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未知な世界釧路湿原を散策する
- 1980年6月、その価値が国際的に認められた釧路湿原。
- 釧路湿原は釧路川とその支流を抱く広大な湿原で、湿原の広さは日本最大となっています。北海道では、有名な観光スポットですが、その知名度とは裏腹に「見るだけで通過してしまう」ということはないでしょうか。
この湿原は、1980年6月に、その価値が「国際的」に認められ、日本で最初のラムサール条約登録湿地となりました。この条約は、湿地の生態学上、動植物学上の重要性を認識し、その保全を促進することを目的としています。
じっくりと湿原を散策してみると、湿原の素晴らしさに気が付くと思います。ぜひ釧路湿原の魅力を探してみてはいかがでしょうか。
- タンチョウは、「サルルンカムイ」!
- タンチョウが大空を優雅に飛んでいます。
- タンチョウは「サルルンカムイ」湿原の神と呼ばれ、1952年に国の特別天然記念物に指定されました。「サルルンカムイ」とは、アイヌ語で「湿原の神」という意味です。アイヌの人々に神聖でかつ、特別な存在として扱われてきました。
タンチョウは漢字で「丹頂」と書きます。「丹」は赤い、「頂」はてっぺんという意味で、頭のてっぺんが赤いためこの名前が付きました。日本の野鳥の中では最大級で、全長は1m40cm、つばさを拡げると2m40cmもあります。その美しさから、日本では古来、深く親しまれてきた鳥です。
生息地は北海道東部に限られていて、本州などではほとんど見ることができません。
- カヌーでくだると、また別な世界がみえてくる。
- カヌーで釧路川をくだると見えてくる、景色や野生動物。
- 釧路川は、屈斜路湖からはじまり太平洋に注ぐ一級河川。ダムなどが無く、ノンストップで海まで下れるのが大きな魅力です。
多くのガイド会社が釧路川の各エリアでカヌーツアーを催行していますが、川下りをするエリアによって全く違った景色が見られるのもカヌーの魅力です!
屈斜路湖からスタートする最大の魅力は、水の透明度の高さ。透き通った「鏡の間」と呼ばれるスポットは、水面が鏡のようにキラキラと光ってとても神秘的な場所です。広大な釧路湿原内を大きく蛇行し、ゆったりと流れる釧路川をのんびりとカヌーで下るのもおすすめです。
- 「ノロッコ号」でのんびり機関車の旅も魅力的。
- 釧路湿原をのんびりと走行する「ノロッコ号」。
- くしろ湿原ノロッコ号は、釧路駅から塘路駅で運行している、機関車(機車)です。
釧路駅から塘路(とうろ)駅まで約45分、湿原を眺めながら、風を受けて走ります。進行方向から吹き込んでくる風を受けながらの旅は、沸き上がるようにワクワクしてくると思います。
列車は大きく蛇行する釧路川にぴったりと沿うように進みます。そのため、車窓からカヌーで川下りを楽しむ人たちの姿や、野生動物に出会うこともあります。
見どころポイントでは、列車を減速させてくれます。
- こんなシーンに、出会えるかも!
- エゾシカの親子。
- タンチョウとヒナ。
- リスが木の実を食べています。
- タンチョウの舞。
- リスと目があいました。
- エゾシカの家族。
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癒しの温泉郷阿寒湖温泉で絶景をみながら癒される。
- 阿寒湖温泉は、釧路市阿寒町にある温泉です。
歴史は古く、1858年に松浦武四郎がこの地を踏査した際、既に先住民族であるアイヌの人々が利用していました。特別天然記念物阿寒湖のマリモで有名な阿寒湖の南岸に位置するこの地は、飲食店やカフェをはじめホテル・旅館が建ち並ぶ温泉街です。泉質は単純泉、硫黄化水素泉などで、冷え性、疲労回復、リューマチなどによいとされています。
- 阿寒湖と言えば、マリモで有名。
- 水深2~3メートルのところで光合成をしながら生息しています。
- 阿寒湖のマリモは、光の届く水深2~3メートルのところで光合成をしながら生息しています。表面の部分は球体を保ちつつ、光合成によって徐々に成長していき、最大で約30cmにもなるマリモとなっていきます。
なぜ、阿寒湖だけに丸くて大きいマリモが存在するのか!各ツアーガイドと一緒にその謎に迫るのもいいかもしれません。森を歩いたり、船に乗ってマリモを見たり、阿寒の魅力が凝縮したツアーで、マリモの謎に迫ってみてください。
そのほか、アイヌ伝統の儀式のほか、タイマツ行進、まりも踊りなどが楽しめる「まりも祭り」が10月9日~10日に開催されます。
- 舞台、イオマンテの火まつりを観にいこう。
- アイヌ古式舞踊が炎に照らされた中で、幻想的に繰り広げられるステージ。
- イオマンテの火まつりは、2009年9月に「ユネスコ世界無形文化遺産に登録」されたアイヌ古式舞踊で構成された舞台です。コタンコロカムイの語りで進行されており、樺太アイヌに伝承されている弦楽器トンコリも静寂な音色で会場を包みます。
アイヌの踊りは、動物や自然、狩猟や遊び、喜びや哀しみなど、様々なものがあります。少人数で神々への祈りを表したもの、豊漁猟を祈願するもの、働いている様子を表したものなど、さまざまな種類があります。
炎に照らされた中で、心静かに祈り、炎のように歌い舞う幻想的な舞台をぜひお楽しみください。 - イベント情報 ■2015年9月1日~11月30日
イオマンテの火まつり(秋バージョン) - 釧路市観光ガイドブック 詳細はこちらをクリック(※PDFが開きます)
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感動!世界三大夕日釧路港の夕日を撮りにいく。
- 世界三大夕日として知られる釧路の夕日。釧路湿原を大きく蛇行する釧路川では水面を赤く染めてキラキラと輝き、 その奥の広大な湿原の風景と、雌阿寒岳、雄阿寒岳のすばらしいコントラストが見ることができます。 西の空は茜色に広がった夕焼けが、暗く沈みかかった辺りの風景とは対照的に際立ち、黄昏時の美しい光景が見られます。
- 【1】夕焼けが赤いのは?
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- 太陽の色は、空気中の塵や水蒸気などの反射で変わります。地球を包んでいる大気の層と私たちの「距離」が最も長くなる(層が厚くなる)朝と夕方は、太陽が赤く見えます。
- 【2】釧路の空気には水蒸気が多い?
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- 海に沈む夕焼けが赤く見えるのは、大気に含まれる水蒸気のせい。釧路の場合は、海だけでなく「湿原」の水蒸気もプラスされ、より赤く見える要素が多いらしい。
- 【3】釧路は『世界三大夕日』のひとつ!
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- インドネシアのバリ島、フィリピンのマニラ、そして日本の釧路。この『世界三大夕日』は、世界中の港をめぐる船乗りたちのクチコミが発祥のようです。つまり、釧路の夕日といっても、厳密にいえば「釧路港の夕日」ということになりますね。
- 【4】すぐれた舞台装置のある釧路港
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- 夕日撮影の定番スポット、釧路港。その理由は、四季の像のシルエットが美しい幣舞橋はもちろん、繋留された漁船や灯台など、港町ならではの「舞台装置」に事欠かないからでしょう。夕景の美しさは、光と影のドラマなのかもしれません。
- 【5】平地や高台などの豊富なアングル
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- 釧路川両岸のプロムナードから、まなぼっと幣舞の展望室や高台の公園まで、豊富なアングルで夕日を楽しめるのも釧路ならではのロケーション。市街地だけでなく、広大な釧路湿原を見降ろす展望台なども、市民や観光客に人気の夕日スポットです。
- 地元のカメラマンが教える「夕日撮影スポット」MAP
ここならではの!美食を堪能する。
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釧路・阿寒へのアクセス!
- 飛行機でのアクセス
- → 東京(羽田空港)から釧路空港まで片道約1時間40分
→ 名古屋空港から釧路空港まで片道約2時間(8月運行予定)
→ 大阪空港から釧路空港まで片道約2時間10分(7・8月運行予定) - 鉄道でのアクセス
- → 札幌駅から釧路駅まで片道約3時間50分
- 阿寒湖温泉までのレンタカーでのアクセス
- → 釧路駅から阿寒湖温泉まで片道約1時間30分