旅の楽しみ方

清津峡渓谷トンネルであのフォトジェニック写真を撮ってきた

「あの絶景はどこ?」と、SNSで話題を呼んでいる「清津峡渓谷(きよつきょうけいこく)」。誰が撮ってもフォトジェニックな絶景写真になるということで、人気を博しています。今回は、そんな清津峡の中でも特におすすめのフォトスポットと、撮影のポイントをご紹介。越後湯沢駅からバスと徒歩でおよそ50分の立地なので、温泉やアウトドアなどで訪れた際の立ち寄りスポットにも最適です!

清津峡ってどんなところ?

清津峡渓谷

近年、フォトジェニックなスポットとして知名度を獲得した清津峡渓谷。新潟県十日町市にある景勝地で、1949(昭和24)年に国立公園に指定されています。その美しさから、富山県黒部市の黒部峡谷、三重県多気郡の大杉谷とならび、「日本三大峡谷」の1つに数えられています。

清津川の両側はV字型の深い峡谷になっていて、その間をエメラルドグリーンの美しい清津川が流れています。岩のごつごつとした雰囲気と、川のエメラルドグリーンとのコントラストがとても美しいのです。

清津峡渓谷

清津峡までのアクセスは、JR越後湯沢駅前のバス停「湯沢駅前」より、南越後観光バスに揺られること約24分。「清津峡入口」バス停で下車します。

清津峡渓谷

バス停から清津峡渓谷トンネルまでは、清津川沿いを徒歩で30分ほど進みます。全面がアスファルトか石畳で舗装された、安全な道です。 清流が奏でる美しいせせらぎや野鳥のさえずりをBGMに、美しい清津川を眺めながらのんびりと向かいましょう。

車であれば、関越自動車道「塩沢・石打IC」から約25分、トンネル付近に3か所ある無料駐車場の利用が可能です。

いざ、清津峡渓谷トンネルへ

清津峡渓谷トンネル 入り口

清津川沿いを歩いていくと、不思議な形が見えてきます。

清津峡渓谷トンネル 入り口

こちらが清津峡渓谷トンネルの入口です。入口に斜めに入った模様は、清津峡の岩肌に見られる地形「柱状節理(ちゅうじょうせつり)」をイメージしたもの。こちらの入口の前もフォトスポットの1つです。

清津峡渓谷トンネル

清津峡渓谷トンネルは全長約750メートル。薄暗いトンネルを進んでいきます。トンネル内はしっかりと舗装されているので、車いすやベビーカーでもOK。ゆっくりと奥へと進みましょう。

柱状節理の岩肌を間近に見る、第一見晴所

清津峡渓谷トンネル

トンネル内には、3つの見晴所と最奥の「パノラマステーション」というスポットがあります。

すべてのスポットが、「大地の芸術祭」に向けて、2018年にリニューアル、もしくは新調されたもの。新潟県十日町市と津南町を舞台に3年に一度開催される大地の芸術祭は、世界随一のアートイベントと言われており、里山や水田、空家などへ作品を展示することで風景に新しい価値を生み出してきました。清津峡渓谷トンネルも、そのアートの1つ。

手掛けたアーティスト、マ・ヤンソン/MADアーキテクツは、歴史ある清津峡渓谷トンネルを再構築することで、美しい自然と人間との関係性を考え直す試みをしているそうです。

清津峡渓谷トンネル 第一見晴所

最初に到着する第一見晴所からは、柱状節理の岩肌を間近に見ることができます。トンネルの奥の木々にピントを合わせて暗めに写真を撮ると、コントラストが美しい写真が撮れますよ。

トイレから絶景!第二見晴所

清津峡渓谷トンネル 第二見晴所

第二見晴所には、メタルカラーの物体があります。

清津峡渓谷トンネル 第二見晴所

この物体、実はトイレ。左右に1つずつ、いずれも男女共用の計2つの個室になっています。靴を脱ぎ、スリッパに履き替えて入室しましょう。

清津峡渓谷トンネル 第二見晴所のトイレからの景色

おすすめは、奥側の個室。外から中は見えないけれど、中からは外が見えるという特殊な素材を使っているので、便座に座ると、清津峡渓谷の美しい柱状節理や四季折々の景色を眺めることができるのです。こんな絶景トイレはなかなかないですよね。

アートとして生まれ変わった、第三見晴所

清津峡渓谷トンネル 第三見晴所

2018年夏の「大地の芸術祭」に合わせて新しく誕生したのが、第三見晴所のアート。金属の液体の粒が壁に張り付いたかのような、近未来的なライトがとても印象的です。

清津峡渓谷トンネル 第三見晴所

撮影のポイントは、できるだけ引いて写真を撮ること。被写体に寄って撮影するよりも、奥行きを生かした方が印象的な写真になりますよ。

あのフォトジェニック写真を。パノラマステーション

清津峡渓谷トンネル パノラマステーション

近年話題になっている「フォトジェニックな清津峡」のイメージを揺るがないものにしたのが、リニューアルの目玉であった「パノラマステーション」。誰が撮ってもフォトジェニックな写真になる、清津峡渓谷トンネル最奥のスポットです。

かまぼこ型はほかの見晴所と同じなのですが、最大の違いは、トンネル内部がつやつやとしたミラー状になっているところ。また、床は一面に沢水が浸されている水盤になっていて、渓谷の景色の映り込みがとても美しいのです。

清津峡渓谷トンネル パノラマステーション

そんなパノラマステーションで撮ることができるフォトジェニックな写真がこちら。人が入ることで、より不思議で目を見張るような写真になります。
撮影のポイントは、水盤の水平線を画面の中心にもってくること。そうすることで、上下のバランスがよく、美しい写真が撮れます。また、明るさはトンネルの奥に見える空に合わせるのがおすすめです。スマホでもとてもきれいな写真に仕上がりますよ。

水盤の水は数センチですので、はだしで足をつけてもOK。沢水はとてもひんやりとしていて、夏場にはとても気持ちがいいですよ。水盤の上に立ってもフォトジェニックな写真が撮れます。いろんなパターンを試してみてくださいね。

清津峡渓谷トンネル パノラマステーション 夏
清津峡渓谷トンネル パノラマステーション 秋
清津峡渓谷トンネル パノラマステーション 冬

パノラマステーションの風景は、四季折々で表情が変わります。春・夏は緑が強く生き生きとした印象に。秋は赤やオレンジなどの紅葉が美しく、冬には水墨画のような世界になります。どの季節に訪れてもそれぞれの美しさがあるので、何度もリピートする方も多いのです(1~4月には冬期休業期間があります)。

清津峡渓谷トンネル パノラマステーション

ちなみに、パノラマステーションの最奥部から入口側を見た様子がこちら。ミラー状の壁面と沢水に十分な奥行きがあることが分かります。このような作りでフォトジェニックな空間を作り出しているのですね。

清津峡渓谷トンネル パノラマステーションからの眺め

パノラマステーションそれ自体がフォトジェニックなだけでなく、トンネルから外を眺めても絶景です。沢水が広がっている床の最奥の場所に立ってみてください。清津峡の深いV字型の渓谷と、透明度の高いエメラルドグリーンの清津川という、自然が作り出した風景が眼下に広がります。とても美しいので、こちらも忘れずに。

絶景を楽しんだ後は、エントランス施設に立ち寄ろう

清津峡渓谷トンネル エントランス施設

清津峡渓谷トンネルの絶景とフォトジェニックな写真撮影を楽しんだら、エントランス施設に立ち寄りましょう。こちらの施設も、2018年夏の大地の芸術祭に合わせてオープンした作品の一環で、茅葺(かやぶき)の伝統的な建築をイメージさせる大きな屋根が特徴です。

清津峡渓谷トンネル エントランス施設のカフェやお土産
清津峡渓谷トンネル エントランス施設のカフェやお土産

1階は、カフェと売店になっており、カフェメニューには珈琲やソフトクリームなどがあります。

清津峡渓谷トンネル エントランス施設 にんじんジュース

おすすめメニューは、「にんじんジュース」(270円・税込)。
清津峡のある十日町市では、「雪下(ゆきした)にんじん」という特産品が作られています。にんじんを収穫しないまま雪の下で貯蔵し越冬させることで、にんじんの甘味が増し、まるでフルーツのような味わいになるのです。そんな雪下にんじんを使ったにんじんジュースは、十日町市の隠れた名産品。飲みきりサイズがあるので、ぜひ試してみてください。

清津峡渓谷トンネル エントランス施設 足湯

エントランス施設の2階は、トンネル内に湧き出た温泉水を利用した足湯になっています。テントのような不思議な空間で、天井のてっぺんには特殊な反射鏡で外の清津川のせせらぎが見られる仕組み。のんびりと旅の疲れを癒しましょう。


清津峡渓谷

2018年春のリニューアルオープンから話題になっている清津峡。2018年夏の大地の芸術祭を経て、さらにフォトジェニックに進化し、 何度でも訪れたいスポットの1つとなりました。越後湯沢周辺を訪れた際には、ぜひ清津峡渓谷も訪ねてみてくださいね。

「Tunnel of Light」マ・ヤンソン/MADアーキテクツ
 ※清津峡渓谷トンネルは、「大地の芸術祭」とのコラボレーションによってリニューアルしました。

 

 

清津峡渓谷トンネル

住所
新潟県十日町市小出
電話
025-763-4800
営業時間
清津峡渓谷トンネル受付時間:8:30~16:30
清津峡エントランス営業時間:9:00~16:00
料金
入坑料:大人600円、小中学生300円
足湯:無料
アクセス
【電車・バス】上越新幹線「越後湯沢」駅前よりバスにて約25分、「清津峡入口」バス停下車、バス停より徒歩約30分
【車】 関越自動車道「塩沢・石打IC」より車で約25分
駐車場
あり(無料・徒歩約15分圏内に3カ所155台)

 

取材・撮影・文/河合理恵

※掲載内容は公開時点のものです。ご利用時と異なることがありますのでご了承ください。

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