
2023年7月19日、ANAの国際線が羽田空港第2ターミナル国際線施設より運航を再開しました。2020年4月11日よりコロナ禍の影響で閉鎖していましたが、約3年ぶりに動き出すのです。新たにオープンした国際線出発ラウンジ「ANA SUITE LOUNGE」と「ANA LOUNGE」は、建築家・隈研吾さんが監修! LIVEキッチンやバーテンダーのいるBARカウンターなど、羽田空港第2ターミナル国際線のラウンジ限定サービスも注目です。新しい羽田空港第2ターミナル国際線施設は、そこに立つだけでもワクワクしますよ!
「空」をコンセプトにした羽田空港第2ターミナル国際線施設

2020年3月にオープンしたものの、新型コロナウィルスの影響ですぐに閉鎖となってしまった羽田空港第2ターミナル国際線施設。旅行需要の高まりを受け、ついに再開となります! ANAのロンドン、上海虹橋、香港、台北松山(2便)行きの計5便が羽田空港第2ターミナルより出発し、これによって羽田空港より運航するANAの国際線は「第2ターミナル」と「第3ターミナル」の2つとなります。どちらから出発となるか、出発前に必ずご確認くださいね。

「空」をコンセプトにし、日本の伝統文様の「麻の葉」をかけあわせたターミナルは近未来を感じる空間。流れる雲をイメージしたライティングが印象的で、フライトへの高揚感が高まります!

最新設備が導入されている羽田空港第2ターミナル国際線施設では、チェックインや手荷物を預けるのも自動。

自動手荷物預け機が13台、26レーン用意され、スマートに手荷物の受託手続きを行えます。常にスタッフがサポートしてくれるので、初めて利用する時も安心です。

ファーストクラス搭乗者や「ダイヤモンドサービス」メンバーは専用カウンターでの手続きも可能。そのほかお手伝いが必要な搭乗者向けのユニバーサルデザインのローカウンターも、今後再開予定です。
建築家・隈研吾氏監修の2つのラウンジ

羽田空港第2ターミナル国際線施設で特に注目したいのはANAのラウンジ。建築家・隈研吾さんが監修し、「“積み重ねた時間”と“きらめきの瞬間”が融合する、ANAならではのおもてなし空間をつくり上げたい」という想いが込められています。デザインコンセプトは「一期、一会」。
搭乗クラスや会員ステイタスごとに「ANA SUITE LOUNGE」もしくは「ANA LOUNGE」の2つのラウンジを利用できます。
BARカウンターにLIVEキッチン…高級ホテルのような居心地の「ANA SUITE LOUNGE」

ファーストクラス搭乗者、そしてANA「ダイヤモンドサービス」メンバー、ANA Million Miler Program「Lounge Access Card」保持者が利用できる特別なラウンジが「ANA SUITE LOUNGE」。竹林で和を取り入れたエントランスとなっており、まるで日本旅館の離れに行くようにラウンジへ入室できます。



ANA SUITE LOUNGEは4階ラウンジ、3階ダイニング、2階シャワーとなっており、約360席が用意されています。
奥行きのある空間に設置された席は、さっと荷物を置ける低めのイスや重厚感あふれる革張りのソファなど。その時の気分でさまざまな席を選べます。

ラウンジの各所で見られるのは、空や水を連想させる「青」のライティング。日本庭園のような自然を感じさせ、日本の玄関口にふさわしい心落ち着く空間となっています。

ANAラウンジの中でも、羽田空港第2ターミナルの国際線「ANA SUITE LOUNGE」にしかない、特別な場所が「ナッピングエリア」。横になれるベッド6台と、リクライニングチェア5台が設置されています。乗り換えで時間がある時などに、ゆっくり仮眠がとれる空間です。ブランケットの貸し出しもあり。

夕刻にはBARカウンターでバーテンダーが作るカクテルを。BARカウンターが設置されている日本国内のANA国際線ラウンジは、羽田空港第2ターミナルの「ANA SUITE LOUNGE」と「ANA LOUNGE」のみです!


ANA SUITE LOUNGEのBARカウンターではANAのロゴカラーであるトリトンブルーとモヒカンブルーを表現したシャンパンのオリジナルカクテル「Inspiration」や、ANAペストリーシェフ・相田紀昭さん監修のクーベルチュールを使用した「ANA Original Chocolate Drink」など、ワンランク上のドリンクを楽しめます。
再開時は夕刻以降の便の運航がないためカクテルタイムはクローズしていますが、6:00〜12:30にバリスタが作るエスプレッソなどのコーヒーメニューやアルコール類を提供しています。

3階のダイニングではシェフが作り上げる温かい料理、ヌードルバー、ビュッフェ形式のサラダ、パン、チョコレート、アルコールなど食事を楽しめます。



お酒は上質なシャンパンやワインが用意され、チョコレートはピエール・エルメ・パリ。出発前に少し早く来て、ゆっくり食事をしたくなるラインナップです。

羽田空港第2ターミナル国際線施設の「ANA SUITE LOUNGE」と「ANA LOUNGE」の大きな特徴が「LIVEキッチン」。シェフが目の前で調理する出来たての料理を味わうことができます。



「ANA SUITE LOUNGE」では時間ごとにメニューが変わるセット形式の食事サービス「SUITE DINING」を提供。11:00までは「Lounge Chef 特製 クロックムッシュ」や「赤魚粕焼き、小鉢、御飯、止め椀、香の物」をオーダーできます。LIVEキッチンで焼き上げたクロックムッシュはチーズたっぷり! まるで高級ホテルで朝食をいただいているような味わいです。


11:00以降はハンバーグやお寿司のセットメニューをオーダー可能。ワインやビールとともに、出発前の優雅な時間を過ごせます。
好きな席でくつろぎの時間を。約900席もの「ANA LOUNGE」

「ANA LOUNGE」はファーストクラス・ビジネスクラス・プレミアムエコノミー搭乗者と該当の会員ステイタスのメンバーなどが利用できるラウンジ。約900席もの広大な空間で、出発までのひとときを過ごせます。



座席は食事に便利なテーブル席や、飛行機を見ながらくつろげる席などさまざま。夕刻以降はBARカウンターでバーテンダーが提供するカクテルを片手に出発を待つのもおすすめの過ごし方です(再開時は夕刻以降の便の運航がないためクローズ)。

「ANA LOUNGE」 にはキッズルームも用意されています。日本国内にあるANAの国際線ラウンジで、キッズルームはここにしかありません! 柔らかなフロアマットが敷かれた空間におもちゃが用意され、子どもも楽しく出発を待つことができます。

シャワーを浴びてから、スッキリとした気分で出発することも可能。3階に7室、4階に10室が設置されています(再開時は4階10室のみ)。雪肌精のスキンケア用品も用意されているのが、ありがたいポイントです!
国際線の増便で利用機会が増えそうな羽田空港第2ターミナル国際線

再開時は5便のみのスモールスタートですが、国際便の増便に伴い今後は拡大予定。近未来的な羽田空港第2ターミナル国際線施設から出発する、海外旅行を計画してみてくださいね!
取材・撮影・文/小浜みゆ