提供:ことりっぷ
都会とは思えない厳かな雰囲気に心が満たされたり、意外な立地にわくわくしたり、さまざまな魅力がある東京都内の神社。
昨年1年の感謝と、新しい1年の幸せを願いにおまいりしたい東京の神社をご紹介。すてきな御朱印や、授与品がいただける神社から、いいことありそうなチカラを感じるパワースポットなど、初詣に人気の神社をご紹介。清らかな空気に身を置きながら新年がいい年になりますよう、お願いごとや抱負を神様へお伝えしましょう。
【品川】白蛇さまに巳年の開運祈願♪ 御朱印やお守りなどを目当てに日本三大白蛇神社のひとつ「蛇窪神社」
品川に鎮座する「蛇窪神社(へびくぼじんじゃ)」は、日本三大白蛇神社のひとつとして知られ、金運上昇や心身清浄、立身出世のご利益があるといわれています。
近隣の人からは「白蛇さま」と親しまれており、12日に1度めぐってくる「巳(み)の日」、さらに60日に1度めぐってくる「己巳(つちのとみ)の日」は、白蛇さまの御縁日として特に多くの参拝者でにぎわいます。2025年は1月12日(日)が初巳の日。そのほかの「巳の日」や「己巳の日」は神社のHPに記されているので、おでかけ前にチェックしてみてくださいね。
白蛇さまや龍神さまをモチーフにした、種類豊富な授与品も見逃せません。赤と緑の2色がそろう「白蛇根付御守」は、仕事運アップを狙う人におすすめのお守り。我欲を忘れ清浄な心で願うと良い縁に恵まれ、仕事が忙しくなる御神徳があるといいます。お財布やポーチなど身の回りのものに付けておくと、いつも白蛇さまのパワーを感じることができそうですね。
【新宿】良縁や開運、芸事などご利益がいっぱい!都心のパワースポット「花園神社」
新宿区に鎮座する「花園神社」は、古くから新宿の総鎮守として親しまれてきた神社です。縁結びや厄除け、開運出世、芸事など、さまざまなご利益があるとして出勤前の会社員や幅広い層の参拝客でにぎわっています。
切り絵御朱印
社殿横にある社務所では、良縁や金運のご利益があるお守りや切り絵の御朱印など、さまざまな授与品を頒布しています。
御朱印は2種類。こちらは拝殿や桜、神紋がデザインされた切り絵の御朱印で、限定頒布ではなく通常の御朱印と併せて通年頒布しています。2種類の御朱印以外に「酉の市(大酉祭)」限定の御朱印も登場するので、こちらもぜひチェックしてくださいね。
【高円寺】日本でここだけ!お天気の神社「気象神社」
「高円寺氷川神社」の境内。社殿は遷宮55周年を記念して2003年に再建された
JR高円寺駅から徒歩2分ほど。「高円寺氷川神社」の境内にある「気象(きしょう)神社」。1944年に大日本帝国陸軍陸軍気象部に作られたのが始まりのユニークな神社です。1948年から現在の地に。「晴・曇・雨・雪・雷・風・霜・霧」を司る八意思兼命を祀り、雨女からの脱却や天災除けを祈る人、気象予報士を目指す人などが全国から訪れます。
太陽の刺繍がかわいい晴天祈願のお守り「晴守り」
おみくじや絵馬、お守りなども、天気にまつわるものがたくさん。写真の「晴守り」やてるてる坊主の形の「てるてる守り」や「照々みくじ」、下駄の形の「下駄絵馬」など、ここでしか手に入らないものが揃います。毎月デザインが変わる御朱印も楽しみです。
【上野】ぼたんも見頃♪黄金に輝く「上野東照宮」
上野東照宮は1627年に創建され、日光東照宮と同様、徳川家康公を神様としてお祀りする神社です。何代にもわたり天下を治め続けた徳川家ゆかりの神社とあって、出世、勝利 、健康長寿などに御利益があると言われています。
国の重要文化財に指定されている唐門の奥に位置する社殿は「金色殿」。近づくほど重厚感のある黄金色に圧倒されます。
拝観料を納めて進んだ先にある「静心所」
併設する「上野東照宮ぼたん苑」も大きな見どころ。四季折々でさまざまな表情を見せ、冬は40品種160株の冬ぼたんをはじめ、蝋梅(ろうばい)や梅など新春の花々が美しく咲き誇ります。
【赤坂】かわいいはりこ干支みくじや限定御朱印がいただける「赤坂氷川神社」
都心にありながら、江戸の情景を多く残す「赤坂氷川神社」。素盞嗚尊(すさのおのみこと)をはじめ、奇稲田姫命(くしいなだひめのみこと)、大己貴命(おおなむぢのみこと)の三柱の神様を祀っており、厄除けや縁結びにご利益があるといわれています。
授与品はどれも女性心をくすぐるかわいいものばかり。温かみのある張り子で作った「はりこ干支みくじ」は、十二支すべてがかわいいので、みんなまとめて連れ帰りたくなってしまいます。参拝したあとには、初詣時期に頒布される限定御朱印もぜひ。
【赤坂】心くすぐる御朱印や縁起物がお目見え。「乃木神社」で新年の福を招く授与品探し
赤坂に鎮座する「乃木神社」は、勝負運や仕事運、縁結びなどにご利益のある神社。こちらでは、月替わりのイラストが描かれた御朱印や干支にちなんだ愛らしい縁起物、願い事と外袋を選んで組み合わせることができるお守りなど、デザインもすてきな授与品の数々を授けてもらうことができます。
毎月集めたくなる、季節のイラストが描かれた御朱印 つれそひ守(左)、よりそひ守(右)
【稲荷町】花手水もすてきな都内最古の稲荷「下谷神社」
浅草通り沿いに建つ鮮やかな朱の鳥居が目印
奈良時代に創建され、1000年以上の長い歴史を持つ都内で最古のお稲荷さま「下谷(したや)神社」。1928年から現在の地にあり、商売繁盛や家内安全のご利益で知られます。神社があるエリアは東京メトロ稲荷町駅も近く、飲食店やオフィスビル、住宅などが混在。近くの住民人や出勤前の会社員、ランニング中の人など幅広い参拝客で賑わいます。
目にも鮮やかな花手水。季節やイベントなど合わせた花が手水鉢を埋め尽くす
お稲荷さまらしく、キツネや猫などの動物をモチーフにしたかわいらしい授与品がたくさん揃うほか、2020年に始まったという美しい花手水も話題。毎月1日に月替わりの限定御朱印の登場とともその時期の花が活けられ、2週間ほど楽しむことができます。
【湯島】大人の学びにもご利益・開運あり「湯島天満宮」
東京メトロ千代田線・湯島駅から徒歩2分、歴史と文化が息づく神社・湯島天満宮。学問の神様として知られる菅原道真公を祀り、多くの受験生が訪れることで有名です。そのご利益は受験にとどまらず、資格取得や仕事運アップにも。
また、梅の名所としても知られる落ち着いた雰囲気の境内には、実はかわいいものがたくさん。一歩前に進む元気をもらいながら、素敵な時間を過ごしてみませんか。
【六本木】全10色のカラフルなおみくじで運試し「天祖神社」
都営地下鉄大江戸線「六本木」駅から徒歩約3分という都会のど真ん中に鎮座する、「六本木 天祖神社 龍土神明宮」。神社が位置する場所の周辺一帯は、その昔「竜土村」と呼ばれる村だったそうで、龍と縁の深い土地です。境内には龍にちなんだパワースポットがあちこちに点在しています。
鳥居のすぐ横にあるのは「清龍の井戸」と呼ばれる現役の井戸。手を洗い清めると人生のお導きを得られ、足を洗うとよくない縁や習慣を絶つことができると言われています。
社殿の近くにある灯籠は、「心願成就の龍灯籠」。灯籠の中にある宝珠に触れながら願いを唱えると必ず叶うそうですよ。
願いを叶えてくれるという「心願成就の龍灯籠」
「六本木七七七みくじ」は、金銀を含む色鮮やかな十色のおみくじと、七七七の三つ巴の文様とお導きの一文字が裏表になったラッキーコインがセットになっています。引いた人は、出たおみくじの色ごとに結んでいくので、おみくじ結処もとってもカラフル。ワクワクした気持ちにさせてくれます。
【赤坂】江戸時代から都を守る「日枝神社」
大空襲で焼失し、1958年に再建された荘厳な社殿・緑豊かな高台にあり静かな雰囲気が漂う
東京・赤坂のビル群の中に鎮座する「日枝(ひえ)神社」。鎌倉時代初期に由来を持ち、数度の移転を経て現在の地に移ってきた神社です。江戸幕府四代将軍・徳川家綱の命で社殿も建てられ、江戸城の裏鬼門に位置する江戸の鎮守として人々に親しまれてきました。縁結びや商売繁盛、仕事運のご利益があるとされ、幅広い層の参拝客でにぎわいます。
山の神の使いである神猿(まさる)に「勝る」や「魔が去る」をかけた「まさる守」
神社の主祭神である大山咋神が山の神とされ、猿は昔から山の神の使いであることに由来し、さまざまなところに猿がいる日枝神社。社殿の前には狛犬ではなく夫婦の神猿像(まさるぞう)が鎮座し、お守りやおみくじ、御朱印帳や絵馬なども猿がモチーフです。
【人形町】都内屈指のパワースポット「小網神社」
強力なご利益を求める人々が早い時間帯から参拝。ときには行列ができることも
人形町のオフィス街にある「小網神社」は、1466年に創建された歴史ある神社。東京大空襲で戦火を免れたことや、第二次世界大戦時にこの神社のお守りを持って出征した人が全員無事に生還したことなどから、「強運厄除の神さま」として崇められています。財運や金運にもご利益があることでも知られ、「東京銭洗い弁天」としても親しまれています。
社殿の彫刻にもなっている強運厄除のシンボル・龍がデザインされた御朱印帳
授与品がユニークなのもこの神社の特徴。龍やみみずく、亀といった縁起のいい動物をモチーフにしたお守りや、本物の繭を使用したおみくじ、御朱印帳などが揃います。バッグなどにつけてもかわいいデザインが多いので、いつも持ち歩いて運気アップも望めそうです。
【神楽坂】人々のさまざまな縁をつなぐ「赤城神社」
再生プロジェクトで生まれ変わった拝殿。境内の建築物は隈研吾さんが手がけている
東京メトロ神楽坂駅すぐの場所にある「赤城(あかぎ)神社」。地元の人の祈りの場所でありながら、新しいコミュニケーションの場としても注目を集めています。2009年から70年先まで見据えて始まった再生プロジェクトで、拝殿はモダンなガラス張りに変身。商売繁盛、厄難消除、学問芸術、そして火防の神様として地元の人も観光客も訪れています。
「あかぎカフェ」では境内を見渡しながらドリンクからイタリアンの食事まで楽しめる
再生にあたり、人々の縁結びの役割も目指したこちらの神社。境内にはカフェがあり、月に1度はマルシェも開催。アクセサリーや服飾雑貨、絵本、和小物、ペットグッズなどさまざまなジャンルのオリジナル作品が集まり、新しいご縁のきっかけも生まれています。
【四谷三丁目】どんな願いも叶うかも!?「須賀神社」
社殿の前にかかる朱色の橋は、神様の御前に出る前に身体を清める意味を持つ
東京メトロ四谷三丁目駅より徒歩7分、JR四ツ谷駅からは10分ほどの高台にある「須賀神社」。江戸初期からある四谷十八ヵ町の総鎮守で、良縁や縁結びのほか、厄除け・方位除けや商売繁盛など、あらゆる願いが叶うご利益で知られます。神社までの階段は大ヒットした映画の重要な場面にも使われたので、見覚えのある人も多いかもしれませんね。
映画『君の名は。』にも登場した階段。高台にあるので眺めもいい
ぜひチェックしたいのがお守りや絵馬。旅行守や茅の輪守り、ペット守、拍子木守といった、ユニークでかわいらしいデザインのものがたくさん揃います。酉の市の日だけの「開運熊手守」や、冬至から節分の間だけの「一陽来福守」など、限定品にも注目です。
いかがでしたか?
今回は、過去に「ことりっぷWEB」で紹介したスポットの中から、東京都内の神社をまとめてご紹介しました、参拝の詳細はや感染対策などは最新の情報をご確認のうえ、おでかけくださいね。
文:高柳涼子