鉱泉。無色透明でクセが少なく、幅広い人に親しまれそうな泉質です。切り傷ややけど、冷え性などに適応するとされ、湯冷めしにくいのも特徴です。
大浴場には洗顔フォームやクレンジングも用意されているので、荷物を減らせるのもうれしいポイントです。
夕食
約70種類の料理がそろうビュッフェ
淡路島の魅力を語るうえで、食は欠かせません。かつて皇室や朝廷に食材を献上していた地域は「御食国(みけつくに)」と呼ばれ、淡路島もそのひとつでした。真鯛やハモ、ワカメといった海産物を中心に、古くから食の豊かさで知られてきた淡路島。その歴史からも、美食の地であることがうかがえます。
夕食は、約70種類のメニューが並ぶビュッフェ、または旬の魚介を使った特別会席のコース料理から選べます。
リニューアルを経て、新たにライブキッチンが登場した「海峡ビュッフェ」では、カラッと揚がった天ぷらや季節替わりのグリル料理など、ライブキッチンならではの臨場感が食欲をそそります。
淡路島特産の玉ねぎを丸ごと煮込んだおでんは、見た目のインパクトが抜群。とろとろになるまでやわらかく煮込まれており、繊細な甘みが引き立つ一品です。
食事の締めくくりに楽しみたいスイーツも充実しています。目の前で絞って仕上げるモンブランには、徳島県産の鳴門金時を使用。糖度が高く上品な甘みがあり、細く絞ることで風味が際立ち、口の中で雪のようにほどけます。
淡路島の旬を味わうコース料理
特別会席のコース料理も見逃せません。淡路島の旬の食材を使った料理のなかでも、冬に味わいたいのが高級食材「とらふぐ」です。
11月から3月にかけて人気を集めるのが、「淡路島3年とらふぐ」のコース料理。荒波で知られる鳴門海峡にもまれて育つブランドふぐは、引き締まった身とぷりぷりとした食感が特徴です。通常2年ほどの養殖期間をあえて3年に延ばすことで、身が大きく引き締まり、旨みも凝縮されるのだとか。
食前酒のひれ酒に始まり、透き通るほど美しいてっさ、てっちり鍋、から揚げ、ピリ辛焼き、締めのふぐ雑炊まで味わえる、まさにふぐ三昧の特別コースです。
スターウォッチング
夕食の後に待っているのは、「休暇村 南淡路」ならではのお楽しみ。屋上には、口径400ミリの本格的な天体望遠鏡を備えた天文台があり、毎日20:00から約45分間、無料の星空観察会が開催されています。
ドームの屋根がゆっくりと開き、巨大な望遠鏡が夜空へ向かって動き出す様子は迫力満点。「スターレンジャー」と呼ばれるホテルスタッフが星空を案内してくれます。解説はスタッフごとに個性があり、何度でも参加したくなる面白さです。
望遠鏡をのぞくと、満天の星空に紛れていた土星や星団がはっきりと見え、月のクレーターもくっきり。この空の向こうに確かに宇宙が広がっていることを、改めて実感できます。
雨天時は、屋内で映像を見ながら星空解説を行っています。翌日から夜空を見上げるのが少し楽しくなりそうです。
昼間の自然豊かな風景から一転、夜には福良の町並みが光をまとって存在感を放ちます。水面に映る灯りが景色をいっそう鮮やかに彩り、360度のパノラマ夜景が一日の終わりを静かに締めくくります。
朝の過ごし方
朝のお散歩会
少し早起きした翌朝、7:00からは週末限定の「朝のお散歩会」が開催されます。スタッフの案内で、ホテル周辺を約30分かけて散策するプログラムです。
道中には階段や坂道もあり、朝食前の心地よい運動にぴったり。希望すれば、サポート用のストックも借りられます。
海と山が近いこの地域では、小さなアカテガニと一緒に森の中を歩くことも。海岸沿いに浮かぶ煙島(けむりじま)は、平清盛の甥・平敦盛(たいらのあつもり)にまつわる伝説が残る場所です。自然の中に歴史が息づいており、スタッフの説明にも思わず聞き入ってしまいます。
散歩中には、福良湾を漁船が行き交う様子も見られます。湾内のいけすには、冬の味覚「淡路島3年とらふぐ」や、春の主役として知られる「淡路島サクラマス」がいるのだとか。季節を変えてまた訪れたくなる風景です。
おみやげ探し
朝食までの時間、ショップでのおみやげ探しも楽しみの一つ。淡路島名産の玉ねぎを使ったお菓子やスープ、地元限定のお酒など、旅の思い出を持ち帰りたくなるアイテムが並びます。
レストランで味わった玉ねぎや鳴門金時も販売されています。現地でおいしいと感じたものを自宅でも楽しめるのは、旅の醍醐味のひとつ。滞在を振り返る楽しい時間にもなります。
淡路島で醸造されているクラフトビール「AWAJI BEER」も、お酒好きには見逃せません。定番の「ピルスナー」は世界大会で金賞に輝いた実績があり、そのほかにも地元のレモンを使用したフレーバービールなど種類豊富。ラベルもポップでかわいらしく、自分用にもおみやげ用にもぴったりです。
朝食
充実した朝の時間のおかげで、朝食を楽しむ準備は万全。レストランのイーストサイドは開放感たっぷりで、大きな窓からは、先ほどまで散策していた福良湾周辺を一望できます。
一方、ウエストサイドは個室を備えた落ち着いた空間。気分やシーンに合わせてダイニングエリアを選べるのも、このレストランの魅力です。
夕食に続き、朝食ビュッフェにも地元食材を使った和洋さまざまなメニューが並びます。野菜はもちろん、淡路島産牛乳で作ったヨーグルトなど、島の食材がふんだんに使われており、淡路島の食の豊かさに驚かされます。
オープンキッチンでは、特製ソースをかけた淡路玉ねぎバーガーが登場。島の恵みが詰まった、「淡路玉ねぎと淡路牛のそぼろ旨煮丼」は少量ずつ盛り付けられており、いろいろな料理を少しずつ味わいたい人にもうれしい一品です。
朝食の最後にぜひ味わいたいのが、淡路島近海で獲れた鯛のお茶漬け。身はふっくらと肉厚で、噛むほどに上品な甘みが広がります。出汁の奥深さが鯛の旨みを引き立て、満腹でもさらさらと食べられる一杯です。
穏やかな瀬戸内海を望む絶景、淡路島ならではの美食、そして満天の星空。豊かな自然に包まれることで、忙しい日常から少し離れ、心も体もゆったりとほどけていきます。
「休暇村 南淡路<淡路島>」では、穏やかな海と美食に満たされる、淡路島らしい時間が待っています。
休暇村 南淡路<淡路島>
- 住所
- 兵庫県南あわじ市福良丙870-1
- アクセス
- JR「三宮」駅より高速バスに乗車、淡路交通バス・神姫バスにて「福良」下車、無料シャトルバスで約10分
- チェックイン
- 15:00(最終チェックイン18:00)
- チェックアウト
- 11:00
- 駐車場
- 100台(無料)
取材・撮影・文/浅井みらの
