【大阪・関西万博】韓国にサウジ、スペインも!「コネクティングゾーン」海外パビリオン徹底ガイド

大阪・関西万博 スペインパビリ

「大阪・関西万博」には、万博史上最多の160以上の国・地域、国際機関が参加しています。そのうち、「コネクティングゾーン」には47カ国のパビリオンが軒を連ねています。このゾーンの海外パビリオン、見どころを一気に紹介します。

 

「コネクティングゾーン」とは?

大阪・関西万博 会場地図
提供:2025年日本国際博覧会協/無断転載・複製禁止
※画像はイメージです

上の地図で大屋根リングの内側の青い部分、東ゲートと西ゲートを結ぶ通りの北側に広がる「コネクティングゾーン」。大屋根リングと西通りに沿って、アジアやヨーロッパ、アフリカなど、海外パビリオンが立ち並んでいます。

テーマは「いのちをつなぐ」。このテーマやゾーン名は、万博のサブテーマ「Connecting Lives(いのちをつなぐ)」に由来します。

「コネクティングゾーン」の大半のパビリオンがレストランを併設し、各国のグルメを堪能することも。館内の展示や体験とあわせて、海外旅行気分を味わえます。また、各国の伝統や文化が反映されたユニークな建築は、見て回るだけでも楽しめます。

では、ここから「コネクティングゾーン」内のパビリオンを一気に紹介していきます!

※各パビリオンの紹介の最後に記載している所要時間は目安です。
※入場方法の記載がないパビリオンは、自由に入館、または先着順で入館可能です。ただし、2025年4月13日時点の情報に基づくもので、最新情報はオフィシャルサイト、アプリなどでご確認ください。

 

ルクセンブルク大公国(ヨーロッパ)

大阪・関西万博 ルクセンブルクパビリオン

ベルギー、フランス、ドイツに囲まれ、神奈川県ほどの面積の小さな国、ルクセンブルク。パビリオンでは「DOKI DOKI –ときめくルクセンブルク」をテーマに、同国内の名所や美しい風景の没入体験などを通して、ドキドキときめく体験を提供します。

また、万博閉幕後、このパビリオンの部材は、兵庫県にある大自然の冒険テーマパーク「ネスタリゾート神戸」などでリユースされる予定で、ルクセンブルクの持続可能性と循環型社会のビジョンを共有します。

所要時間
約30分

 

ドイツ連邦共和国(ヨーロッパ)

大阪・関西万博 ドイツパビリオン
(c) German Pavilion / Hotaka Matsumura
大阪・関西万博 ドイツパビリオン
(c) German Pavilion / Hotaka Matsumura

ドイツパビリオンのテーマは、循環経済「サーキュラーエコノミー」。それを表すように、パビリオンは7つのサークル状の木造建築で構成され、大屋根リングの上から見るとそれがよく分かります。外壁に書かれた「わ!」や「Wa!」は、循環の環(わ)や調和の和、感嘆の「わ!」などを表現したもの。

大阪・関西万博 ドイツパビリオン
(c) German Pavilion / Hotaka Matsumura

館内でも、五感を刺激する展示を通して、循環型社会での暮らしのビジョンを楽しみながら体験できます。

大阪・関西万博 ドイツパビリオン
(c) German Pavilion / Hotaka Matsumura

そして、併設のレストランでは、ソーセージやドイツビール、ワインをはじめとしたドイツ名物を楽しめます。

所要時間
約40分

 

大韓民国(アジア)

大阪・関西万博 韓国パビリオン

韓国のパビリオンは、韓国の自然や伝統文化などを映し出す超大型の高精細ディスプレイに圧倒されます。館内では、録音した世界の人々の声からAIでひとつの音楽を生み出す展示や、2040年の世界をK-POPのパフォーマンスで伝える映像作品などを楽しめます。

さらに、レストランも備え、「八道(パルド)料理」と呼ばれる韓国の主要8地域の個性豊かな伝統料理を味わえます。

所要時間
約45分
入場方法
事前予約・当日登録

 

アゼルバイジャン共和国(ヨーロッパ)

大阪・関西万博 アゼルバイジャンパビリオン

7つのアーチが連なる白い美しい建築は、東欧と西アジアの間に位置するアゼルバイジャンのパビリオン。同国の著名な詩人が書いた有名な詩「七人の美女」に着想を得てデザインされました。

館内では、360度のスクリーンでアゼルバイジャンの観光や伝統などを紹介。併設のレストランでは、日本ではなかなかお目にかかる機会のない、アゼルバイジャンの料理やスイーツなどを堪能できます。

所要時間
約20分

 

モナコ公国(ヨーロッパ)

大阪・関西万博 モナコパビリオン

世界で2番目に小さい国でありながら、公園や庭園が多く、地中海に面した美しい景観が旅行者を魅了するモナコ。パビリオンにも庭園が設けられ、日本庭園と地中海にインスピレーションを得て、デザインされました。

館内にはワインセラーも設置。世界最大規模のワインを貯蔵するモナコの5つ星ホテル「オテル・ド・パリ・モンテカルロ」の地下ワインセラーから厳選されたワインを堪能できます。テラスもあり、庭園を眺めながらワインを堪能する優雅な体験がかないます。

所要時間
約60分

 

トルコ共和国(中近東)

大阪・関西万博 トルコパビリオン

真っ赤な外観が目を引くトルコのパビリオンは、同国の地中海沿岸と黒海沿岸を象徴する波模様が表現されています。入口の上部には、トルコ国旗にも描かれている三日月と星のイルミネーションが。

アジアとヨーロッパにまたがる立地から、文明の交差点として世界史上、独自の役割を果たしてきたトルコ。パビリオンは「文明の黄金時代」をテーマに、歴史的経験を未来へのビジョンに変換し、共有します。

所要時間
約20分

 

タイ王国(アジア)

大阪・関西万博 タイパビリオン

タイのパビリオンはゾウがモチーフ。 館内では、”ほほ笑みの国”と呼ばれるタイの伝統的な知恵や先進的な医療が、人々に幸福と健康をもたらす方法を紹介します。

ユネスコ無形文化遺産に登録されているタイ古式マッサージをはじめ、ハーブを利用したマッサージオイルやタイ料理など、五感でタイの魅力に触れられます。

所要時間
約30分
入場方法
事前予約・当日登録

 

スペイン王国(ヨーロッパ)

大阪・関西万博 スペインパビリオン

ブルーの大階段が美しいスペインのパビリオン。この大階段は、太陽が海に反射する様子を表現しています。

館内に入ると、「太陽の広場」と名付けられた空間に出迎えられ、最後はスペインのビーチを思わせる黄色い空間へ。地中海に面し、太陽がまぶしいスペインを旅している気分に浸れます。また、併設のレストランでは、スペインの各自治州の味を集めたタパスなどを堪能できます。 

所要時間
約30分

 

サウジアラビア王国(中近東)

大阪・関西万博 サウジアラビアパビリオン

日本館に次ぐ、2番目の広さを誇るサウジアラビアのパビリオン。サウジ産の石材で造られた建物の間の路地を歩いていくと、中庭にたどり着き、現地アーティストのライブパフォーマンスなどを見られます。

また、併設のレストランでは本場のサウジ料理を、ショップでは同国の職人技が光るアイテムを購入することも。

大阪・関西万博 サウジアラビアパビリオン
大阪・関西万博 サウジアラビアパビリオン

サウジアラビアはイスラム教発祥の地で、国内には聖地のメッカやメディナが。2019年まではイスラム教の巡礼者などにしかビザを発給しておらず、日本人が入国するのは難しかった国のひとつです。パビリオンでは、これまで日本人にはあまりなじみがなかったサウジを旅している気分を味わえます。

所要時間
約25分

 

オーストラリア連邦(大洋州)

大阪・関西万博 オーストラリアパビリオン

オーストラリアのパビリオンは、同国を代表するユーカリの花に着想を得たデザイン。「Chasing the Sun ― 太陽の大地へ」をテーマに、太陽を追ってオーストラリアを横断する没入型のアドベンチャーを楽しめます。

大阪・関西万博 オーストラリアパビリオン
大阪・関西万博 オーストラリアパビリオン

パビリオン前では、オーストラリアだけに生息するコアラやカンガルー、エミューが出迎えてくれます。中に入ると、ユーカリの森の香りに包まれ、広大な夜空を見上げ、海の世界を探索し、オーストラリアの雄大な自然や動物などに出合えます。

大阪・関西万博 オーストラリアパビリオン

また、ワニ肉のロールパンサンドや、オーストラリアの納豆ともいわれる発酵食品「ベジマイト」のホットサンド、ビールなど、オーストラリアグルメも堪能できます。

所要時間
約15分

 

インドネシア共和国(アジア)

大阪・関西万博 インドネシアパビリオン

インドネシアのパビリオンは、世界最大の群島国家である同国の生活に欠かせない船がモチーフになっています。

館内には、熱帯雨林を模した空間が広がり、スマトラトラやオランウータン、コモドドラゴンといった絶滅危惧種のアートを通じて、インドネシアの自然や動物、持続可能な未来に触れられます。また、伝統舞踊や武術、伝統工芸などのパフォーマンスも開催されます。

さらに、ショップとレストランを併設し、マンデリンコーヒーやトラジャコーヒーといったインドネシア産コーヒーのほか、インドネシア料理を堪能できます。

所要時間
約30分
入場方法
事前予約・当日登録

 

インド共和国(アジア)

蓮の花を思わせるデザインのインドパビリオンは、リサイクル可能な素材でサステナビリティを追求して造られています。

館内では、世界遺産のアジャンター石窟群に描かれた菩薩や、衛星打ち上げの模擬体験など、インドの精神性と未来へのビジョンを体感できます。

所要時間
約120分

 

ウズベキスタン共和国(ヨーロッパ)

大阪・関西万博 ウズベキスタンパビリオン

中央アジアに位置するウズベキスタン。美しい青色のタイルで彩られ、「青の都」と称される古都・サマルカンドなどが、近年旅行先として注目を集める国です。

大阪・関西万博 ウズベキスタンパビリオン

パビリオンでは、昇降式のプラットフォームと360度広がる3D映像で、ウズベキスタンの文化や歴史をたどる没入体験がかないます。サマルカンドのレギスタン広場をはじめとした名所も巡り、同国を旅している気分に。

大阪・関西万博 ウズベキスタンパビリオン

神殿を思わせるパビリオン屋上には、約280本の大阪近郊で栽培された杉を使用。スマートフォンを使って、それぞれの木の原産地を追跡することができます。万博終了後には解体され、ウズベキスタンでスタジオや教育施設として再利用される予定です。

所要時間
約20分
入場方法
独自予約システム

 

セルビア共和国(ヨーロッパ)

大阪・関西万博 セルビアパビリオン

東南ヨーロッパ、バルカン半島に位置するセルビア。パビリオンは、ベオグラードを流れるドナウ川とサヴァ川の合流点に浮かぶ手つかずの自然が残る島を模したデザインに。都市の密集した空間と豊かな自然が織りなすコントラストが表現されています。

「人間性のための遊び」をテーマに掲げ、パビリオン内では教育的なコンテンツやソーシャルエリアなど、遊び心あふれる9つのステージを展開。併設のバーでは、DJがパーティーを盛り上げます。

所要時間
約45分
入場方法
事前予約・当日登録

 

バングラデシュ人民共和国(アジア)

大阪・関西万博 バングラデシュパビリオン

ベンガル湾に面し、インドとミャンマーに国境を接するバングラデシュ。世界でも人口密度の高い国として知られ、人々は宗教的にも文化的にも調和を保って暮らしています。

所要時間
約20分

 

セネガル共和国(アフリカ)

大阪・関西万博 セネガルパビリオン

アフリカ大陸の最西端に位置するセネガル。 パビリオンでは、再生可能エネルギーと循環型経済を基盤とした持続可能で公平な発展を目指す同国の取り組みを紹介します。

所要時間
約20分

 

エジプト・アラブ共和国(アフリカ)

大阪・関西万博 エジプトパビリオン

ピラミッドをはじめ、古代遺跡と活気あふれる街が多くの旅行者を引き付けるエジプト。パビリオンでは、時代を超えた文明の懸け橋であり、出会いの場所や世界を結ぶ役割を担うエジプトを体感できます。

所要時間
約10分

 

ネパール(アジア)

大阪・関西万博 ネパールパビリオン

東ゲートから入場し、大屋根リング下を右手に少し進むと現れるのが、ネパールのパビリオン。インドと中国のチベット自治区の間に位置し、ヒマラヤ山脈をはじめ、大自然が生み出す絶景が旅行者を引き付ける国です。

パビリオン外観には、現地の寺院などに見られる玄関のレリーフを再現。細かい彫刻にもぜひ注目を。

所要時間
約45分

 

コモンズ-B(26カ国)

1つの建物に複数の国が入る共同館「コモンズ」は、会場全体にA~Fまで6館あります。「コネクティングゾーン」には、26カ国が入る「コモンズーB」と、3カ国が入る「コモンズーF」があります。

アフリカや中南米といった日本から遠く離れた国、気軽に旅行に行けない国も多数入っているので、それらの国々をここだけで一気に巡れるのが魅力。また、各国のスタンプも用意されているので、公式スタンプラリーを楽しんでいる人には絶好のスタンプチャンスです!

【アジア】
東ティモール民主共和国

【アフリカ】
エチオピア連邦民主共和国、カーボベルデ共和国、ガンビア共和国、コートジボワール共和国、ザンビア共和国、シエラレオネ共和国、ジブチ共和国、ジンバブエ共和国、ソマリア連邦共和国、タンザニア連合共和国、チャド共和国、中央アフリカ共和国、ベナン共和国、モーリタニア・イスラム共和国、レソト王国

【中南米】
ガイアナ協同共和国、ジャマイカ、セントビンセント及びグレナディーン諸島、ドミニカ共和国、ハイチ共和国、パラグアイ共和国

【大洋州】
ツバル、ナウル共和国、フィジー共和国、ミクロネシア連邦

 

コモンズ-F(3カ国)

【ヨーロッパ】
アルメニア共和国、カザフスタン共和国

【アジア】
ブルネイ・ダルサラーム国

 

夜の地球

大阪・関西万博 夜の地球

そのほか、「コネクティングゾーン」には、「夜の地球」というパビリオンも。館内には、日本が誇る伝統工芸・輪島塗の直径1メートルにも及ぶ大きな地球儀が展示されています。これは、漆塗りの地球儀としては世界最大級。37人の輪島塗の職人たちがおよそ5年の歳月をかけて作り上げたものです。

能登半島地震でも無傷だったことから、「災害や紛争に見舞われている地域の人々を勇気づけ、復興推進の力になっていく。未来社会に向け世界がひとつにつながっていく」ことを願って展示の機会が設けられました。

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撮影:福羅広幸 取材・文:楽天トラベルガイド編集部

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