提供:ことりっぷ
さまざまな楽しみ方ができるまち、大阪。今回はひとり時間にぴったりのスポットを大阪市内から6つまとめてご紹介します。気ままに過ごせるカフェから名建築、じっくり鑑賞したいユニークな美術館、宿泊してもしなくても充実した時間を過ごせるホテルまで勢揃い。休日のおでかけや小さな旅のプランづくりにも、ぜひ役立ててくださいね。
【南堀江】いつでも頼れる♪「TABLES Coffee Bakery&Diner」
店舗設計や環境デザインを行うデザイン会社が母体で、家具はほぼオリジナル
家具のまちとして知られ、アパレルや雑貨、カフェなどおしゃれなお店が軒を連ねる南堀江エリア。JR難波駅から徒歩10分、大阪メトロ桜川駅から徒歩5分の「TABLES(タブレス) Coffee Bakery&Diner」は、さまざまなシーンで心地よく過ごせるお店です。
十数種類のスパイスとほろほろのチキンが美味しい「バターチキンカレー」
洗練されていながらもくつろぎ感のある店内は、南堀江公園に面したテラス席と合わせて70席ほど。このエリアでは多めなので、ランチやカフェの難民になってしまいそうなときにも助かります。ドリンクやスイーツからしっかりした食事まで一日を通してオーダーが可能。時間にしばられずに美味しいものをいただきたい願いをしっかり叶えてくれます。
【中之島】重要文化財で過ごせる「大阪府立中之島図書館」
ギリシャ神殿を思わせる正面玄関。中には教会を思わせる中央ホールが広がる
堂島川と土佐堀川に挟まれた大阪のオアシス・中之島。水運に支えられて発展した大阪の中心地だったことから、緑豊かな水辺に歴史的建造物や文化施設が集まっています。そんな中之島を象徴するスポットのひとつが「大阪府立中之島図書館」。明治37年(1904年)に開館し、いまも現役の図書館。建物の一部は国の重要文化財に指定されています。
目にも華やかなスモーブローにうっとり。営業情報は公式Instagramで告知
館内にはライブラリーショップや、デンマークの郷土料理であるオープンサンド「スモーブロー」が楽しめる専門店「スモーブローキッチン中之島」も併設。旬の素材をたっぷり使ったパフェやスイーツも評判です。美しい空間もじっくり眺めながらひと息ついてみては。
【緑橋】住宅街の古民家ブックカフェ「ホンのジカン」
本棚で間仕切りした手づくりのテーブルなど、お客同士の目線が合わない工夫が心地よい
大阪メトロ中央線・緑橋駅から徒歩2分の住宅街。大正時代の町家をリノベーションした複合施設「燈」の一角にある「ホンのジカン」は、心地よく本に没頭できるブックカフェです。靴を脱いで入る店内は、木製の窓枠や欄間、飴色に輝く床などが懐かしい空間。半個室や壁向きのソファなど、ひとり時間を過ごすのにぴったりの席が揃います。
食事もスイーツも自家製。フレンチプレスで淹れるコーヒーや季節替わりのタルトなど絶品が揃う
本棚に並ぶのは、小説やエッセイ、絵本など、ストーリーを楽しむ本が中心。店主独自の目線でジャンル分けされているので、新しい世界にも出会えそうです。読書時間を彩るメニューも充実。丁寧な仕事が光るドリンクや軽食、スイーツなどが多彩に揃います。
【中之島】「大阪市立陶磁器専門美術館・café KITONARI」
周辺の緑に溶け込むようなガラス張りの建物もすてき 写真:岡本公二
同じく中之島の一角にある「大阪市立陶磁器専門美術館」は、1982年に大阪市が設立した美術館。住友グループから市に寄贈された世界的な「安宅コレクション」を中心に、国宝2件と重要文化財13件を含む東洋陶磁の名品を収蔵しています。世界有数の質と量はもちろん、魅力的な企画展や工夫をこらした展示設備なども必見。心ゆくまで作品の魅力にひたれます。
2024年10月にメニューを一新。企画展期間中は限定デザートやドリンクも登場する
ぜひ立ち寄りたいのが、美術館の隣に併設された「café KITONARI(キトナリ)」。企画展の内容に合わせた限定スイーツやドリンクなどのほか、周辺で働く人がランチに気軽に使えるパスタやカレーなども揃います。カフェのみの利用もOKです。
【京橋】茶文化を気軽に♪「藤田美術館・あみじま茶屋」
白で統一されたスタイリッシュな建物。「あみじま茶屋」はエントランスフロアにある
大阪の繁華街のひとつ、京橋のはずれにある「藤田美術館」。お茶や古美術に造詣が深かった明治時代の実業家・藤田傳三郎氏のこの地に構えていた茶室つきの邸宅の蔵を改装した美術館です。国宝9件、重要文化財53件を含む東洋古美術のコレクションを、定期的に入れ替えながら展示。藤田氏の邸宅跡地の庭園が美術館に隣接し、自由に散策を楽しめます。
お茶は抹茶・煎茶・番茶から選べる。抹茶は目の前で点ててもらえる
館内の「あみじま茶屋」は、茶文化や芸術に気軽にふれられる場所。メニューはお茶と団子のセットのみですが、お茶は府内の茶園から仕入れ、団子は地元の和菓子店の協力で作り上げたこだわりの逸品。現代作家のお茶碗でいただくここだけの体験も楽しみです。
【堺筋本町】どんなシーンも心地いい「THE LIVELY 大阪本町」
174ある客室はモダンで機能的。シアター仕様のシングルなど、ひとり旅にうれしいタイプもある
宿泊してじっくり楽しむなら、ホテルも心地よさにこだわりたいもの。梅⽥・難波・⼤阪城を結ぶトライアングルの中⼼という便利な場所にある「THE LIVELY 大阪本町」は、あらゆる滞在スタイルに対応できる次世代ホテルとして人気です。
バーやレストラン、ワークスペースは、宿泊しなくても食事や仕事に使える。イベントが開催されることもある
パブリックスペースが多いのもこのホテルの魅力。ロビーラウンジやルーフトップテラスなど7つのスペースがあり、非日常からワーケーションまで、さまざまなシーンをすてきに彩ってくれます。宿泊者以外が使える場所もあるので、滞在時間を満喫したい人にも、観光の起点や立ち寄り場所として活用したい人にもぴったりです。
いかがでしたか?
今回は、過去に「ことりっぷweb」で紹介したお店の中から、大阪市内でひとり時間を楽しめるスポットをまとめてご紹介しました。メニューや営業時間、定休日などの情報は、各記事の公開時点のものですので、事前に確認しておでかけしてくださいね。
文/高柳涼子