大阪市内で行きたいアートスポット6選〜世界の名品を鑑賞できる美術館からアートのまちまで〜

大阪市内で行きたいアートスポット6選〜世界の名品を鑑賞できる美術館からアートのまちまで〜

「大阪・関西万博」でも注目を集める大阪。ミュージアムなどのアートスポットも充実しています。今回は大阪市内からまとめて6つご紹介。世界的なコレクションを誇る美術館や、前回の万博にルーツを持つ美術館、まち全体にアートがあふれるエリアなど、ジャンルも魅力もさまざまです。ぜひ旅の行き先に加えてみてくださいね。

2022年開館、アートファン待望の新拠点「大阪中之島美術館」

2022年開館、アートファン待望の新拠点「大阪中之島美術館」 エントランス前広場には、大阪出身の現代美術家・ヤノベケンジの「SHIP’S CAT(Muse)」(2021)を展示

堂島川と土佐堀川に囲まれ、水の都らしさが香る中之島エリア。美術館や歴史的建造物が集中する文化・芸術ゾーンでもあるこの地に2022年2月、構想40年を経て開館したのが「大阪中之島美術館」。建築家・遠藤克彦による真っ黒なキューブのような建物も印象的です。

収蔵作品数は国内トップクラス。ジャンルは名画から家具まで多岐にわたる

コレクションは、近・現代の美術やデザインの名作を核に、国内外の貴重な作品も含む6000点超。常設展示はなく、さまざまな企画展で鑑賞できます。大阪ゆかりの作家や作品のフォーカスし、大阪をテーマにした企画展に力を入れているのも特徴。名作はもちろん、大阪の魅力や歴史・文化に触れるきっかけにもなりそうです。

まち全体が美術館♪ アートさんぽが楽しめる「北加賀屋」

まち全体が美術館♪ アートさんぽが楽しめる「北加賀屋」 造船工場の跡地をアトリエに改装した「クリエイティブセンター大阪」

大阪湾や木津川の河口に近く、かつては造船業で栄えた「北加賀屋」エリア。造船に携わる多くの人が住んでいましたが、時代の流れや工場の移転にともなって空き家が目立つようになりました。そんな中、2004年にスタートしたのが、工場跡や空き地を活用して「芸術や文化が集積するまち」に変える「北加賀屋クリエィテイブ・ビレッジ」構想でした。

左右の絵は数年後に描き足されたもの。時とともに変化するのも楽しい《Indigo defaces Mona》(イギリス/ Dotmasters)

20年ほど経った現在、大阪メトロ北加賀屋駅を中心とするエリアは、大小さまざま、30以上のウォールアートが街を彩ります。ランチやお茶を楽しめる古いアパートを生かした複合施設や、定期的に開かれるアートイベントもあり、思い思いに楽しめます。

前回の万博にもルーツを持つ「国立国際美術館」

前回の万博にもルーツを持つ「国立国際美術館」 設計はシーザー・ペリ アンド アソシエーツジャパン。斬新な外観は竹の生命力と現代美術の発展・成長をイメージ

中之島にある美術館のひとつで、国内外の現代美術が充実した「国立国際美術館」。1970年の日本万国博覧会のために建てられた万国博美術館を活用し、1977年に吹田市に開館しました。中之島に移転したのは2004年。世界的にもめずらしい完全地下型の美術館です。

『無垢の笑い』は地下2階から地下1階の吹き抜けに展示(写真:保志俊平、小川康貴)

1970年の万博のために制作されたジョアン・ミロの陶板壁画『無垢の笑い』など、14点からスタートしたコレクションは、現在約8200点。コレクション展のほか、多彩な企画展を数多く開催しています。入場無料のパブリック・ゾーンや体験型プログラム、ワークショップの開催などを通して、気軽に美術に親しむことができます。

世界的な一級品にふれる「大阪市立東洋陶磁美術館」

世界的な一級品にふれる「大阪市立東洋陶磁美術館」 2024年春にリニューアルし、開放的に。カフェも誕生した(写真:岡本公二)

1982年に大阪市が設立した「大阪市立東洋陶磁美術館」。中国・韓国、日本など東洋陶磁の名品を収蔵し、魅力的な空間や企画展を通して発信する美術館です。

中心となっている「安宅コレクション」は、住友グループから市に寄贈されたもので、世界的にも有名。「飛青磁花生」「油滴天目茶碗」の2件の国宝や、重要文化財13件を含む約6000点の収蔵品は、質も量も世界有数です。じっくり堪能しましょう。

和洋折衷の建物や庭園もすてきな「大阪市立美術館」

和洋折衷の建物や庭園もすてきな「大阪市立美術館」 敷地内の庭園「慶沢園」。大きな池と200種を超える草木が四季折々に美しい

動物園などもある緑豊かな都市公園、天王寺公園の中にある「大阪市立美術館」。園内でも、美術館建設を目的に住友家から本邸の敷地を庭園とともに寄贈された場所に建ちます。

和洋折衷の外観とヨーロッパ風の内装がすてきな建物は、国の登録有形文化財。地元の実業家から寄贈された重要文化財を含む東洋美術のコレクションが充実しています。2025年3月には約2年半の大規模改修を経て再オープン。機能性と親しみやすさがアップしました。

スイーツとアートの融合を自由に楽しめる「AKICHI」

スイーツとアートの融合を自由に楽しめる「AKICHI」 街角に突然あらわれるパステルカラーのアート空間に目を奪われる

多くの人でにぎわう「なんば」のなかでもサブカルチャーの発信地として知られる「でんでんタウン」。「なんばパークス」や「大阪タカシマヤ」にもほど近い場所にある「AKICHI」は、スイーツとアートを一緒に楽しむフォトスポットです。

どこを切り取っても絵になる空間に自家焙煎のコーヒーがよく似合う

まず目に飛び込んでくるウォールアートは国内外で活躍するアーティスト、伊倉真理恵さんによるもの。その場所やそこに集まる人の空気感を大切にしているというここだけの作品を、ぜひすみずみまで眺めてみましょう。飲食店は高級食パンで有名な「嵜本」と、パンに合うコーヒーを提供する「嵜本珈琲」。ランチやひと息つきたいときにもぴったりです。

いかがでしたか?
今回は、過去に「ことりっぷweb」で紹介した中から、大阪市内のアートスポットをまとめてご紹介しました。最新の情報をご確認のうえ、おでかけくださいね。

※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。

文:高柳涼子

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