旅の楽しみ方

【2019】名古屋城の楽しみ方!本丸御殿など絢爛豪華な城内を満喫

名古屋を代表する観光地である名古屋城。現在天守閣は閉館中のため入れませんが、代わって2009年から復元工事が始まった本丸御殿が2018年に完成し、公開されています。戦前の貴重な資料を元に忠実に復元されていて、当時の英知を集結して作られた襖絵や天井板絵は息を飲む荘厳さ! 思わずシャッターを切りたくなるポイントを中心に、歴史に詳しくなくても十分に楽しめる、名古屋城のみどころをご紹介します。

行く前に知っておこう!国宝・名古屋城

徳川家康が築いた名城

名古屋城

名古屋城の天守閣が作られたのは、慶長17(1612)年。関ケ原の戦いで勝利をおさめた徳川家康が、豊臣家からの攻撃に備えるため、名古屋に城を構えました。

築城に加藤清正など大名20家が加わり、当時の最新技術を駆使。日本初の国宝指定となった城としても知られています。

名古屋城 本丸御殿

金シャチが乗った天守閣は国内最大級。城内の一角に作られた本丸御殿には、狩野派の絵師による障壁画や絢爛豪華な装飾品が多く飾られました。そのきらびやかな様子は、名古屋に脈々と息づく文化の源流のようにも思えます。

名古屋駅からのアクセスが便利!

名古屋城 最寄りの地下鉄「市役所」駅

名古屋城は名古屋駅から北東方面、約2.5キロの場所にあります。城内へは正門と東門から入城可能。電車なら、地下鉄名城線「市役所」駅で下車して徒歩5分ほどで東門に到着です。

名古屋城 なごや観光ルートバス「メーグル」

またはバスなら、なごや観光ルートバス「メーグル」が便利。名古屋市内の主要観光スポットを巡るバスで、名古屋駅バスターミナル11番乗り場から乗車し、約20分で正門前の「名古屋城」バス停に到着です。

※2019年10月1日より東門側にも「名古屋城東・市役所」停留所が新設されます。

なごや観光ルートバスメーグル

運行時間
火~金曜9:30~17:00までの間は30分~1時間ごと、土日祝は20~30分ごと
運休日
月曜(休日の場合は直後の平日)および年末年始(12月29日~1月3日)
料金
1回乗車:大人210円、小学生100円
メーグル1DAYチケット:大人500円、小学生250円
※名古屋市交通局の「一日乗車券」でも乗車可能
時刻表・その他詳細
メーグル公式Webページ

正門、東門2つの入場方法があり、再入場もOK!

名古屋城MAP

城内はとても広く、正門から東門までの距離は約800メートル、徒歩では10~15分ほどかかるので、来城した各種交通機関から一番近い門から入るのがおすすめです。

名古屋城の再入場スタンプ

観覧料は大人500円。2つの門にはそれぞれ透明なスタンプがあり、手に押しておけば再入場も可能です。名古屋城の正門、東門それぞれのすぐ近くにあるグルメエリア「金シャチ横丁」で休憩を取るなど、広い敷地を出入りしながら楽しみたい場合にはスタンプを押しておきましょう。

まずは天守閣や石垣を眺めて名古屋城のすごさを体感!

「金シャチ」が乗った天守閣をきれいに撮影できるポイントは?

名古屋城 天守閣の撮影スポット

その大きさから、姫路城、大阪城とともに、日本三名城の一つにも数えられる名古屋城。かつての天守閣は戦争で焼失してしまいましたが、昭和34(1959)年に復興天守閣が建てられました。現在天守閣は閉鎖中で中には入れませんが、外からでもその名城ぶりは十分に感じられます。

天守閣をきれいに撮影したい場合は、西之丸エリアにある空堀(からぼり)外からの撮影がおすすめ! 高さ18メートル前後におよぶ石垣を含めた迫力の全景を写すことができます。

名古屋城 天守閣の金シャチ

天守閣の2体のシャチホコは、名古屋の代名詞となるほど有名なもの。北側がオス、南側がメスで、オスの方がやや大きいのが特徴です。本体にはなんと本物の18金が使われており、小判に換算しておよそ17,975両分! 金ピカに光る名古屋のシンボルは存在感抜群です。

石垣に刻まれた大名の功績「刻印」探しを楽しもう

名古屋城 天守閣の石垣

名古屋城でじっくり見てほしいポイントの一つが、城の防御力を鉄壁にしてきた石垣です。徳川家康は、全国20の大名に石垣工事を進めさせました。中でも卓越した石積技術を持った加藤清正の貢献は大きかったと言われています。

名古屋城 清正公石曳きの像

総延長約8.2キロメートルにも及ぶ石垣を築きあげた大名たちの中でも、清正はヒーロー的存在! 城内には「清正公石曳きの像」が建てられています。

名古屋城 石垣の刻紋

石垣を近くでみると、ところどころ石材に「刻紋」が彫られています。これは、どの大名が運んできた石かを区別するために模様を入れておいた名残なのだとか。所々に刻まれた跡を発見すると大名たちの功績を実感することができます。

名古屋城 清正石

旧二之丸東二之門の近くにある「清正石」は、高さ約2.5メートル、幅約6メートルと城内一番の巨石です。石の前に立つことで、その大きさがより分かりやすい写真に仕上がりますよ。

実はこのエリアの施工大名は黒田長政なのですが、その築城スキルの高さから清正の名前が名付けられてしまったそう。長政にとっては無念でしょうが、清正の貢献度が伺えるスポットです。

ついに全貌公開!きらびやかな本丸御殿の見どころ

名古屋城 本丸御殿

現在の名古屋城見学のハイライトは、なんといっても絢爛豪華な「本丸御殿」。見ているだけで楽しくなるような、芸術的な装飾品の数々が待っています。

本丸御殿は尾張藩主の住まいや政庁として建てられた後、将軍専用の宿泊所として用いられた建物でしたが、天守閣と同じく戦争で焼失してしまいました。それを名古屋市が総工費約130億円をかけ大復元! 保存されていた戦前の資料を元にありし日の姿が忠実に復元され、2018年ついに全エリアがお披露目された注目のスポットです。

本丸御殿はすべて撮影OK!ただしフラッシュの使用はNG

名古屋城 本丸御殿

靴下を履いていない場合、入り口でスリッパに履き替えること、リュックや大きな荷物類はロッカーに預けることなど、いくつかのルールに従って中へ進んでいきます。

基本的にはどこでも撮影が可能ですが、フラッシュや三脚の使用は禁止。室内の明かりはおおむね自然光でまかなわれており、明るくはありません。フラッシュをオートにしていると光ってしまうことがあるので注意しましょう。

名古屋城 本丸御殿 竹林豹虎図

まずは、本丸御殿の正式な玄関、一之間へ。さっそく写真に収めておきたいのが、狩野派の絵師が描いたとする説がある「竹林豹虎図(ちくりんひょうこず)」です。訪れる人が床に座り、上の者を待つ間に眺められる位置に絵があります。躍動感あふれる猛獣の姿で将軍の強さを示すことで、客人に威圧感を与える目的があったのだとか。ぜひ江戸時代の客人の気持ちになって座って眺めてください。虎や豹と同じ目の高さになり、迫力がより伝わりますよ!

透かし彫りから将軍の部屋を見ていた家臣の気持ちになって見学

名古屋城 本丸御殿 表書院

玄関から大廊下を挟み奥へ進むと、藩主が正式な謁見に用いた「表書院」が現れます。こちらの部屋の一番奥が「上段之間」と言って尾張徳川家初代将軍・徳川義直が着座したと伝わる部屋です。

名古屋城 本丸御殿 上段之間

藩主が座る場所は一段高くなっていて、真横から見学することもできます。襖から天井まで豪華な装飾が施された室内は、間近で見ると迫力満点!

一之間と将軍のいる上段之間を区切る襖の上には、筬欄間(おさらんま)と言われる様式の透かし彫りの格子があります。普段は襖が閉じられていたため、家臣たちは筬欄間の細かい目の間から上段之間の豪華な天井を垣間見ていたそう。暗に格の違いを見せつけていた藩主の姿が思い浮かびます。地位を誇るための細かい演出が所々に見られるのが面白いポイントです。

天井、襖絵、彫刻欄間、最も贅が尽くされた「上洛殿」へ!

名古屋城 本丸御殿 上洛殿

続いて、2018年6月から公開が始まった「上洛殿(じょうらくでん)」へ。本丸御殿が建った約20年後に、三代将軍・家光が京都に向かう途中で名古屋城に宿泊するために増築された部屋です。

名古屋城 本丸御殿 上洛殿

本丸御殿の中でも特に絢爛豪華に飾られており、狩野派による襖絵、天井板絵、彫刻欄間、水墨画など、当時の最高峰の技術がここに集結。見尽くせないほどの職人技が、所狭しと部屋を飾ります。

名古屋城 本丸御殿 上洛殿の欄間

欄間一つとっても、豊かないろどりに目を奪われます。花鳥風月をあしらった彫刻は、単に欄間と呼ぶ域を超えるようで、今にも動き出しそうな臨場感です。

格式の違いは天井に表れる!

名古屋城 本丸御殿 天井

奥に進むほど格上の部屋となり豪華になっていく御殿内部ですが、どの部屋にもある同じ装飾品に着目していくと、格式の変化がより分かりやすくなります。

たとえば、天井。玄関付近では「格天井(ごうてんじょう)」(写真上)であるのに対し、表書院の一之間などでは、木を組んで格子状に仕上げた「小組格天井(こぐみごうてんじょう)」(写真下)になっています。

名古屋城 本丸御殿 天井

さらに、表書院上段之間は「折上げ小組格天井」(写真上)という高さのある天井の造りですが、これが奥の上洛殿上段之間に進むと、天井板絵、漆などが付く「黒漆塗二重折上げ蒔絵付格天井」(写真下)で仕上げられています。

「釘隠し」でも分かる格式の違い

名古屋城 本丸御殿の釘隠し

釘の頭を隠すための「釘隠し」も着目したい部品の一つ。写真上は対面所の入口、写真下は最奥・上洛殿のものです。本丸御殿ではこうした釘隠しがおよそ3,000個もあると言われています。すべて忠実に復元されているので、ぜひチェックしてみてください。

将軍がくつろいだお風呂などがある湯殿書院と黒木書院も見学可能!

名古屋城 本丸御殿の湯殿書院と黒木書院

本丸御殿の一部であり、将軍のお風呂場にあたる「湯殿書院」と、家康の宿を移築したと伝えられている「黒木書院」も、上洛殿と同じ2018年6月から公開が始まった注目のスポット。御殿内部の見学後、一旦外に出て御殿の南側へ回り、西端にある入り口から入場できるので、こちらも忘れず向かいましょう。

名古屋城 本丸御殿の湯殿書院

湯殿書院は、お風呂といっても現在のように湯舟があるわけではなく、小さな部屋に入るサウナ式の蒸し風呂です。1人が入浴するために蒸し風呂が炊かれていたなんて、贅沢ですよね。

名古屋城 本丸御殿の黒木書院

湯殿書院から廊下を伝って入ることのできる「黒木書院」は、本丸御殿の他の部屋とは対照的に襖絵に描かれる落ち着いた味のある水墨画が印象的。黒木という名称は、経年変化で黒くなる松材を使用していることに由来しており、絢爛豪華な美しさとは違ったわびさびの趣を感じられる空間です。

創建時の姿を保つ、西南隅櫓が常時公開中

名古屋城 隅櫓

芸術作品のような美しさとともに忠実に復元された本丸御殿を見学してきましたが、名古屋城には戦火を逃れて、創建時のまま残っている建造物があります。それが、西南・東南・北西、の3か所に置かれた隅櫓(すみやぐら)です。

普段は武器などの倉庫、有事の時には攻撃の陣地として重要な役割を持った建物ですが、そのサイズは弘前城や丸亀城の天守閣よりも大きく、外から眺めるだけでも迫力は満点です!

名古屋城 西南隅櫓

そんな隅櫓のうち、西南隅櫓は内部の見学が可能。これまではお祭りの時など期間限定でしか公開されてきませんでしたが、天守閣の閉鎖に伴い新たな観光の目玉として常時見学できるようになりました。

名古屋城 西南隅櫓の石落とし

こちらは「石落し」。お堀に面した側に長方形の覗き窓が取り付けられており、のぞき込むと足がすくむような櫓の高さを実感することができます。敵が近づくとここから鉄砲を放つことができたそうです。

名古屋城 西南隅櫓の菊文様

西南隅櫓は、明治24(1891)年の濃尾(のうび)大震災で一度は石垣ごと崩壊。当時は名古屋城が天皇の離宮として用いられていたため、宮内省が修繕にあたりました。そのため、名古屋城では珍しい天皇家の家紋「菊文様」を見ることができるレアなスポットでもあります。

訪問客をおもてなし!名古屋城にいるスタッフたち

たくさんの歴史が詰まった数々のスポットめぐりをより楽しいものにしてくれる、名古屋城内のスタッフたちも見逃せません!

ボランティアガイドと一緒に回ると楽しみが倍増!

名古屋城 名古屋城観光ボランティアガイド

名古屋城には無料でガイドをしてくれる「名古屋城観光ガイドボランティア」のサービスがあります。深い知識を持ったガイドボランティアさんの話を聞けば、より見学を楽しめること間違いなし。定刻コースでの参加は予約不要なので気軽にお願いできるのもうれしいところです。お話を聞きながら回れば、徳川家康の力がいかに絶大で、その城が堅固で美しかったかを実感することができるでしょう。

名古屋城観光ガイドボランティア

活動日
開園日
出発時間
平日:10:00、13:30
土日祝:9:30、11:00、13:30
ガイド時間
約60分〜90分
利用方法
正門・東門の案内看板の前に集合、無料、予約不要
その他の詳細
名古屋城観光ガイドボランティア公式Webページ

武将隊ブームの先駆け「名古屋おもてなし武将隊(R)」

名古屋城 おもてなし武将隊(R)
(C)2009 Nagoya Omotenashi Busho-Tai Secretariat

名古屋城には、毎日訪れる人たちを温かく迎えてくれる「名古屋おもてなし武将隊(R)」がいます。武将隊は、名古屋にゆかりのある織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、などの6人の武将と4人の足軽で構成され、日替わりで城内に登場。

名古屋城 徳川家康と服部半蔵忍者隊(R)

もう一組、「徳川家康と服部半蔵忍者隊(R)」も、毎日名古屋城に出陣し、おもてなししています。忍者隊は、服部半蔵を中心とした、他4人の忍者たちで構成され、こちらも日替わりで出陣。

2組とも観光客と記念撮影をしてくれるほか、土日祝日はパフォーマンスも行っています。武将ことばを使ってフレンドリーに会話してくれるので、盛り上がること間違いなし! 出演者などの詳細はホームページで確認してみてくださいね。

名古屋おもてなし武将隊(R)・徳川家康と服部半蔵忍者隊(R)

名古屋城出陣スケジュール
公式Webページ

名古屋城 二之丸庭園
二之丸庭園

有名な名古屋城天守閣は現在閉館していますが、それ以外にも城内には魅力的なスポットが満載です。豪華な本丸御殿や隅櫓などはもちろんのこと、今回はご紹介できていない見どころもまだまだたくさん。立派な二之丸庭園を散策してみたり、春まつりや夏まつりなどのイベントに参加してみたり、季節によっても様々な楽しみ方ができる場所です。

また、2018年3月には名古屋城に隣接するグルメエリア「金シャチ横丁」もオープンしたので、食事や休憩に寄るのもおすすめ! 「金シャチ横丁」についてもこちらで紹介しているので、ぜひご覧ください。

 

 

名古屋城

開園時間
9:00~16:30(本丸御殿・西南隅櫓への入場は16:00まで)
休園日
12月29~31日、1月1日(催事等により変更となる場合があります。)
料金
大人500円、中学生以下無料
住所
愛知県名古屋市中区本丸1-1
アクセス
【電車】地下鉄名城線 「市役所」 下車 7番出口より徒歩約5分
【バス】なごや観光ルートバス「メーグル」の「名古屋城」バス停よりすぐ
駐車場
有料駐車場2か所あり(正門前、東門前)
電話
052-231-1700(名古屋市観光文化交流局名古屋城総合事務所)
公式Webページ
https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/

 

 

取材・写真・文/カカミ ユカ

※掲載内容は公開時点のものです。ご利用時と異なることがありますのでご了承ください。
※表示価格は全て税込です。

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