阪神甲子園球場ってどんなところ?
阪神タイガースの本拠地であり全国高校野球選手権大会の舞台でもある「阪神甲子園球場」。 ここのメインイベントは、もちろん野球観戦。それだけに「野球ファンじゃないと楽しめない場所なのでは?」と思っている人も多いのではないでしょうか。でも実は、野球観戦以外にも、カップルやファミリーで楽しめる魅力がいっぱい。今回は野球好きも、野球初心者でも大満足な阪神甲子園球場の楽しみ方をご紹介します。
■阪神甲子園球場へのアクセス
球場の最寄駅は阪神電車「甲子園駅」。「阪神梅田駅」や「神戸三宮駅」から約20分で到着します。また、大阪国際空港(伊丹空港)から空港バスを利用すると約30分ほど。球場には駐車場がないので、公共交通機関を利用するようにしましょう。
阪神甲子園球場 野球観戦以外の楽しみ方 その1
90年以上の歴史が分かる甲子園歴史館へ!
■まずは“高校野球ゾーン”展示スペースへ
野球観戦以外の楽しみの一つが、甲子園歴史館見学。スタジアムに隣接しているので、野球観戦前に行くことも可能です。ここでは高校野球、阪神タイガース、阪神甲子園球場の歴史を一堂に集めて展示。2018年で第100回開催となる高校野球の歴史を辿った展示も多数されています。 歴史館に入ると、まずこの「高校野球ゾーン」で、過去出場選手たちのユニフォームが出迎えてくれます。まるで選手が隣にいるような臨場感を味わえます。
※2018年8月26日(日)までは、甲子園歴史館全体で特別展「夏の高校野球 100回大会特別展」となっております。
※記事内では常設展の一部を紹介しております。
■記念写真にもぴったりなボールウォール
4253球もの野球ボールが壁に並べられたボールウォール。こちらは甲子園大会に出場したことがある高校の名前を印字して紹介。インパクトがあり、歴史館へ訪れた記念撮影にもぴったりです。
出身地の高校や聞いたことがある高校のボールを探すのは楽しく、自分たちの出身地の話について、つい盛り上がってしまいます。
■高校野球の歴史を展示した“名勝負ギャラリー”
この名勝負ギャラリーでは、高校野球の歴史を時代とともに展示。歴代ヒーロー達の名勝負シーンを、懐かしい写真と映像、展示品とともに紹介しています。当時の試合内容や、選手について分かりやすく解説されているので、思わず立ち止まって見入ってしまいます。
ギャラリーには過去に高校野球で使われていた深紅の優勝旗が展示されていて、代々受け継がれてきた旗からは別格の迫力を感じられます。
■映画『KANO 1931海の向こうの甲子園』の展示も
高校野球ゾーン・コレクションギャラリーでは、旋風を巻き起こした印象的な高校約16校について、展示品などと共に紹介しています。
2014年に台湾で製作された映画『KANO 1931海の向こうの甲子園』をご存知でしょうか? 実は1931年に台湾代表の野球部が甲子園の大会に参加し、準優勝しました。その出来事が映画化され、台湾で人気を博してから、近年では多くの台湾人観光客の方たちがこの甲子園球場へ訪れています。
その映画で使われたKANOのユニフォームや写真なども展示されています。興味のある方は映画もチェックしてみてくださいね。
■選手の目線が体験できる最新VR!
こちらは体感型展示のVRコーナー。体験できる映像は4種類で、高校野球選手と一緒にグラウンドを歩く入場行進、阪神甲子園球場内を飛行しながら観察する空中散歩、球場の整備を行う阪神園芸のグラウンド整備カーに乗ったり、さらに選手と一緒にリリーフカーに乗れたり、どれも球場を楽しむのにうってつけのものばかり。
■壁面全体を使った、大迫力の「まんがと甲子園」コーナー
奥へ進んでいくとバックスクリーンウォークへ。ここでは「甲子園」をテーマに描かれた人気の野球漫画がズラリ! 『巨人の星」や『タッチ』『ROOKIES』など往年の名作から最近の作品まで、名場面の数々が壁一面に広がります。
等身大パネルの展示を見てると、まるで漫画の世界に飛び込んだような気分に! 床に施されたイラストにも注目です。
さらに、漫画家による直筆のサイン色紙まで一緒に並んでいます。筆者の作品に対する愛を思わず感じてしまう貴重なスポットとなっています。
「こんな多くの名作に登場した甲子園球場に今来ているんだ! 」と楽しさも倍増。漫画が好きな方はついつい長居してしまいそうなコーナーです。
■爽快なバックスクリーンに出よう!
歴史館見学とセットで、通常は入ることができないバックスクリーンへの入場&撮影が可能です。テレビで見るイメージを超えた壮大なるスタジアムでは、驚きと感動に包まれます。
※試合時、荒天時など閉鎖する場合があります。
■大迫力の手書きスコアボードを目の前で!
ここでは阪神甲子園球場の歴史を古くから支えるスタッフ達を紹介。その中にはスコアボードの手書き職人の姿も。
昭和59年に選手名や得点スコア表記が電光化されるまで、スコアボードの中には、文字書きを行う職人が従事していたそうです。阪神甲子園球場の電光掲示板は、独自の字体が使われており、デジタルでは表現できないと言われているこの文字は「甲子園フォント」と呼ばれていて隠れた人気を誇っています。
ずらりと並ぶ、手書き時代の選手名板。ここに並ぶ全てのボードは実際に試合で使われていたもの。目の前でボードの大きさや美しい書体を堪能することができる場所です。往年の名選手たちの名前が綴られたボードの大きさや迫力に圧倒されます。
甲子園歴史館
- 住所
- 兵庫県西宮市甲子園町1-82
- 営業時間
- 10:00~18:00(11月~2月は10:00~17:00)
※入館は閉館時間の30分前まで ※高校野球開催時など催し物により変動します。
- 休館日
- 月曜日(試合開催日、祝日除く)
※上記の他、館内メンテナンス等のため臨時休館日を設ける場合がございます。
- 入館料
- [一般]大人 600円、子供 300円(4歳~中学生)、[団体]大人 500円、子供 200円(4歳~中学生) ※団体:20名様以上
試合以外の楽しみ方 その2
スタジアムツアーに参加してみよう!
歴史館の見学と同じく人気の、スタジアムツアー。ツアーでは球場スタッフとともに球場のベンチに入ったり、練習の見学をできたりします。
予約可能のツアーは、内容によって料金とコースが変わります。球場での試合の有無や、その日の天候によって催行されないものもあるので、参加前に公式ページでチェックしましょう。
■甲子園球場のグラウンドへ!
スタジアムツアーでは、観戦中は入ることができないスペースにもスタッフ同行で入ることが可能です。中でもこのツアーならではなのは、3塁側ベンチから阪神甲子園球場のグラウンドを眺めることができること。もちろん3塁ベンチに座ることもできます。
※グラウンドの利用状況により、実施日、時間、見学場所、コース内容が予告なく変更になる場合がございます。また、高校野球期間中の開催はございません。
テレビ中継で見る景色がすぐ目の前に! 時間帯によってはグラウンドを手入れしている様子も見られます。まさに舞台裏を生で楽しめる場所です。
■パウダーのような甲子園の砂に触ってみよう!
ベンチに入れるだけではなく、スタッフが阪神甲子園球場のグラウンドの造りなどを紹介してくれます。さらに、甲子園といえば多くの方が想像するであろう、あの「甲子園の砂」に触れることもできます。土とは思えないほどサラサラの触感に驚きます。
残念ながら持ち帰ることはできませんが、是非一度触ってみましょう。
スタジアムツアー(スタジアム見学コース)
- 住所
- 兵庫県西宮市甲子園町1-82
- 所要時間
- 約50分(コース名:S1~S9コース)
- 料金
- [一般]大人 1,500円、子供 1,000円(4歳~中学生)、[団体]大人 1,200円、子供 800円 ※団体:20名様以上
- 問い合わせ
- 0798-44-3310(10:00~17:30)※甲子園歴史館営業日のみ
■多種多様な甲子園オリジナルのお土産もチェック!
ツアーや歴史館を満喫したらスタジアムショップへ行くのも忘れずに。デザイン性の高いオリジナルグッズが多く取り扱われているので、お土産にもぴったりです。 人気のお土産の一部がこちら。バット型のペンやハンドタオル、「阪神園芸」の方々をモチーフにしたグッズなども。 中央にある赤いラインカーの形をした文房具は、なんと修正テープ! こちらも大人気商品でカラーバリエーションも多いので好みのものを選んでみてはいかがでしょうか。
左より モノグラムタオルハンカチ(450円)、阪神園芸 グラウンドキーパー缶バッチ2個セット(300円)、ペットボトルカバー(400円)ライン引き修正テープ(600円)、ボールストラップ(450円)、甲子園 金属バッドボールペン(700円)
夏のシーズンは特に使う頻度が多くなりそうなペットボトルケースもあります。高校球児のユニフォームのデザインは、かわいらしいだけでなく、野球好きの人たちからは視線が集まりそう!
■甲子園カレーは自宅でも楽しめる
もう一つショップで見逃せないのが、阪神甲子園球場になくてはならない名物グルメ「甲子園カレー」! 球場設立当初から観戦のスパイス役としてファンに愛されている、メニューです。 野球観戦しなくても、こちらを買って帰ればご自宅で甲子園の味を楽しむことができます。 ここでご紹介したお土産はほんの一部。推しの選手や学校がある場合には、阪神甲子園球場で関連グッズを探してみましょう。
まとめ
阪神甲子園球場は野球観戦以外にも楽しめる見所がたくさん。 あまり興味がないという人は、野球を好きになる第一歩になり、野球好きの人はさらに野球が好きになれる場所かもしれません。是非足を運んでみてくださいね。
取材・撮影・文/岡本大樹
※掲載内容は公開時点のものです。ご利用時と異なることがありますのでご利用の際は公式ホームページなどでご確認ください。