2011年の観光キャンペーンでそう名乗って以来、「うどん県」として知られる香川県。その「うどん県」が少し不思議な進化を遂げているのをご存じですか? 実は今、香川はポケモンのヤドンとタッグを組んで「ヤドン県」に!
2018年、「うどん」とポケモンの「ヤドン」の語感が似ていることなどを理由に、ポケモンのヤドンが推しポケモンとして「うどん県PR団」に就任しました。高松の街を歩けば、ヤドンのマンホールやポスト、ヤドンの電車など、あちこちでゆる〜くかわいいヤドンがお出迎えしてくれます。
今回は、高松を中心にヤドンスポットを1日で巡るモデルコースをご紹介。見て、食べて、癒やされる、まるごとヤドンな旅へ出かけましょう!
目次
アクセス
そもそも「推しポケモン」とは?
香川県でヤドンが活躍しているのは、「ポケモンローカルActs」という地域の魅力を国内外に発信するお手伝いをする活動の一環。
道や県ごとに選ばれた「推しポケモン」のデザインを施した乗り物の運行やお土産の発売を通して地域の魅力を発信しています。
香川では、2018年のイベント「ヤドンパラダイス in 香川」をきっかけにヤドンが「うどん県PR団」に就任。以来、街にはヤドンのマンホールやポスト、コラボスイーツやグッズまで登場し、ヤドン県の名にふさわしいかわいさがあふれています。
アクセス
ヤドン巡りの旅は、JR「高松駅」を出発地点にするのがおすすめ。
首都圏方面から行く際は、岡山までの新幹線と瀬戸大橋線を走る在来線の快速「マリンライナー」を組み合わせた鉄道ルートが効率的です。岡山から約1時間で「高松駅」に到着できます。
高松市内ヤドン巡りモデルコース
今回紹介するモデルコースはこちら。
主に、高松市中心部と郊外に分かれていますが、いずれも1日で回ることができます。
ヤドンを探しながら、それぞれの町の雰囲気や魅力も感じてみてください。
「ヤドンのお揚げうどん」でランチ
香川に着いたらまず味わいたいのが、本場のさぬきうどん。
実は県内には、ヤドンの顔が描かれた「ヤドンのお揚げ」を楽しめるお店がいくつもあるんです。
高松市街地の中心アーケード内にある「手打免許 さぬき麺業 兵庫町店」もそのひとつ。「高松駅」から徒歩約10分とアクセスも抜群です。
このお店では、すべてのうどんメニューに「ヤドンのお揚げ」(単品250円)をトッピングすることが可能です。取材時は「かけうどん」に「ヤドンのお揚げ」をトッピングしました。
丼の中にぷかりと浮かぶヤドンがとにかくキュート! 旅の疲れもふっと癒やされるはず。食べてみるとだしがしっかり染みていて驚くほど美味。かわいさと本格派の味わい、どちらも楽しめます。
実は、うどんの待ち時間におでんをいただくのが香川流。
「さぬき麺業」も例外ではなく、「さぬき名物讃岐おでん」(各160円)はぜひ一緒に頼んでみてもらいたい逸品です。
うどんが茹で上がるまでの間、自分でおでんを選ぶセルフスタイルが楽しく、旅気分を盛り上げてくれます。
そのほか「骨付鳥」(1,230円)や「いりこ天ぷら」(430円)など、香川ならではのご当地フードも味わえます。
また、店内で手打ちうどん体験も実施中。気になる人は公式サイトをチェックしてみてください。
手打免許 さぬき麺業 兵庫町店
- 住所
- 香川県高松市兵庫町11-9
- 営業時間
- 10:30~20:30
- 定休日
- なし
- アクセス
- JR「高松」駅から徒歩約10分
- 公式サイト
- 手打免許 さぬき麺業 兵庫町店
ヤドンのポケふた・ヤドンのポストを見つける
うどんで腹ごしらえをしたあとは、ヤドン探しに出発!
「さぬき麺業」から徒歩約3分のところにある「高松中央郵便局前」には、「ヤドンのポスト」があります。
ここで、アーケード内や高松駅などで購入したヤドンのお菓子やグッズを持って撮影する人も多く見られました。
時間によっては短い行列ができることもある人気スポット。撮影時は、地元の人や通行人の邪魔にならないように注意しましょう。
タイミングが良ければ、ヤドンが装飾された「ヤドンの郵便車」にも、出合えるかもしれません。
ヤドンのポスト
- 設置場所
- 高松中央郵便局前(香川県高松市内町1-15)
- アクセス
- JR「高松」駅から徒歩約10分
ヤドンのポストをチェックしたあとは、「高松北警察署 田町警備派出所」を目指して「南新町商店街」へ。
郵便局から南に約15分歩くと、常磐町商店街と田町商店街につながる交差点付近にたどりつきます。
その付近にあるのが高松市の「ヤドンのポケふた」。ヤドンと香川県内の景観やイメージなどが描かれたマンホールです。
香川県内には17市町村内にヤドンのマンホールが設置されており、描かれている絵柄もすべて異なります。
高松市のポケふたは、香川の景勝地「栗林公園」でのんびりしているヤドンでした。
公式サイトに各エリアのマンホールの住所もしっかり記載されているので、ぜひチェックしてみてください。
ヤドンのポケふた(高松市)
- 設置場所
- 香川県高松市南新町8-30地先
- アクセス
- JR「高松」駅から徒歩約20分
- 詳細
- ポケふた
「Patisserie SUMIDA」のヤドンマカロンをゲット
ヤドンスポット巡りの途中で、甘いひと休みを。
高松駅からバスで約25分の場所にある「パティスリー・スミダ」では、ヤドンとコラボしたスイーツ「ヤドンのいちごマカロン」(1個500円)を販売しています。
実店舗と特別イベント時のみの限定販売です。
マカロンに使われているのは、香川のブランドいちご「さぬきひめ」。直径約5センチの大ぶりなマカロンに、香り高いいちごクリームがたっぷりサンドされています。
ショーケースには、3種類の表情のヤドンたちが並んでいて、どの子を連れて帰るか迷ってしまいます。
このお店では「ヤドンのいちごマカロン」以外にも、常時約30種類のマカロン(1個250円〜)が並び、季節限定のフレーバーも登場します。
使用する米粉は香川のブランド米「おいでまい」、フルーツは県産を中心に仕入れ、自社でフリーズドライ加工するなど、素材選びにもこだわりが。
実はオーナーは、小麦アレルギーをきっかけにマカロン作りを始めたのだそう。小麦を使わないスイーツであるマカロンに出会い、1995年からマカロンを販売開始したのだとか。
以来、すべてのスイーツをグルテンフリーで提供しており、美容や健康を意識する人にも支持されています。遠方から訪れるファンも多く、香川を代表する人気パティスリーのひとつになりました。
さらにお店の前には、24時間いつでもマカロンを購入できる自販機も設置されています。
旅の途中で立ち寄れない人も、営業時間を気にせず「ヤドンのいちごマカロン」をゲットできるのがうれしいポイントです。
甘くてかわいいヤドンに癒される、スイーツタイムをぜひ。
フランス菓子専門店 パティスリー・スミダ
- 住所
- 香川県高松市東山崎町184-13
- 営業時間
- 10:00〜18:00
- 定休日
- 水曜、日曜
- アクセス
- JR「高松」駅からバスで約25分、「水田」停留所下車後徒歩約4分
- 公式サイト
- フランス菓子専門店 パティスリー・スミダ
ことでん「ヤドンの電車」
高松市内を満喫したあとは、香川県内を走るローカル私鉄「ことでん」に乗って「綾川駅」へ行きましょう。
「ことでん」の琴平線では、外観も内観もヤドンだらけの「ヤドンの電車」も走っています。
「瓦町駅」「仏生山駅」「綾川駅」では、駅名板までヤドンに!
ちなみに「瓦町駅」琴平線2番ホームの発車メロディーは、ヤドンの魅力が詰まった『どないやねん ヤドン』という楽曲がモチーフ。こちらで下車した際は、ぜひ耳を傾けてみてください。
ノスタルジックな雰囲気がただよう「仏生山駅」は、フォトスポットとしてもおすすめです。
「仏生山駅」からさらに約25分走った先にある「綾川駅」にもヤドンが描かれた駅名板があります。
ここで下車して、徒歩約5分の「ヤドン公園」へ向かいます。
- 詳細
- うどん県×ヤドン号
ひだまり公園あやがわ「ヤドン公園」
ヤドンファンがこぞって訪れるのが、綾川町にある「ヤドン公園」!ヤドンの遊具やオブジェが並ぶフォトジェニックなスポットで、SNSを中心に話題を集めています。
近くに大きなショッピングモールもあるため、子連れ旅行にもぴったりです。
公園の入口には、くつろぐヤドンが描かれたヤドン公園の「ポケふた」も発見!
とりわけ目立つのは、迫力満点の大型遊具「みんなのヤドン」。ヤドンの体の中に入って遊ぶことができます。
もうひとつ人気なのが「ヤドンの井戸」。井戸の中に入ってヤドンと向かい合って座ることができます。中に入るとヤドンと向かい合って座れる仕掛けで、座るとほんのり揺れるのが楽しいポイント。
大人も一緒に入れるサイズなので、親子で思い出の写真を撮るのにぴったりです。
公園奥にはリラックスした表情のヤドンがたたずむ「水辺の丘のヤドン」が。
推しのぬいぐるみと一緒に写真を撮る人も多いのだとか。
また、「ヤドン公園」は誰でも安心して楽しめる「インクルーシブ公園」としても注目されています。四国で初めて導入された回転遊具「オムニスピナー」は、障がいの有無に関わらず利用できる設計。
隣には「ヤドンのボーダーベンチ」もあり、ヤドンと並んで座れば写真映えも抜群です。
ほかにもすべりだいやブランコなど、公園のいたるところでヤドンやポケモンの仲間たちを見つけることができます。ベンチの下にはモンスターボールのモチーフがあるなど、細部まで遊び心満点。
遊具の周辺の地面はクッションになっているので、小さな子どもも安心して遊べますよ。
ひだまり公園あやがわ(ヤドン公園)
- 住所
- 香川県綾歌郡綾川町萱原253-7
- 開園時間
- 7:00〜20:00
- 定休日
- なし
- アクセス
- ことでん「綾川」駅から徒歩約5分
- 詳細
- うどん県×ヤドン公式サイト
「道の駅 滝宮」でポケふたをチェック
時間に余裕があれば綾川町にある、もうひとつのポケふたもチェックしに行きましょう。
「綾川駅」のひとつ先「滝宮駅」から徒歩約13分のところにある「道の駅 滝宮」内にあります。
「うどんといちごの郷」の大きな看板が目印です。
パーキング内に進むと「滝宮の念仏踊り」の像の前に、綾川町の「ポケふた」を発見!
ちなみに「滝宮の念仏踊り」は、綾川町に古くから伝わる雨乞いの伝統芸能で、国の重要無形民俗文化財に指定されています。
ヤドンを追いかけながら、香川県内各地域の歴史に触れてみると、旅がより一層味わい深くなりますね。
道の駅の敷地内には、地元の食や特産品を楽しめる施設も充実。産直市では旬の野菜や果物が並び、お土産にぴったり。
また、讃岐うどんの名店や、香川特産のいちごを使ったスイーツ専門店も併設されており、お腹も心も満たされるひとときを過ごせます。
道の駅 滝宮
- 住所
- 香川県綾歌郡綾川町滝宮1578
- 営業時間
- 9:00〜17:00
- 定休日
- 火曜
- アクセス
- ことでん「滝宮」駅から徒歩約13分
- 公式サイト
- 道の駅 滝宮
「四国ショップ88」でヤドングッズのお土産購入
綾川町を漫喫したら、再び「ことでん」に乗って「高松築港駅」へ。旅の締めくくりに立ち寄りたいのが、駅から徒歩約4分の「四国ショップ88」です。
四国各地の特産品やセレクト雑貨が並ぶ店内には、ヤドングッズがずらり。香川県でしか買えない限定アイテムも!
ここでは注目のアイテムをいくつかピックアップしてご紹介します。
手頃な価格もあって人気なのが、ヤドンのしっぽをイメージした「ヤドンのしっぽてと」(270円)。
讃岐うどんにも使われている香川県の伊吹島産の「伊吹いりこ」を使った甘じょっぱい味わいで、一口食べるとやみつきに。
香川の景勝地でのんびりするヤドンがプリントされた、えびせんべいもおすすめ。
「ヤドン讃岐和三盆えびチーズサンド〈キャラメル&ピスタチオ〉」(864円)は、キャラメルとピスタチオを練り込んだ和三盆のえびせんべいにチーズをサンドしたおしゃれな商品。
ミルキーなモッツァレラをくちどけの良い和三盆で挟んだ「ヤドン和三盆チーズサンド」(820円)もお土産にぴったりです。
香川県東部で生産されている伝統的な高級菓子・讃岐和三盆が入った「羽根さぬきヤドン缶」(864円)も見逃せません。
ヤドンカラーのピンクとガラルヤドンカラーの黄色の2色あり、どちらを買うか迷ってしまいそう。
缶の側面にはうどんの絵柄があしらわれているのもポイントです。
海外客からも人気なのが、庵治石(あじいし)のアイテム。庵治石とは、まだら模様が美しい香川県産の高級石のこと。「花崗岩のダイヤモンド」とも呼ばれています。
コースターの裏面にはモンスターボールが描かれている点にも注目です。
実は、香川県東かがわ市は、国内産手袋の9割を占める一大生産地。
「ヤドンのミトン」(大人2,200円、キッズ1,980円)は、産地ならではの技術を活かしたかわいいコラボアイテムです。
もふっとした手触りや和やかな表情にほっこりしますね。
そのほか、ポケモンローカルActs推しポケモンぬいぐるみの「うどん県PR団ヤドンのぬいぐるみ」(3,300円)や香川漆器の「ヤドンブリ」(19,800円)、ご当地コラボ商品など、ヤドングッズが満載。
お土産はもちろん、自分用にもついついたくさん購入してしまうこと間違いなしのアイテムばかりです。
四国ショップ88
- 住所
- 香川県高松市サンポート2-1 高松シンボルタワー1F マリタイムプラザ高松内
- 営業時間
- 10:00〜20:00
- 定休日
- なし
- アクセス
- JR「高松」駅から徒歩約4分
- 公式HP
- 四国ショップ88
高松市・綾川町だけじゃない、香川県内ヤドンスポット
ヤドンの旅は、高松や綾川だけで終わりません。
今回は、ヤドンの世界にどっぷり浸れる「ヤドンのフェリー」と、現代アートの島・直島にある「ヤドンのポケふた」をご紹介します。
小豆島フェリーの「ヤドンのフェリー」
高松港から出港する小豆島土庄港行きフェリーには、「ヤドンのフェリー」が1日5便運航。船体や船内がヤドン仕様になっていて、ヤドンと共に旅をしているかのような気分を味わえます。
約1時間の船旅をヤドンと一緒に楽しみましょう!
船内に足を踏み入れると、壁や階段、デッキの隅々までヤドンだらけ。
船内の階段や踊り場の壁面までもヤドン仕様になっています。写真を撮る際は、周りの乗客に気を遣いましょう。
座席はすべて自由席になっていて、お気に入りの席でヤドンと一緒に過ごせます。「ヤドンのお揚げ」やうどん、小豆島の名産品であるオリーブなどご当地ならではのイラストも発見!
また、船内限定メニュー「ヤドンのお揚げ入りうどん」(650円)を販売している便も!この機会にぜひ味わって。
船の後方にあるデッキへ出てみると、意外なところにヤドンやモンスターボールが。ぜひ探してみてください。「ヤドンのフェリー」の乗船予約は必要ありませんが、出航時刻は事前に確認しておきましょう(車で乗船する場合は、2ヶ月前からWEB予約のみ可)。
直島でヤドンポケふた探し
世界中のアートファンが訪れる“現代アートの島”直島にも、ヤドンが登場!
草間彌生の作品「赤かぼちゃ」や、「直島新美術館」などを巡る合間に、ポケふた探しを楽しめますよ。
高松港から直島行きのフェリー(四国汽船)で「宮浦港」に着いたら、そこから県道256号線を約5分の「直島パヴィリオン」というオブジェを目指しましょう。
ヤドンのポケふたは、豊かな海をバックに、さかなポケモンの「コイキング」とヤドンとのコラボデザインになっています。
“うどん県”として知られる香川は、今や「ヤドン県」としても人気急上昇中。
高松市中心部では、ヤドンのポストやポケふた、ヤドンの電車などが次々登場し、訪れる人を笑顔にしています。郊外では「ヤドン公園」や「道の駅 滝宮」など、家族で楽しめるスポットも充実。
かわいいスイーツやコラボグッズなど、思わず手に取りたくなるアイテムも多く、旅の思い出づくりにぴったりです。
のんびりとしたヤドンのように、ゆったりペースで巡れば、きっとリフレッシュできる旅になるはず。次の休日は、ヤドンに会いに“ヤドン県”へ出かけてみませんか?
©Pokémon. ©Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc.
ポケットモンスター・ポケモン・Pokémonは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。
取材・文/曽我佳奈代 撮影/中村正人
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