子連れ旅行は何かと不安が多いもの。アトラクション、食事、ショッピングにホテル…。ハウステンボスはこれらすべてが場内にあり、さらに子ども向け、大人向け、親子向けと家族みんなで楽しめる約50の施設が揃っているので子連れ旅行に人気です。
また旅行で心配なのがお天気。ハウステンボスは屋内施設も多く、屋外でも屋根が完備してあるので今回紹介しているスポットは雨でも問題なく楽しめます。赤ちゃんや幼児に優しく、大人も満足できるハウステンボスの魅力をお伝えします。
※ハウステンボスは新型コロナウイルスによる感染拡大を予防するため、国が公表している「遊園地・テーマパークにおける新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」に沿った十分な防疫対策をとったうえで、屋内施設の営業を再開・拡充しています。今後、政府および自治体の要請により変更される場合がありますので、詳細は公式ページでご確認ください。
ハウステンボス公式サイト
ハウステンボスってどんなところ?
ハウステンボスへのアクセス
ハウステンボスへは、長崎空港からハウステンボス行きのバス(所要時間約50分、大人片道1,250円・子ども630円)で向かうか、高速船(所要時間約60分、大人片道2,000円・子ども1,000円)に乗りクルージングを楽しみながら向かうのもおすすめです。
博多駅からは、特急「ハウステンボス」(所要時間約1時45分、大人片道3,420円※自由席)に乗ると、目の前のハウステンボス駅に到着します。
ハウステンボスのチケット料金
まずはパスポート(大人7,000円、中高生6,000円、小学生4,600円、未就学児3,500円、おもいやり5,000円)を購入。おもいやり価格は、65歳以上・妊婦+同伴者1名・3歳以下の子連れ(同伴者2名)・ペット連れ(1頭につき1名)が対象です。
これで約50のアトラクションや場内を走るバス、クルーザーが何度でも乗り放題になります。早期購入割引や時期によって学生割引、夕方からの割引などもあるので公式サイトを事前にチェックしてから行きましょう。
ハウステンボス公式ページ・チケット案内
さあ!ハウステンボスを満喫しよう
「釣りアドベンチャー」で巨大魚を釣り上げろ!
©BANDAI NAMCO Entertainment Inc. 開発:バンダイナムコエンターテインメント
さあ、アトラクションに出発! まずは子どもたちに大人気ゲーム「釣りアドベンチャー」に行きましょう。
©BANDAI NAMCO Entertainment Inc. 開発:バンダイナムコエンターテインメント
世界最大級の大画面(約520インチ)のスクリーンの中で泳ぎ回る約60種類の巨大魚たちを釣り上げるゲーム。場内でも子どもたちに圧倒的な人気を誇ります。魚がかかると竿が振動し、リールが重たくなる「サオ型コントローラー」を使います。
©BANDAI NAMCO Entertainment Inc. 開発:バンダイナムコエンターテインメント
本当に釣りをしているかのような手ごたえがあり、臨場感たっぷりのゲームに大人も子どもも大はしゃぎ! 子ども用の踏み台も置いてあるので小さな子でもちゃんと画面が見えます。プレイしない赤ちゃんや保護者は見学ソファも置いてあるので安心ですよ。
©BANDAI NAMCO Entertainment Inc. 開発:バンダイナムコエンターテインメント
グッズコーナーでオリジナルの「パスケース」(820円)を購入して、ハウステンボスのパスポートを首から下げている子どもたちもたくさんいます。自分の釣り上げた大物のパスケースを選ぶのもいいですね。並びなおせば再度プレーできるので、空いているときは釣れない悔しさと釣れた達成感で、何度も挑戦する家族連れも多い人気施設です。
パーク内は船かバスで移動
カナルクルーザーに乗って、街並みを楽しみながら次のアトラクションに向かいます。場内の全長6キロメートルの運河をのんびり周遊できるクルーザーで、もちろんパスポートを持っていれば無料で乗ることができます。夜は幻想的な夜景の中を運行しますよ! 運河に暮らす白鳥や鴨を見つけながらクルージングを楽しんでください。
パークバスもたくさん運行しているので、好きな乗り物で移動しましょう。どちらも場内の見所などを案内しながら走ってくれますよ。
思いっきり体を動かせる「ふわふわランド」
子どもたちが大はしゃぎするのがこの「ふわふわランド」。ウェルカムゲートを抜けてすぐのアドベンチャーパークにあります。ふわふわの遊具は年齢ごとに分かれているので小さな子も安心です。
飛んだり跳ねたり、汗びっしょり。巨大なボールプールもありますよ。
こちらは芝生の上を爽快に滑る巨大なスライダー。年齢制限はないので、ヘルメットなどをしっかり装着して楽しみましょう。
14キログラム未満であればラジコンカーに乗ることもできます。ラジコンなので、操作するのは大人! わが子を乗せたラジコンカーを操作するのは意外と面白いもの。もちろんスローなスピードしか出ません。
モフモフな小動物と遊ぶ「ふれあいどうぶつコーナー」
ふわふわランドのすぐそばには、モフモフのモルモットやうさぎと触れ合える「ふれあいどうぶつコーナー」もあります。モルモットの背中を優しく触る体験や、手から直接うさぎにごはんをあげられるエサやり体験(エサ代1回100円)ができます。お天気のいい日には大きなリクガメたちにも会えます。
困ったときの強い味方「中央インフォメーション」
子どもたちが楽しんだら、散策がてらチェックしてもらいたいのが「中央インフォメーション」。ハウステンボスはとにかく広いです。道に迷うこともあれば、行きたいアトラクションがとても遠くにあることも。そんなときは場内のちょうど真ん中にある「中央インフォメーション」に気軽に相談してみましょう。
最寄りのバス停や最短ルート、混雑状況などやおすすめスポットも教えてもらえます。
救護室、静養室、授乳室もあり、ミルクを作るためのお湯なども用意してあります。アトラクションが集まる中央にあるので、散策がてらチェックしておくと安心です。
「ナインチェ」でミッフィーグッズをゆっくり選ぼう
場内にはたくさんのショップがあります。その中でおすすめなのが、ディック・ブルーナ・ショップ「ナインチェ」。「ナインチェ(nijntje)」とは、オランダで呼ばれているミッフィーの名前です。
ここナインチェには約1,000点ものグッズが溢れています。
ミッフィーに運良く出会えたら、写真撮影をお願いしてみましょう。
Illustrations Dick Bruna © copyright Mercis bv,1953-2020 www.miffy.com
子連れにうれしいのは、ショップの奥にキッズルームが完備されていること。ミッフィーのぬいぐるみをはじめ、シーソーや滑り台、キッチンセットや絵本などかわいらしいおもちゃに子どもたちは大歓声。遊ばせながら、ゆっくりとお土産探しができちゃいますよ。
遊びに夢中になって「帰らない!」と言われたら、お隣にあるメリーゴーラウンドに誘ってみましょう!
VRで楽しむカルーセル「ドラゴンワールドツアー」
大きな黄色い木靴の後ろにあるのが「カルーセル」。優雅に回るメリーゴーラウンドです。通常の乗り方のほかに7歳以上であればVRをつけて、ドラゴンと一緒に迫力満点の空の旅を楽しむ「ドラゴンワールドツアー」を体感することができます。
まずはゴーグル用の保護シートをつけます。あとは好きな馬や馬車に乗り、機材を装着。スタッフが一人ずつ巡回してチェックしてくれるので安心です。
子どもが怖がれば、大人だけVRを付けるのもよし。どんな景色が見られるかは体験してのお楽しみ。気軽にVRを体験でき、メリーゴーラウンドがまったく違った乗り物に感じられるのが魅力です。
自分で描いた恐竜で遊ぶ「恐竜ランド」
子どもに大人気の「恐竜ランド」は、自分で色を塗った恐竜がスクリーンに出てくる「みんなの恐竜」と、ボールをかごに入れて点数を競う「恐竜バスケット」が楽しめるアトラクションです。
恐竜のぬり絵から一つ選び、クレヨンで色を塗ります。大人が座る場所もあるので、急かすことなくゆっくり楽しませてあげられ、ぬり絵ができる年齢であれば20分ほど集中して完成。出来上がったら専用のスキャナーに読み込ませると……
スクリーンに世界で一匹だけの恐竜が登場! 草原の中を歩き回ります。
色塗りが難しいお子さんは後方にある恐竜バスケットで遊びましょう。同じフロアにお手洗い、授乳室、おむつ交換台、自動販売機、恐竜グッズが並ぶお土産ショップもあるので、小休止にも立ち寄りたい場所です。
家族みんなで場内をサイクリング
たくさん遊んで子どもが「抱っこ!」とぐずりだしたら、トライしてほしいのが自転車散策。ウェルカムゲート、ハーバーゲート近くのレンタサイクルショップ「フィッツ」(オランダ語で自転車)では1台最大6人で乗ることができる自転車が借りられ、家族みんなで楽しめます。
1台1時間1,000円で利用でき、座席には1歳半の子どもから乗ることができます。小さいお子さんは抱っこ紐(おんぶ不可)で乗ることもできます。妊娠している場合とお酒を飲んでいる場合は利用できません。
また、全車種カギ付きなので施設入館中も安心して駐輪できますし、荷物も乗せられるためとても快適! 子どもたちもヨーロッパの街並みをキョロキョロして堪能します。
ベビーカーの貸し出しもここでしていますよ。エアバギー型(写真左)1,000円、B型400円(写真右)。
お腹が空いたら絶品ピザ屋「ピノキオ」へ
ハウステンボスにはローマ式の窯で焼き上げる絶品ピザの店「ピノキオ」があります。ここのピザを食べるために年間パスを買う人がいるほどの人気店です。場所はシンボルタワー「ドムトールン」の下です。
佐賀県の名産品「有田焼」の登り窯の技術を取り入れた窯は390度まで温度を上げ、直径28センチメートルのフワフワのピザを焼き上げます。
中でも人気なのは、ピノキオ特製「ポテトとベーコンのピザ」(1,320円)と王道の「マルゲリータ」(1,220円)。
パスタメニューもあり、「長崎県産鯛のペペロンチーノ」(1,540円)はオイルベースで薫り高く、新鮮な鯛が上質な風味を引き立てています。子どもとシェアする場合は唐辛子を抜いてもらうこともできます。
ハウステンボス名物のソーセージとパンチェッタのセット(1,300円)も大人気。ここのパンチェッタにハマる人も多いので、場内のショップにはお土産用パンチェッタ(1,300円)が売られているほど。旅の余韻を自宅のキッチンに持って帰るのもいいですね。
ディナーなら「ロード・レーウ」で佐世保名物レモンステーキ
ご当地グルメを食べたいときは「ピノキオ」のすぐ近くに、佐世保市発祥のレモンステーキのお店「ロード・レーウ」があります。米軍基地がある佐世保で、海軍兵に人気メニューのステーキを、日本人の口に合うようにアレンジして生まれたのが始まり。
食べやすい薄切り肉を熱々の鉄板に乗せ、レモン風味の醬油ソースをかけて出来上がり。白いほかほかご飯がすすみます。旅のお土産話にぜひ「レモンステーキ」(1,720円)を食べてくださいね。
上質なチーズで味わう「チーズフォンデュ」(2,020円)も子どもたちが喜ぶこと間違いなしの一品。特にここのチーズソースは癖がなく、食べやすいのが特徴です。一人前(写真)から注文できます。みんなで熱々のチーズを味わってください。
また、子どもが食物アレルギーの場合、お店が対応してくれるかも不安の種です。メニューには載っていませんが、スタッフに相談すれば「低アレルゲンハンバーグセット」も注文できます。小麦、卵、乳、大豆などを使用しない牛ミンチ、塩、オリーブオイルだけで作ったハンバーグです。家族みんなと同じものを食べられるのはうれしい配慮ですね。
もちろん、通常のお子様セットもありますし、ハウステンボスはどのレストランでも子ども用の食器を準備してもらえるので、食事を安心して楽しめます。
夏は巨大プール、冬は世界最大のイルミネーション!
今回紹介したのは、ハウステンボスのアトラクションやショップのほんの一部。ほかにも日本初の無人島でAR(拡張現実)を使った恐竜シューティング「ジュラシックアイランド」や観覧車、ミュージアムなど、たくさんの見どころがあって何度も訪れたくなるはず。
さらに夏は巨大プール、冬は1,300万球の光が演出する世界最大のイルミネーションイベント「光の王国」、春は100万本のチューリップが咲き誇るなど、どの時期でも大満足の子連れ旅行ができますよ。今年のお休みは家族みんなでハウステンボスを訪れてみませんか?
ハウステンボス
- 住所
- 長崎県佐世保市ハウステンボス町1-1
- 営業時間
- 10:00~22:00(週末およびイベント等が開催の日は9:00~)
※最終入場は21:00、退場時間は営業時終了時間の30分後まで
- 入園料
- 【1DAYパスポート】大人7,000円、中高生6,000円、小学生4,600円、未就学児3,500円、おもいやり5,000円
※3歳以下無料、おもいやり価格は65歳以上の方・妊婦の方+同伴者1名・3歳以下の子連れの方(同伴者2名)・ペット連れの方(1頭につき1名) - チケット
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- 駐車場
- あり(普通車:当日800円)
- 詳細
- ハウステンボス公式ページ
取材・撮影・文/原 陽子