旅の楽しみ方

“ツウな京都の夏”をゆったり楽しむ、「星のや京都」極上一人旅プラン

文化的建造物や四季折々の自然を通じて、訪れるたびに新たな魅力を感じさせる京都。青もみじや苔が美しい夏は、観光地をかけ巡る“忙しい旅”ではなく、雄大な自然と文化に触れる“ちょっと贅沢な宿”で、「穏やかな時間」を楽しみませんか。

星のや京都での1泊2日の滞在プラン−−。夏の風物詩でもある「納涼床」や「鵜飼鑑賞」が体験できる、“ツウな京都”の旅を紹介します。

自然と文化が融合する宿「星のや京都」

洗練された「水辺の私邸」で非日常を味わう

星のや京都

京都の奥嵐山−−。雄大な自然にそっと佇むのが、開業から10年目を迎える「星のや京都」です。かつて貿易などで財を得た豪商の私邸が、京都に息づく伝統技法と斬新な発想で、現代の風雅な隠れ家になりました。ここでなら、誰もがリラックスして“極上の時間”を過ごせます。

渡月橋を渡り、小舟で宿に向かう

専用船から大堰川の翡翠色を堪能する

星のや京都 専用船

阪急嵐山駅から徒歩約10分、渡月橋(とげつきょう)を渡り切った先の小径に、星のや京都の待合室と船乗り場があります。待合室で到着を伝え、翡翠(ひすい)色が美しい大堰川(おおいがわ)を専用船で遡ること約15分、嵐峡の奥へと進むと「星のや京都」が眼前に現れます。

玄関先でも青もみじや苔が季節を彩る

星のや京都

星のや京都へ着くと、いきいきと生い茂る青もみじや、艶やかな苔の美しさに目を奪われます。川のせせらぎと野鳥の鳴き声、木々の匂いを楽しみながら、階段を上がります。

和楽器が到着を歓迎

星のや京都

フロントへと向かうと、独自につくられた和楽器のやわらかな音色に出迎えられます。自然との調和を意識し、奏でられた音に耳を傾けると、日常から“非日常の世界”へと切りかわっていくのを感じます。

贅沢な宿で“優雅な時間”を過ごす

「額縁窓」から嵐山の景色を一望

星のや京都 客室

部屋は全25室あり、すべてがリバービュー(今回の旅では「月橋ツイン」に宿泊)。数寄屋造風の部屋には、京職人の“洗い”の技術で蘇った、希少な材が使われており、趣を感じます。

ダイナミックに景色を切り取る額縁のような窓からは、時間や天気の変化を通し、自然の移ろいを楽しめます。

職人の技が光る「畳ソファ」でくつろぐ

星のや京都 客室

「畳ソファ」と呼ばれるソファは、名工「ヒノキ工芸」によって生まれたもの。座ると、正座と同じ高さの視点となり、“和室の美”を再発見できます。 額縁窓のそばに置き、景観を眺めてゆっくりとくつろいでも。

寝室の随所にも光る京職人の技巧

星のや京都 月橋ツイン 寝室

「月橋ツイン」では、寝室からも大堰川を眼下に見下ろせます。壁には、伝統工芸を扱う「京からかみ丸二」の唐紙が使われ、やさしく浮かびあがった文様に魅せられます。ベッドサイドには、季節に合わせて選曲された音楽が用意されています。

京都の代表銘菓を楽しむ

星のや京都 ウェルカムスイーツ

「Salon & Bar 蔵」へ行くと、ウェルカムスイーツとウェルカムドリンクをいただけます。入り口に置かれた栗材の名チェアーに座り、風鈴の音色を聴きながら、またはサロン内の優美な空間の中で、どう楽しむのも自由です。

星のや京都 ウェルカムスイーツ

スイーツは、創業210余年の「亀屋良長」の代表銘菓「烏羽玉(うばたま)」。定番の黒糖に、星のやオリジナルの季節の味、そら豆と夏みかんをセットで。ドリンクは、映画界の巨匠フランシス・コッポラが手がけた「ソフィア」シリーズのスパークリングワイン。

「奥の庭」には、自然が息づく枯山水

星のや京都 奥の庭

「奥の庭」と呼ばれる庭には、白砂と屋根瓦で作られた枯山水が。かつての白砂の上には、10年の歳月をかけて苔がむされ、時間の流れとともに表情を変えていく、日本庭園の風情を感じられます。

星のや京都 奥の庭

岩の表面は、水鏡の役割をはたします。雨の日は、濡れた岩の鏡に、風に揺れるもみじの葉が映し出されます。

「空中茶室」から大堰川を一望する

星のや京都 空中茶室

フロント横のライブラリーラウンジには、「空中茶室」と呼ばれる屋外デッキが設置され、小倉山と大堰川を一望できます。

ライブラリーに揃えられた旅にまつわる本や、ラウンジに用意された飲み物を自由に手に取りながら、大堰川の渓流に浮かぶ小舟や、時折通るトロッコ列車を眺められます。

星のや京都 ラウンジ フリードリンク

ラウンジでは、茶葉の目利きを行う「利招園茶舗」による宇治の冷抹茶や愛宕山麓の水、香り高いコーヒーなどが、24時間、無料でいただけます。ラウンジ前には、朝はアイスティー、夜は地ビール「京都麦酒」(有料)が置かれるなど、時間帯に合わせた飲み物で喉を潤すことができます。

嵐山の夏の風物詩「鵜飼」を鑑賞

屋形船を貸し切り、鵜飼を間近で見る

星のや京都 鵜飼鑑賞

平安時代、貴族の間で嗜まれたという鵜飼鑑賞は、1000年続く嵐山の夏の風物詩。星のや京都では、船を貸し切り、三味線の生演奏、会席料理の先附と八寸、シャンパンを楽しみながら、鵜飼を間近で見ることができます。夏の夜、大堰川で涼やかに宵を過ごすことは、嵐山ならではの貴重な体験になるはず。

星のや京都 鵜飼鑑賞

風折烏帽子(かざおれえぼし)と腰みのを着けた鵜匠が、見事な手腕で鵜に漁をさせると、鳴き声と水がはねる音が響きます。船頭たちがカイでカンカンと舟を叩きながら、「それ、いくよ」「それ、がんばれ」と声を掛け合うさまは、夏祭りのような賑やかさ。樹脂の多い赤松のかがり火は、火の粉が激しく舞い、圧巻の迫力です。

星のや京都 鵜飼鑑賞

だんだんと日が暮れると、谷あいからのぞく空が美しいグラデーションを見せます。暗闇になると、渡月橋の名の由来にもなった月が浮かび、その美しさは息をのむほど。鑑賞船の提灯の灯りが、真っ暗な大堰川の水面に映し出されて揺らめきます。

◆プラベート鵜飼鑑賞船◆
期間
2019年7月1日〜9月23日(8月16日は除く)
荒天の際、欠航する場合あり
時間
19:00~(9月1日からは18:30~)
料金
1名 58,300円(税・サービス料10%別)
含まれるもの
貸し切りの鵜飼鑑賞船、会席料理、三味線の生演奏
定員
1日1組限定(1組2~4名)
1名でのご利用はお問い合わせください。
予約
7日前までに要予約

「五味自在」の会席料理を味わう

鵜飼鑑賞船の中でいただく、先附と八寸

星のや京都 夕食 先附

夕食は、「五味自在」をコンセプトに意匠をこらした会席コース。京都・祇園の割烹に生まれ、実家や大阪の「今橋つる家」、フランスなどで修行をつんだ総料理長が、旬の食材と独自の技術で、日本料理の新たな魅力を教えてくれます。先附は、赤うになどが添えられた、賀茂茄子の涼味寄せ。

星のや京都 夕食 八寸

八寸は、若竹と籠をイメージした夏らしい京焼きの器に、鱧などの旬の食材が並びます。季節の情景がこめられた先附、八寸をいただいたら鑑賞船を後に。

コースの続きは「星のや京都 ダイニング」でゆっくりいただきます。鱧の椀物、鮎の塩焼き、うなぎ飯など、京都の夏ならではのお料理が続きます。

フレンチスタイルで楽しむ“極上のデザート”

星のや京都 夕食 デザート

コース後半のお楽しみである、デザートは「白桃のメルバ」。桃のコンポートやムース、フランボワーズ、メレンゲ、バニラアイスなどが口の中で上品なハーモニーを生み出します。

奥嵐山で叶う納涼体験

池の上の特別席「奥嵐山の納涼床」で宵涼み

星のや京都 納涼床

星のや京都10年の歳月の中で、新たな滝が生まれるなど進化を続ける「水の庭」では、7月1日~8月31日までの間、池の上に「納涼床」が設けられます。滝の水音や山から吹く風、木々のせせらぎ、虫の声に心を傾けながら、奥嵐山の水辺で自然が織りなす冷涼感を味わえます。

「納涼BAR」でカクテルをいただく

星のや京都 納涼BAR

納涼床では、18:00から「納涼BAR」も楽しめます。夜風を感じながら、鵜飼の篝火(かがりび)や夕顔といった夏の風物詩に見立てた季節のフルーツカクテル、芳醇な国産ウイスキーをいただけます。

星のや京都 納涼床
◆納涼BAR◆
期間
2019年7月1日~8月31日
時間
18:00~23:00
料金
1,500円~(税・サービス料10%込) ※チャージ料なし
予約
不要

風鈴の音色を聴き、夜の水辺を愛でる

星のや京都 納涼床

納涼床のまわりには、京職人が手がけるオリジナルの風鈴とキャンドルが飾られ、夜の水辺をスペシャルな空間へと昇華させます。華やかな京焼きと、胴や鉛でつくられた「おりん」が、透き通った美しい音色を奏でます。

「水辺の夜座」で日常の喧騒を忘れる

星のや京都 水辺の夜坐

枯山水を模した「奥の庭」では、22:00から「水辺の夜坐」も体験できます。北山杉から糸を紡いでつくられた蚊帳布は、木の優しさやぬくもりを感じる自然の風合い。

星のや京都 水辺の夜坐

蚊帳の中からは、風にそよぐ青もみじの影が見え、雄大な自然を感じながら、ストレッチや瞑想(メディテーション)を。肢体を伸ばすうちに、夏の暑さや日常の喧騒を忘れ、心と体がゆっくりとほぐれます。

◆水辺の夜坐◆
期間
2019年7月1日~8月31日
時間
22:00~22:30
料金
無料
定員
4名
予約
当日18:00までに要予約

「極上の宿」たらしめる“心づくし”のアメニティ

広々とした洗面台、充実したアメニティ

星のや京都 洗面台

広い洗面台には、ふんわりとした使い心地のよいタオルや拡大鏡、アメニティなどが充実。まるで森の中にいるような“深呼吸したくなるスキンケア”をコンセプトとする「北麓草水(ほくろくそうすい)」シリーズは、野草の有用な成分が肌をしっとりと瑞々しい状態に導いてくれます。

心と体を癒やす「ローズマリー湯」

星のや京都 バスルーム

ヒノキの浴槽にお湯をいれると、爽やかな木の香りが匂い立ちます。薬湯のほか、菖蒲やレモン、ローズマリーなど、季節に合わせた自然の恵みが用意されており、お湯に浮かべてその日の疲れを癒やせます。

大徳寺で「朝のお勤め」

読経と座禅、説法で心を調える

星のや京都 朝のお勤め

画像提供:星のや京都

星のや京都からタクシーで向かう大徳寺では、早朝の凛とした空気のなか、読経と座禅の「朝のお勤め」を体験できます。住職がお経に合わせて叩く磬子(けいす)は、まるで伝統楽器のような神秘的な音。

座禅を組んで瞑想をすると、心が穏やかに調っていくのを感じます。最後に説法を聞きながら、お抹茶をいただきます。

◆朝のお勤め◆
期間
通年(毎月1・15・22・28日、8月10日~16日、12月31日~1月7日を除く)
出発時間
5:00前後(季節により異なる)
所要時間
約2時間半
料金
1名 12,750円(税・サービス料10%別)
含まれる内容
朝のお勤め(読経、座禅、お抹茶とご住職の説法など)、星のや~大徳寺間の送迎
予約
3日前までに要予約

静寂な早朝の嵐山を散策する

静謐な「竹林の小径」を独占する

竹林の小径 早朝散歩

朝のお勤め帰りに立ち寄りたいのは、渡月橋と並び、嵐山の名所にあげられる「竹林の小径」。渡月橋の北側、嵯峨野では、約300mに渡り、青竹が天に向かって伸びています。

昼間は多くの観光客で賑わうこの場所も、早朝は葉がサラサラと風に揺られる音が聞こえるほど、静謐(せいひつ)で幽玄なひとときを過ごせます。大徳寺からは、星のや京都に戻る送迎タクシーで送ってもらえます。

嵐電嵐山駅に寄り道し、京友禅のアートに触れる

キモノフォレスト 早朝散歩

竹林の小径を折り返し、渡月橋へと向かう途中、京福電鉄嵐山線の嵐山駅があります。見どころは「キモノ・フォレスト」と呼ばれる、京友禅で装飾された600本の柱。ライトアップされ“光林の小径”となる夜も素敵ですが、雅な京友禅がしっかりと見られるのは、明るい時間帯ならでは。

渡月橋から、嵐山の風景を目に焼きつける

嵐山 渡月橋

「キモノ・フォレスト」を出たら、渡月橋から再び、星のや京都の専用船乗り場へと向かいます。右手には嵐山にのぞむ大堰川、左手には広々とした空の下に流れる桂川が眺められます。

お部屋でゆっくり朝食をいただく

1日の始まりに、体が喜ぶ季節の「朝鍋」

星のや京都 朝食

散策から戻ると、お部屋には朝食が用意されています。1日の活力となる朝食は、季節の食材をふんだんに使った体に優しい「朝鍋」。時間を気にせず、じっくり味わいながら食します。

星のや京都 朝食

九条ねぎや山のきのこなど、だしがしみでた鍋つゆで、締めの雑炊まで楽しめます。

◆朝鍋朝食◆
期間
通年
時間
7:00~10:30
料金
3,800円(税・サービス料10%別)
場所
客室

また朝食は、パンの盛り合わせや卵料理など、2タイプの洋食から選ぶことも可能です。

夏の奥嵐山で、贅沢に過ごす醍醐味

星のや京都

何度訪れても、自然の豊かさや古都の文化に触れられる京都。青もみじや苔などが美しく茂る夏は、極上の宿でゆったりと自然の移ろいを眺めませんか。大人になってから訪れる奥嵐山でのひとときは、これまでとまたちがう“ツウな京都”を満喫できるはずです。

星のや京都

住所
京都府京都市西京区嵐山元録山町11-2
アクセス
(船乗り場まで)阪急嵐山駅より徒歩約10分、京都南ICより車で約30分
船乗り場より専用船で約15分
客室数
25室

※掲載内容は公開時点のものです。ご利用時と異なることがありますのでご了承ください。

写真/都甲ユウタ モデル/駒崎クララ 取材・文/沢田梨佳

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