提供:ことりっぷ
紅葉も少しずつ進み、深まる秋。芸術の秋や学びを楽しむのもすてきですね。今回は、東京都内のユニークなミュージアムショップや、ミュージアムショップが充実した美術館や博物館をまとめてご紹介。企画展の内容にちなんだ期間限定アイテムや施設オリジナル商品など、ミュージアムショップならではのお楽しみも満載です。
【吉祥寺・三鷹】物語にひたれる「三鷹の森ジブリ美術館」
“ニセモノの受付”で来場者を迎えてくれるトトロ。ファンにはたまらないしかけ
JR三鷹駅・吉祥寺駅・井の頭線井の頭公園駅からそれぞれ徒歩15分、井の頭恩賜公園の緑に溶け込むように建つ「三鷹の森ジブリ美術館」。世界中にファンを持つ宮﨑駿監督が名誉館主を務める唯一無二の美術館です。映画の制作プロセスがわかる常設展示や、有名なジブリ作品の背景画が並ぶ部屋、企画展示などがあり、物語の世界観に見てふれて没頭できます。
ミュージアムショップ「マンマユート」。『紅の豚』に登場する空賊団から名前をとっている
美術館での時間のしめくくりに立ち寄りたいのが、館内の「マンマユート」。お菓子や雑貨、服、食器などここでしか入手できないオリジナルグッズや、作品のキャラクターアイテムが並びます。こだわりのつまった空間もすてき。宝探しのような気分で過ごせますよ。
【乃木坂】2フロアに分かれ、種類も豊富♪国立新美術館「スーベニアフロムトーキョー」
設計は黒川紀章氏と日本設計。波のようなガラスの壁が美しく周囲の緑に溶け込む
コレクションは持たず、多彩なテーマの展覧会を企画・開催している「国立新美術館」。同時に10の展覧会を開催することも可能な、国内最大級14000㎡の展示スペースを持ち、美術に関する情報の収集や提供、教育プログラムなどを提供するアートセンターです。
ショップは2フロアにおよび、年間約5組の展示を開催する「SFTギャラリー」も併設
館内にある「スーベニアフロムトーキョー」は、マンガからアートブック、工芸品から若手デザイナーの作品まで、デザインやアートが幅広く揃うミュージアムショップ。世界中から集まった人やものが渾然一体となっているまちならではの“東京的視点”で、知名度やジャンルにとらわれずセレクトした商品が揃います。
【六本木】“生活の中の美”にふれる「サントリー美術館」
居心地のよい空間が広がるミュージアムショップ©田山達之
1961年の開館以来、「生活の中の美」を基本理念とする「サントリー美術館」。丸の内から東京ミッドタウンへの移転を経て、2021年には創業60周年を迎えています。現在は、絵画・陶磁・漆工・染織などの日本の古美術から東西のガラスまで、約3000件の作品をコレクション。常設展はなく、年に数回の企画展のみを開催する美術館です。
実用的なアイテムも豊富に揃う
ミュージアムショップは「和モダン―暮らしを潤す優雅な品々―」がテーマ。収蔵品をモチーフにしたオリジナル商品や、風呂敷や手ぬぐいなどの季節アイテム、グラスや小皿、ノート、絵本などが豊富に揃います。企画展ごとの限定オリジナルグッズにも注目です。
【原宿・明治神宮前〈原宿〉】オリジナルグッズがいっぱい「明治神宮ミュージアム」
設計は隈研吾氏。ゆるやかな勾配の屋根が周囲に溶け込む(写真:川並京介)
毎年、日本一の初詣客数を誇る明治神宮。100年以上前の大正9年(1920年)に明治天皇と昭憲皇太后を祀るために創建されました。在来木と約10万本の献木で始まった杜は大切に育まれ、今では昔からあった森のように。約70万㎡という広大なエリア内に新種や絶滅危惧種を含む約3000種の動植物が生息する都心の貴重な自然スポットとなりました。
作る技術が途絶えてしまった玩具、毛植え細工の犬人形をモチーフにしたアイテムは人気(写真:川並京介)
「明治神宮ミュージアム」は令和元年(2019年)、そんな緑の中に鎮座100年を記念して開館。明治天皇と昭憲皇太后ゆかりの品々を展示しています。上質な置物から手頃な文房具、手ぬぐいまで、オリジナル商品が豊富なミュージアムショップも見どころです。
【南町田】世界で"ここにしかない"オリジナルグッズが多数「スヌーピーミュージアム」
東急田園都市線・南町田グランベリーパーク駅より徒歩4分
南町田グランベリーパークにある「スヌーピーミュージアム」は2024年2月にリニューアル。新設された「スヌーピー・ワンダールーム」をはじめ、巨大なスヌーピーがいる「スヌーピー・ルーム」にショー演出が加わるなど、魅力を楽しめる展示が充実しています。
1階 「BROWN’S STORE(ブラウンズストア)新商品は「NEW」が目印
世界で"ここにしかない"オリジナルグッズを多数取り揃えている1階のミュージアムショップ「BROWN’S STORE(ブラウンズストア)」。ぬいぐるみやフィギュアをはじめ、アパレルやステーショナリー、お土産にぴったりのお菓子とバリエーションも豊か。是非お気に入りのスヌーピーグッズを見つけてくださいね。
【上野】国立西洋美術館で開催中♪「モネ 睡蓮のとき」
「モネ 睡蓮のとき」展示風景、国立西洋美術館、2024-2025
最後は番外編。上野にある国立西洋美術館で開催中の「モネ 睡蓮のとき」からグッズをご紹介します。
今回の展覧会では、パリの「マルモッタン・モネ美術館」から、日本初公開作品7点を含む50点もの厳選された名作が日本に上陸。モネの晩年のテーマである「睡蓮」をモチーフとした、20点以上の関連作品が展示されています。さらに、日本国内に貯蔵されたコレクションを加えた、国内外のモネの名作が一堂に集結する充実したラインナップで見応えある展覧会となっています。
キレイなブックマークやリングノートも
展示会鑑賞後は、ギフトショップでお買い物もかかせません。「モネ 睡蓮のとき」では、“五感でひたるモネ”をコンセプトにした、展覧会グッズが盛りだくさん。
「見てひたるモネ」「聴いてひたるモネ」「香りでひたるモネ」「食べてひたるモネ」「触れてひたるモネ」を切り口とした、バラエティーに富んだアイテムが勢ぞろいしています。
いかがでしたか?
今回は、過去に「ことりっぷweb」で紹介した中から、ユニークなミュージアムショップをまとめてご紹介しました。営業時間、定休日などの情報は、各記事の公開時点のものですので、事前に確認しておでかけしてくださいね。
文/高柳涼子