
提供:ことりっぷ
伊豆急行線「河津駅」から歩いて5分ほど。河津川沿いの桜を望む場所に、まるで絵本の世界に迷い込んだようなすてきなお店を見つけました♪
「ホドホドBase」は地元の建築会社が手がける、ログハウスカフェ。温もりあふれる店内では、お野菜たっぷりのヘルシーランチや自家製の焼き菓子を楽しめます。ひと足早い春の訪れを感じながら、ゆったりと非日常を味わって。
河津桜に包まれるメルヘンなカフェ
お店のすぐ前には、河津桜の並木道が
静岡県・河津町にある「ホドホドBase」は、「河津桜まつり」の会場となる河津川のほとりに佇むカフェ。お花見シーズンはもちろん、川沿いをお散歩する人たちの憩いの場としても親しまれています。
店先には、船の大きなイカリがお出迎え。「この中は、どうなっているんだろう?」と好奇心をかきたてられます。
扉を開けると物語の世界
建材には、随所に「天城杉」が使われている
重厚な扉を開けると、中は明るく、メルヘンチック!木の柔らかな質感を生かしたらせん階段やかわいらしい形の窓など、細部にまでこだわりを感じられます。
こちらは、地元の建築会社「天城カントリー工房」が、2023年7月にオープンさせたログハウスのカフェ。家も家具も、ほぼすべて手作り。木の温もりを感じながら、ゆったりと過ごせる、居心地の良い空間になっています。
オーナー・土屋富喜子さん
もともとここは、カフェのオーナー・土屋富喜子さんの祖母が、おしるこ屋さんを営んでいたのが始まり。その思いを受け継ぎ、富喜子さんの義父が木の温もりあふれるログハウスを建てました。やがてカフェとして生まれ変わり、現在の「ホドホドBase」に。
「いろいろな意味で、ホドホドな優しい場所になれたら嬉しいです」そう笑顔で語る富喜子さん。
また店内には、船の廃材を活用したインテリアが飾られ、非日常感を演出。特に目を引くのは、天井に吊るされた大きな照明。聞けば、船のスクリューをランプシェイドの代わりに再利用したのだとか。
そして、らせん階段を上った先には、屋根裏のような隠れ家風のスペースが。2階にはテーブル席やカウンター席が設けられており、あっちへこっちへ……。お気に入りの席を探す楽しさがあります。
2階席はとっておきのお花見席
カウンター席は充電コンセントも完備。充電しながらお花見できる
お花見シーズンは、満開の河津桜を眺めながらお食事ができるとあって、店内はいつもより大にぎわい。お花見するなら、2階のカウンター席がおすすめです。河津桜のピンクときらめく川面を見つめながら、特別な時間を過ごせますよ。
お野菜たっぷり。栄養満点の「ホドホドボウル」
「ホドホドボウル」お味噌汁付き(1,473円)、この日は南伊豆産の無農薬玄米・愛国を使用
お食事系の人気メニューは、ヴィーガン料理人がつくる「ホドホドボウル」。酵素玄米の上に、野菜のおかずを5種類のせたヘルシーな丼。地元に寄り添い、伊豆産の旬のお野菜を中心に使っています。
たっぷりのお野菜に、お味噌汁がセットになった「ホドホドボウル」は、お腹も心も大満足♪
「ベジサンド」(560円)※ソイミートを使用した場合(712円)
こちらは、月に数回登場する「ベジサンド」。無農薬で大切に育てられた地元のお野菜や厚揚げなどを使用した数量限定メニューです。この日は、泉奥原農園の肉厚でぷりぷりの原木しいたけや堅豆腐、人参などをサンド。菜の花も入り、春のほろ苦さを感じる逸品。
「満月の塩のシュークリーム」(350円)、「究極の紅茶」(510円)
スイーツ系のおすすめは「満月の塩のシュークリーム」。サクッと焼き上げたシュークリームに舌触りなめらかなカスタードクリームを詰めて、仕上げに自家製の「満月の塩」をパラパラと。こだわりの塩がカスタードクリームの甘みを引き立てます。桜まつり期間中は、キュートな袋に入れて提供。食べ歩きを楽しむ、お花見グルメにもぴったりです。
ドリンクを合わせるなら、30年以上、静岡県の山間部で無農薬栽培された、やわらかい、やさしい味わいの「究極の紅茶」をぜひ♪
「キャロットケーキ」(485円)
そして、密かに人気を集めているのが「キャロットケーキ」。豆乳ヨーグルトとココナッツオイルで作った生地に、たっぷりの人参やラムに漬けたデーツ、クルミを惜しみなく。スパイスの香りがプラスされた、さわやかで軽いヴィーガン仕様のケーキです。
「ホドホドBase」は初めてでも、肩の力がすっと抜けるような居心地の良いカフェ。ゆるやかで、あたたかい空間に、ぜひ身をゆだねてみてください。
文:安藤美紀