
鎌倉と箱根の中間に位置し、相模湾の絶景が広がる海の町「大磯」。都心から約1時間で行けるにも関わらず、まるで南国に遊びに来たかのような気分になれる海辺のリゾートが「大磯プリンスホテル」です。
夏のプールも有名ですが、一年中楽しめる「スパ」は大人のための癒やしの空間。「THERMAL SPA S.WAVE」ではインフィニティプールの絶景に感動し、サウナで汗を流して、心も身体もリフレッシュ。さらにトリートメントサロン「SEA VOYAGE SHONAN SALON」でオーガニックアルガンオイルを使ったトリートメントで最高のリラクゼーションも体験できます。ウェルビーイングな旅をカジュアルにかなえる、大磯プリンスホテル1泊2日滞在記をレポートします。
アクセス・チェックイン
リニューアルした海辺のリゾートへ

大磯プリンスホテルへのアクセスは東名高速道路「厚木IC」経由で小田原厚木道路「大磯IC」から約2キロメートル。公共交通機関で行く場合は大磯駅から路線バスで約13分です。バス停「大磯プリンスホテル」ではホテル目の前に到着し、バス停「大磯プリンスホテル入口」からは徒歩約5分。大磯駅前にはタクシーもとまっており、およそ9分で到着します。

大磯プリンスホテルは1953年開業の老舗リゾートですが、2017年に大規模なリニューアルを実施し、上質な「大人のリゾート」へと進化しました。フロントやロビーは2017年に新設されたスパ棟の1階にあり、大きなガラス張りの窓から見えるのは美しい「青い海」と「空」。ヤシの木も立ち並び、到着した瞬間にリゾート気分を高めてくれます。

スパ棟のコンセプト作りやプロデュースを担当したのは、カフェやレストランなど数多くの人気店を手がける「株式会社トランジットホールディングス」。そのほかグラフィック、イラスト、インテリアなど各分野における精鋭が集い、洗練された新しさあふれる空間となっています。

チェックインは大理石調の高級感あふれるフロントで。N.HOOLYWOODの尾花大輔さんがデザインした制服を着たスタッフ(左 仮屋原 百咲さん、右 大淵 鈴音さん)が笑顔で案内してくれました。制服は「大磯=海」ということで、「海軍」のユニフォームからインスピレーションを得てデザインされています。
客室
オーシャンビューツイン

客室は全305室あり、おすすめは海を望む「オーシャンビューツイン」。海を連想させるブルーのファブリックやインテリアが目を引く空間となっています。広さは約28.6平米。定員は3〜4人で、ベッド2台に加えエキストラベッドを利用することも可能です。

3階〜8階に位置するオーシャンビューツインの魅力はなんといっても「眺望」。大きな窓から湘南の海を見渡すことができ、部屋のソファやベッドでくつろぎながら絶景を楽しめます。

バルコニーがついているのも、オーシャンビューの客室の大きな特徴。外に出て海風を感じながら、遮るものがない大パノラマを楽しめます。晴れた日には正面に伊豆大島、西側に富士山も見ることもできますよ。

ダークブルーの館内着はスパに行く時も着用可能。上下セパレートタイプで、リラックスできるデザインとなっています。
オーシャンビューダブル

オーシャンビューツインのほか、カップルに一押しの客室がダブルベッド1台の「オーシャンビューダブル」。オーシャンビューダブルは9階に位置するため、高い目線から景色を楽しめます。ブルーのソファはエキストラベッドとして利用でき、定員は3人です。
スパ
インフィニティプールとサウナで過ごす、極上の時間

「大磯プリンスホテル」を予約する時は、「スパ付き」のプランが一押し。プールやサウナでリフレッシュできる「THERMAL SPA S.WAVE」が利用可能になります。ロッカールームで水着に着替えたら、まずは4階のスパフロアへ。ここは12才以上だけが利用できる限定された空間で、心ゆくまでくつろげます。
※宿泊者限定・期日限定で実施中の「こどもと一緒に絶景体験」開催日は、6才以上のお子さまも時間により利用できます。

THERMAL SPA S.WAVEを象徴するスポットが「インフィニティプール」。プールと太平洋の水面が一体化したようなデザインとなっており、フォトジェニックな場所として人気を集めています。水温はその季節に合わせた温度に設定され、一年中楽しめるのもポイント。スパは朝6:00から営業しているため、冬は東側の江ノ島方面から昇る日の出を拝むこともできます。

インフィニティプールを楽しんだ後は、「ととのう」時間。4階スパフロアには「岩盤浴室」、「テピダリウム」、「パノラミックサウナ」、「フィンランドサウナ」の4種類の温浴施設があり、自分の好きな場所で身体を温めることができます。岩盤浴室はほの暗い照明で心も落ち着かせながら、天然石による赤外線が良質な発汗を促す空間。約55度前後で、20分ほど入ると身体の内側からポカポカと温まります。

低温でじっくり身体を温めたい人は「テピダリウム」もおすすめ。室温は約35度に保たれ、ベンチと壁面の輻射熱で身体の深部を温めます。天然アロマの香りも心地よく、つい長居したくなるような癒やしの空間です。



「パノラミックサウナ」は相模湾や富士山を望む眺望が魅力。日の入り前に入ると、青からオレンジへと変化する美しい空も見ることができます。こちらも室温は50度前後で低温。リラックスしながら汗を流せます。

各サウナをめぐる時には、「アイスルーム」でクールダウンの時間を挟むのがおすすめの過ごし方。室温が10〜15度にキープされた空間となっており、上から雪が降ってくるユニークな仕掛けが特徴的です。新雪や冷たい空気で、火照った身体を冷やすことができます。

「積極的な発汗を促したい」という人にぴったりのサウナが「フィンランドサウナ」。約90度前後の高温で、定期的に蒸気が降り注ぎます。フカフカのマットが敷かれたサウナは照明が暗く設定されており、自分自身と向き合えるような空間となっています。

フィンランドサウナ近くにはシャワーと水風呂が設置されているので、効率よくクールダウンも可能。水風呂は15度前後で温冷交代浴に適した温度となっており、その後テラスで海風を感じながらくつろぐ外気浴も幸せです。

外気浴は西側の「フジテラス」で楽しむのもおすすめ。富士山が一望できるスポットで、夕暮れには夕日と富士山のコラボレーションを見ることができます。この景色は「パノラミックサウナ」からも見ることができ、どちらも絶景です!
オールハンドのボディトリートメントで深い癒やしを

THERMAL SPA S.WAVEで過ごす時間をよりウェルビーイングなものにするなら、「SEA VOYAGE SHONAN SALON」で受けるスパトリートメントも欠かせません。USDAオーガニック認証付きのアルガンオイルをたっぷりと用いたボディトリートメントやフェイシャルトリートメントを、プライベート感のある個室で受けることができます。

例えば「オイルボディトリートメント(60分 16,500円)」は足・背中・デコルテ・首をオールハンドでほぐす癒やしのメニュー。保湿効果の高い、オーガニックアルガンオイルにプラスするオーガニックアロマオイルは、ラベンダーやゼラニウムなど6種類から自分の好きな香りを選択可能です。セラピストの方が体調に合わせて香りを調合してくれます。
流れるような繊細なリラックスタッチで、凝っているパーツは重点的に。トリートメント後、まどろむ余韻に浸りながら、目の前に広がる広大な海を眺める時間も格別です。
他にも「ULTIMATE PACKAGES」や「COMBINATION」といった体調や要望に応じたさまざまなコースも人気です。身体のトリートメントに加えて、眼精疲労、頭痛、不眠などのツボを刺激しながらヘッドを丁寧にほぐしてくれます。男性用のメニューもあるのでペアで一緒に楽しむこともできます。次回はこちらのメニューにもトライしてみたいです。
SEA VOYAGE SHONAN SALON
- 営業時間
- 10:00~21:00
(最終受付はコースによって異なります。サロンにお問い合わせ下さい) - お問合せ
- TEL 0463-57-1113(サロン直通)/メール info@seavoyage.jp
塩分を含む天然温泉で湯浴みを楽しむ

プールやサウナに続き、THERMAL SPA S.WAVEの大きな魅力が「天然温泉」。3階の温泉フロアには内湯と露天風呂があり、身体を温める塩分を含む「大磯温泉」を源泉とした温泉を楽しめます。クレンジングオイル・化粧水・乳液が用意されていて、手軽にスキンケアも可能。水着脱水機もあり、痒い所に手が届くサービスが充実しています。3階の温泉フロアはスパ付きプランでなくとも、宿泊者全員が利用可能です。
※「THERMAL SPA S.WAVE」は刺青やタトゥーをされた方、おむつ着用のお子さまの入浴はできません。
THERMAL SPA S.WAVE
- 営業時間
- 6:00~24:00(最終受付 宿泊者 23:30)
ディナー
2つのメインとオードブル&スイーツブッフェを満喫

ディナーは西洋料理を楽しめるスパ棟1階の「S.DINING」へ。天井の高い開放的な空間の中、海辺のリゾートならではのシーフードや料理人が最適な焼き加減で提供するステーキなどを味わうことができます。


ディナーメニューはセミブッフェとコースを選ぶことができ、今回は「セミブッフェ ~ウェーブ~(9,000円)」を堪能。まずは「鴨スモークとさつまいもレモン煮 ゆず醤油ソースで」、「シュリンプとキノコの香草オイルマリネ」、「アイスバイン シュークルート添え」など趣向を凝らしたオードブルをブッフェで自由に楽しめました。


スープとメイン料理の魚料理・肉料理はテーブルサービスでの提供。エビやホタテなど大きな具材がぜいたくな「魚介のブイヤベース」はガーリックマヨネーズのルイユソース付きで、味の変化も楽しめる一品でした。「国産牛フィレ肉のグリル トリュフソース 温野菜添え」はトリュフが香る、高級感あふれる味わい。レアやミディアムなど自分好みの焼き加減で味わえる、心遣いがうれしかったです。

コーヒーもしくは紅茶とともにいただくデザートはブッフェスタイル。ドイツ伝統のサクランボのケーキ「シュワルツベルダーキルシュトルテ」、「安納芋のジェラート」、「ティラミス」など、8種類から自分の好きなものを、好きなだけ選ぶことができました。
※季節などの状況により、メニュー内容が変更となります。
夜のスパ
瞑想するように、心を落ち着かせる時間に

1日の最後も、再び「THERMAL SPA S.WAVE」へ。THERMAL SPA S.WAVEは朝6:00〜夜0:00までの営業で、ライトアップされたプールやジェットバスを満喫できます(最終入場23:30)。

インフィニティプールの先に見えたのは、湘南の海を照らす灯台の光。THERMAL SPA S.WAVEは日中よりも夜の方が利用者が少ないため静かで、瞑想するようにサウナやプールを楽しむのもおすすめです。
朝食
地産地消の料理を味わうブッフェ

スパでととのい、スッキリ目覚めた翌朝。朝食は「中国料理 滄」でモーニングブッフェを楽しみました。「中国料理 滄」は海を眺めながら食事ができるオーシャンビューレストランで、ランチ・ディナーでは中国料理を提供し、朝はバラエティ豊かな和食・洋食を楽しむことができます。



料理は地産地消を意識したメニューが充実。「湘南釜揚げしらす」、「小田原鈴廣かまぼこ」、「小田原曽我の梅干し」、「鎌倉ハムのソーセージ」など神奈川県の名物を食べることができます。さらにサラダはホテルから徒歩圏内の農家から仕入れた、大磯の新鮮な野菜も使用。近隣農家との交流も深く、時には料理人が畑に足を運んで種まきなどを手伝うことがあるそうです。この日は大磯産のきゅうりやコリンキー(かぼちゃ)を味わうことができました。

パフォーマンスメニューのシェフが目の前で仕上げる「オムレツ」も、ぜひとも味わいたい一品です。特に潮の香りが広がる「しらすのオムレツ」は、大磯プリンスホテルならでは。完成した「しらすのオムレツ」に、さらに「湘南釜揚げしらす」と「大根おろし」を山盛りにトッピングするのが一押しの食べ方です。
※仕入れの状況により産地が変更になる場合があります。

美しいインフィニティプールや多彩なサウナで、癒やしの時を過ごせる「大磯プリンスホテル」。チェックインからチェックアウトまで、ホテルから出たくなくなるほど充実した魅力であふれています。スパと温泉を楽しみ、海と富士山の絶景に感動する、非日常の旅へでかけてみませんか?
大磯プリンスホテル
- 住所
- 神奈川県中郡大磯町国府本郷546
- アクセス
- 東海道本線・大磯駅からタクシーで約9分、またはバスで13分/東名高速道路大磯ICから約5分
- 駐車場
- 有り ※1泊につき1台、1,000円
- チェックイン
- 15:00 (最終チェックイン:24:00)
- チェックアウト
- 11:00
- 総部屋数
- 305室
取材・撮影・文/小浜みゆ