美瑛・富良野ゴールデンドライブルート!人気観光地をめぐる

様々な観光地がある北海道の中でも、初夏から秋にかけての大人気エリアといえば、美瑛・富良野。雄大なラベンダー畑や美しい花々をイメージされる方は多いかもしれませんが、それだけではもったいない! 不朽の名作「北の国から」をはじめとしたロケ地、神秘的な魅力のある「青い池」や「しらひげの滝」、そしてもちろん地元食材を使ったグルメの数々など、挙げればキリがないほどに見どころがつまっています。そんな美瑛・富良野エリアを、ドライブルートとともにご紹介。これぞ北海道、という景色を眺めながら、ドライブに出かけてみましょう。

 

 

美瑛・富良野ドライブのスタートは旭川駅

美瑛・富良野ドライブルートのスタートは旭川駅

ドライブは旭川駅から出発。旭川駅へは、札幌市街地から車で約2時間、特急を利用すれば電車でも約1時間30分の所に位置しています。 特にラベンダーのシーズンとなる6月下旬から8月中旬にかけては、国道・道道ともに渋滞が予想されるので、朝の時間も使った計画を立てておきましょう。朝8時くらいに出発するのがおすすめです。

 

 

美瑛・富良野ドライブルートのスタートは旭川駅

旭川駅から忠別(ちゅうべつ)川を渡り、国道237号線へ。一路南下して、富良野・美瑛方面に進みます。

パッチワークの絶景を贅沢ドライブ

美瑛 パッチワークの路

車を走らせることおよそ30分で、美瑛にある「パッチワークの路」に到着します。

美瑛 パッチワークの路 夏頃の風景

美瑛では、春から夏にかけて小麦やビート、じゃがいもをはじめとした様々な作物が栽培されるため、隣の畑同士で作付けの色味が違い、その様子はまさに布片を縫い合わせたパッチワークのよう。昭和40年代以降の農地造成で、農業に取り組む中で生まれた奇跡的な風景です。晴れていれば、大雪山連峰も望めます。

美瑛 パッチワークの路

パッチワークの景観は道路沿いに広がります。今回のルートだと、距離にしておよそ15キロ。車窓からの風景を楽しみながらドライブをするもよし、せっかくなので随所にある無料駐車場に停めて写真撮影をするもよし。ご自身の楽しみ方で、広大な北海道の大地を感じてみてください。

青い池で自然の神秘を感じる

青い池へ

美瑛の田園風景を堪能したあとは、道道966号線を道路標識の「白金温泉」方面を目印に、東方向へまっすぐ進みます。約30分走行し、「青い池」に到着。乗用車が約270台も停められるという、すぐそばの無料駐車場に停車しましょう。

駐車場からは約3分、林の中に整備された遊歩道を進みます。

美瑛 青い池

Apple社Mac製品の壁紙に採用されて以来、世界的に有名になった青い池。今でもその人気は衰えません。 人気の理由は、神秘的な水の青さが時間帯や天候によって変化するところ。晴れている日の方が、青が濃く見えます。写真は快晴の朝9:30頃に撮影したもの。

なぜ色が変わるかというと、アルミニウム成分を含んだ山の水と、美瑛川の水が混ざり「コロイド」という粒子ができあがるため。粒子に太陽光が当たると、実際の水は透明でも青く見えるというから、成り立ちもやはり神秘的です。

朝早い方が青色に見えやすく、また混雑も比較的回避できますので、美瑛に到着したらまっさきに訪れたいスポットです。

水が青く変わる場所 しらひげの滝

青い池から車でさらに5分ほど白金温泉方面へ進んだところにある、「しらひげの滝」も併せて見に行きましょう。「白金観光センター」前にある公共駐車場に、無料で停車が可能です。

美瑛 しらひげの滝

まさに粒子コロイドが生まれる場所。山から染み出す滝の水は透明ですが、美瑛川は青く色づいており、マイナスイオンとともに自然の神秘を一層感じます。
滝の全景を見下ろすことのできる橋の上からの見学となるため、2つの水が混ざり合い色が変わる瞬間を存分に堪能することができます。橋までは駐車場から徒歩約1分。

訪れた時間やその日の天候次第で、あなただけの青色に出会える場所。北海道の大きな自然の力を肌で感じてみてください。

青い池・しらひげの滝

住所
北海道上川郡美瑛町白金

 

大地を彩る花々とかわいいアルパカが出迎える、四季彩の丘

道道966号線を戻る形で北上、道道824号線に乗り換え、さらに約10分進んだところにあるのが「展望花畑 四季彩の丘」。しらひげの滝からは車でおよそ20分のところに位置する、美瑛に来たら外せない観光スポットです。

美瑛 四季彩の丘 秋頃の風景

園内およそ14ヘクタールにも及ぶ敷地に、5月上旬から10月下旬まで様々な花が咲き、なかでも7~9月は、マリーゴールド、ひまわり、なでしこ、ダリヤなど多くの花が最盛期を迎えます。パッチワーク状に咲く様子は、虹の絨毯のよう! 
広い園内をめぐることのできるトラクター「ノロッコ号」や、美瑛のしぼりたて牛乳で作られたソフトクリームを味わえるレストランや売店などもあり、1日いても回り切れないほどの、美瑛の一大観光スポットです。

美瑛 四季彩の丘 アルパカ牧場

色とりどりの花はもちろんですが、ここ四季彩の丘のもう1つの名物は「アルパカ牧場」。30頭以上のアルパカたちが迎えてくれます。気の抜けた顔にもふもふの毛をまとうアルパカは、施設のマスコットキャラクター的存在。

美瑛 四季彩の丘 アルパカ牧場

とても人懐っこいので、柵まで寄ってきてくれる様子に思いっきり癒されましょう。

美瑛 四季彩の丘 アルパカ牧場

2018年には3頭、2019年には7頭(2019年5月現在)と、牧場はまさにベビーラッシュ。運が良ければアルパカの赤ちゃんに出会えるかもしれません。

美瑛 四季彩の丘 アルパカ牧場

お気に入りのアルパカを見つけたら、エサやり体験も可能(1回100円)。エサである葉物野菜を差し出すと、とてもおいしそうな表情を見せてくれました。

展望花畑 四季彩の丘

住所
北海道上川郡美瑛町新星第3
電話番号
0166-95-2758
営業時間
4~5月・10月: 9:00~17:00
6~9月: 8:30~18:00
11月・3月: 9:00~16:30
12~2月: 9:00~16:00
※アルパカ牧場は閉園の30分前にクローズ
入園料
無料(園内維持管理のため、200円の募金を呼び掛けています)
アルパカ牧場入場料
高校生以上 500円
小・中学生  300円

 

地元の野菜をじっくり味わうならここ!木のいいなかま

お花とアルパカに癒されたら、そろそろお腹のすく時間。四季彩の丘から、国道237号線に乗ってさらに北上し約20分、JR美瑛駅にほど近いレストラン「木のいいなかま」でランチをいただきます。

美瑛 木のいい仲間

白樺の間に建つログハウス。北海道らしい店構えです。

美瑛 木のいい仲間

数あるレストランの中でも、このお店をおすすめしたいのは、美瑛の地元農家が育てた新鮮な野菜を季節に合わせて丁寧に調理してくれるため。

「今月の野菜カレーセット」(1,200円)は、あえて大きめにカットされた野菜がこだわりのカレーに彩を添えます。
季節によりますが、じゃがいも、にんじんなど定番の具から、かぼちゃやカリフラワーなど変わり種の野菜もゴロゴロと。素材に合わせて茹でるか蒸すかで火を通しているので、ほくほくとした野菜本来の甘味と、少し辛めのルーが食欲をそそる一皿です。セットの朝採れ野菜のサラダもみずみずしく新鮮でした。

美瑛 木のいい仲間

木のいいなかま

住所
北海道上川郡美瑛町丸山2丁目5-21
営業期間
3月~11月中旬
※11月中旬~2月は冬期休業
営業時間
11:30~15:00
定休日
毎週月曜日と第1・第3火曜日 (祝・祭日の場合は営業、翌日振替休業)
駐車場
あり(8台)

 

ラベンダー畑のパイオニア ファーム富田へ

北海道の恵みをゆっくり味わったら、いよいよ富良野へ向かいます。国道237号線に出たら、まっすぐ南下することおよそ30分。7~8月は渋滞で進まないこともあるので、移動時間は余裕をみて計算しておきましょう。

ファーム富田 ラベンダー ラベンダー「濃紫早咲」

富良野でラベンダーを語るには外せない、「ファーム富田」。1958年に10アールから始まったラベンダー畑は、その後国鉄のカレンダーやドラマ「北の国から」のロケ地として使用されたことをきっかけに一躍有名になり、現在はラベンダー作付面積が国内最大級。世界中から観光客が訪れる、富良野が誇るラベンダー農場です。

広大な丘陵地帯に咲くラベンダーは圧巻。ラベンダーの見頃は7月ですが、園内の温室「グリーンハウス」なら通年観賞することも可能です。

ファーム富田 彩りの畑 夏頃の風景

ラベンダーだけではありません。園内は12個の花畑から構成され、それぞれのテーマに沿った花々を観賞することができます。写真の「彩りの畑」は、ラベンダー、カスミソウ、ポピーなどその名の通りカラフルなラインナップが丘陵を彩る、ファーム富田の夏の風物詩ともいえる有名な花畑です。

ファーム富田 ラベンダーソフトクリーム

当初より香料用オイルの生産を目的にラベンダーを育ててきた、ファーム富田ならではの製品も多数あります。写真の「ラベンダーソフトクリーム」(300円)は、ふわっと鼻に抜ける香りがとても優雅で、さっぱりとした味わい。ぜひとも花畑の絶景を眺めながらいただきたい逸品です。

他にも、オリジナルブランドのラベンダー香水「フラノ」、アロマディフューザーやバスタイムなど万能に使えるラベンダーオイルといった、素敵な香りごと持ち帰れるような自社製品のお土産も揃います。

ファーム富田

住所
北海道空知郡中富良野町基線北15号
電話番号
0167-39-3939
営業時間
6月下旬~8月中旬: 8:30~18:00 
5~6月中旬・8月下旬~9月: 9:00~17:00
4月中~下旬・10~11月:  9:30~16:30
12~4月上旬 : 10:00~16:30
※時期により変更する場合あり

 

富良野の名産品が勢ぞろいするフラノマルシェへ

美瑛・富良野のドライブもいよいよ終盤。最後にお土産を買いに向かいます。国道237号線、もしくは並走する道道759号線をさらに南下すること約20分、「フラノマルシェ」に到着です。

富良野 フラノマルシェ

フラノマルシェは市内中心部にある、地元の食をテーマにした商業施設。駐車場を挟んで、「マルシェ1」、「マルシェ2」の2棟に分かれています。

富良野 フラノマルシェ

まずはマルシェ1へ。おすすめのお土産は、大人気のポテトチップス「ふらのッち」(各120円)です。

JAふらのが地元野菜や加工品を直売する「オガール」で購入できる商品。富良野産のジャガイモを使用した、味も価格も文句なしのお土産として人気を博しています。ダンボール買いをしていく方も少なくないそうです。

富良野 フラノマルシェ

その他にも、「オガール」のお隣、富良野物産センター「アルジャン」には、ふらのワインやチーズ、スイーツなど約2,000種類にもおよぶ富良野土産が取り揃えられています。家族や友人、自分用にも、珍しいお土産を吟味するのは楽しいものです。

テイクアウトグルメも充実しており、チーズ工房が直営する「ジェラートふらの」の他、ふらの牛乳のソフトクリームやまぜアイス、手作りまんじゅうを販売する「ばすすとっぷ」などで、富良野の名産をいただくことができます。

富良野 フラノマルシェ

続いて、マルシェ2へ。地元農家さんのこだわり野菜を取り扱う「彩り菜(いろどりーな)」へ向かいましょう。

品揃えは季節や収穫の状況によりますが、たまねぎの葉(108円)といった珍しい商品も店頭に。「みそ汁の具、たまご焼き、ジンギスカンに入れるとおいしいです」というポップが北海道らしく、珍しい商品のお買いものが一層楽しくなります。

フラノマルシェ

住所
北海道富良野市幸町13番1号
営業時間
10:00~19:00(2019年は、6/29~9/1が9:00~19:00、11/5~3/31が10:00~18:30に変更になります)
休業日
施設メンテナンス期間(2019年は、11/25~11/29)、および年末年始(12/31~1/1)

 

マルシェを出て、今夜の宿へ

広大な大地の間を縫うようにして道路が走る美瑛・富良野は、夜になると暗くなってしまう道も。日の出ているうちに、早めに帰路につきましょう。
最後に立ち寄った富良野からは、旭川駅に戻るのであれば国道237号線を経由し北の方角へ約1時間10分、札幌市街地までなら道央自動車道を経由し約2時間で到着です。


美瑛・富良野には、ラベンダー以外にも絶景スポットや、グルメスポットが満載。地元の方々が作付けに勤しみ、景観を大切にしてきたからこそ出会える風景の数々を見に、ぜひドライブへ出かけてみてくださいね。

■宿泊施設予約はこちら

■航空券+宿予約はこちら

■旅先での移動手段予約はこちら

 

取材・写真・文/大道 貴司

※掲載内容は公開時点のものです。ご利用時と異なることがありますのでご了承ください。
※表示価格は全て税込です。

Article survey

お客様のご意見をお聞かせください
このページは気に入っていただけましたか?

ワクワクする旅のきっかけから現地で役に立つ情報まで、確かな情報を旅行者にお届けします。

※当ページのランキングデータ及び記事内容の無断転載は禁止とさせていただきます。
※掲載内容は公開時点のものです。ご利用時と異なることがありますのでご了承ください。
※(税抜)表示以外の価格はすべて税込価格です。場合によって税率が異なりますので、別価格になることがあります。

 
 

TOP