
北陸新幹線・JR「佐久平駅」の目の前に佇む「アクアホテルプレミアム」。スタイリッシュな客室と露天風呂から望む浅間山や八ヶ岳のパノラマビュー、地元野菜を堪能できる食事など魅力満載。カップルや女子旅にもおすすめしたいホテルの宿泊体験記をご紹介します。
JR軽井沢駅から約8分のJR佐久平駅

長野県の東部に位置する佐久平駅は、北陸新幹線の開通により新設された駅。東京駅から佐久平駅までは北陸新幹線で約1時間13分、佐久平駅から軽井沢駅までは北陸新幹線で約8分と利便性が高く、軽井沢や長野観光の拠点にぴったりです。
軽井沢はハイシーズンや連休中は混雑が予想され、ホテルの予約が難しいこともあります。そんなときには、軽井沢から車や電車でアクセスしやすい佐久平駅周辺に宿泊するのもおすすめ。比較的混雑が少なく、落ち着いた環境で滞在できるエリアとして注目されています。

この佐久平駅から徒歩約30秒の場所に「アクアホテルプレミアム」はたたずんでいます。
自然をテーマにした洗練された空間

「アクアホテルプレミアム」は、「シャングリ・ラ ホテル東京」や「リッツカールトン大阪」などを手がけてきた世界有数のデザイン会社であるHBA監修のデザイナーホテルです。ホテルに一歩足を踏み入れた瞬間から優雅な雰囲気。ロビーラウンジには暖炉が置かれ、洗練された美しさが漂います。
アッパービジネスホテルとしての洗練さと機能性を備えた「アクアホテルプレミアム」。ワンランク上のビジネス滞在をする人や、海外からのVIPも快適に過ごしてもらえるように建てられたホテルなのだそう。大人1名で1泊約8,000円〜(コンフォートダブル)というリーズナブルな料金も魅力です。

ホテルは木と山と水の3つの自然がコンセプトです。佐久平は中央に千曲川が流れ、北に浅間連峰、南西に八ヶ岳、東に荒船山を望む、標高500メートル以上の高原地帯。山に囲まれた自然豊かな土地で、水がおいしく、空気が澄んでいることからデザインテーマに「自然」を取り入れています。
フロントは木材を主役に、自然の色合いを生かしたデザイン。正面に飾られているのは、伝統工芸品「佐久藍染」をモチーフにしたオブジェで、八ヶ岳の雪解け水や千曲川の水を表現しているのだそう。この土地の風土を感じるデザインが、ゲストをやさしく迎え入れます。

フロント横の木のルーバーは、川をイメージ。アメニティバーもあるので、歯ブラシ、シェーバー、ヘアブラシ、スキンケアセットなど、必要なものを選べます。300円で購入できる「ReFa」のスキンケアセットもおすすめ。オーガニック・ドリップコーヒー、ハーブティやジャスミンティー、日本茶なども自由にいただけます。
山並みを望むピクチャーウインドウの客室


部屋のドアを開けると、雄大な浅間山や八ヶ岳の山並みが目の前に広がります。全客室から眺望を存分に楽しめるようにと、大きな1枚ガラスのピクチャーウインドウにこだわって選んだそう。ベッドボードも山をイメージしてデザインされたもの。客室にいながら、雄大な自然に抱かれているかのような安らぎを感じます。

コンフォートツインは37平米のゆとりある広さに、ベッド2台、ソファセット、デスクが配置されています。ベッドは、幅140センチメートルのダブルサイズのシモンズ製が2台。かけ布団はダウン比率の高い羽毛布団で、とても軽いのが特徴です。寒いときは暖かく、暑いときは涼しいかけ布団でぐっすり眠れます。
客室内の家具や美しいライトスタンドをはじめ、パブリックスペースの調度品や外装も、すべて特注品です。

窓際に設けられた大きなデスク&チェアでは、山々を眺めてワーケーションする人も。テレビではYouTubeなどの動画アプリも楽しめます。

冷蔵庫の中には無料のミネラルウォーターが2本入っていて、電気ポットも用意されています。お好みのコーヒーや紅茶でカフェタイムを満喫するのも良いですね。

パウダールームも家族連れにうれしいダブルボールタイプです。


お風呂は独立型ビューバス。シャンプーやコンディショナー、ボディソープは、天然エッセンシャルオイルをブレンドした南フランス生まれの「プロバンシア」。香り高いアメニティで、心身ともに癒されます。
最上階に位置するサウナ付き露天風呂

最上階の8階にある展望大浴場。内風呂にも大きな窓が設えてあり、開放感抜群です。


山々を眺めながらくつろげるドライサウナと水風呂。じっくり汗をかいて旅の疲れを癒しましょう。

露天風呂では、浅間山を見渡しながらの外気浴もおすすめ。
夜になると雰囲気が一変して、街灯りを眺めながら、ゆっくりとお風呂を楽しめます。
展望テラス&ラウンジ

大浴場を出ると、湯上がりの休憩にも利用できるラウンジがあります。

自動販売機では「ヤッホーブルーイング」、「軽井沢ブルワリー」といった軽井沢のクラフトビールも。お風呂上がりにお好みのドリンクで一休みするのにうってつけです。

気候の良い時期は、八ヶ岳を一望できる展望テラスへ。サンセットや夕暮れの景色はもちろんのこと、「佐久千曲川大花火大会」や「佐久バルーンフェスティバル」など季節行事の魅力にも出会えます。

本を読んだり景色を楽しんだりしながら、リラックスしたひとときを過ごせるラウンジ。こちらのラウンジや展望テラスで外気浴してから、もう一度サウナに入るのも良いですね。
ぜいたくな時間を過ごせる極上ディナー

長野は野菜やフルーツなど食材の宝庫。ホテル1階のオールデイダイニング「レストラン オーヴェール」では、地産の食材を使ったディナーを堪能できます。

フレンチ、イタリアン、和のエッセンスを取り入れたアラカルトからコース料理まで豊富に用意。コース料理は4種類あり、今回は、アミューズ、前菜、スープ、魚料理、シェフ厳選の国産牛、パン、デザート、コーヒーの全8品をいただきました。

2つのコース共通の特典として、ワンドリンクが付いているのも魅力。長野産やフランス産、スペイン産などのスパークリングワインやワイン、クラフトビール、地酒などが何種類も用意されています。食後のコーヒー・紅茶がおかわり自由なのもうれしいポイントです。

特製ローストビーフにグレードアップできる「プレミアムコース」もおすすめ。信州牛のサーロインを使用したローストビーフは、とろけるようなやわらかさ。特別な記念日のディナーにもぴったりです。(※3日前までに要予約)

ディナーの後は、ロビーラウンジの暖炉の火を眺めてくつろいだり、客室でゆっくりしたり、楽しみ方はさまざま。充実した夜を過ごして、ベッドで深い眠りにつきます。
朝食

朝は浅間山や八ヶ岳の美しい景色とともに、清々しい気持ちで迎えます。朝食は1階の「レストラン オーヴェール」で、朝6:30から9:00までビュッフェ形式で提供されます。


朝食は佐久の養鶏場「ちゃたまや」の卵を使用したフレンチトーストやクロックムッシュ、目玉焼きなどが並びます。「ちゃたまや」は、農林水産祭参加畜産共進会最優秀賞を受賞した「浅間小町」を生産している養鶏場の直売店です。

中でもおすすめなのは、たまごかけご飯。専用のおしょうゆが用意されており、卵の濃厚なコクとまろやかな味わいを存分に堪能できます。

フレンチトーストは、小諸市のパンを使用しています。
ほかにも、新鮮な地元の高原野菜サラダや日替りの地元蔵出しみそを使ったみそ汁、ヨーグルトなどがずらり。しっかり食べて一日の元気をチャージしましょう。
チェックアウト後に周辺観光へ
酒蔵で金賞受賞酒を堪能

ホテルのチェックアウト後には、近隣に数多く点在するワイナリー巡りや日本酒の蔵元巡りがおすすめ。こちらは佐久平駅北口から徒歩約15分のところにある、蔵元「千曲錦酒造」。

千曲錦酒造は、創業1681(天和元)年の酒造会社。「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2024」のプレミアム大吟醸部門で金賞を受賞した「大吟醸 酒の精」や、同アワードのスパークリングSAKE部門で最高金賞を受賞した「Spark Riz Vin」など、飲みやすくておいしいお酒がそろいます。

蔵元には「酒蔵 千曲錦」が併設されており、「大吟醸 酒の精」など好きなお酒を5杯(1杯35mL) 550円で試飲でき、試飲に使用したネーム入りのグラスは持ち帰り可能。もちろん、試飲して気に入ったお酒はその場で購入することもできますよ。
軽井沢で散策&ショッピング

佐久平駅から軽井沢駅までは、北陸新幹線を利用すると約8分、車なら約30分で着くので軽井沢観光もおすすめ。

軽井沢で定番の観光スポット「旧軽井沢銀座」。この通りの両側には、老舗ベーカリーやコーヒーショップ、お土産物店などが立ち並んでいます。木造のクラシックな外観の軽井沢観光会館は、この通りのランドマーク的な存在。観光案内や無料休憩室もあります。

軽井沢駅南口にある、アウトレットモール「軽井沢・プリンスショッピングプラザ」も人気のスポット。新幹線の待ち時間に立ち寄って買い物をするのにも最適です。

落ち着いた環境でゆったり宿泊できる「アクアホテルプレミアム」。都会の喧騒から離れ、信州で快適なホテル滞在をしてみませんか。
アクアホテルプレミアム
- 住所
- 長野県佐久市佐久平駅東2-3
- アクセス
- 【電車】北陸新幹線・JR「佐久平」駅より徒歩約30秒
【車】上信越自動車道「佐久IC」より約10分 - 駐車場
- 有、無料(佐久平駅前第1駐車場)
撮影・取材・文/北川りさ