【楽天トラベル】ぐんまの源泉一軒宿真沢の森月夜野温泉

月夜野温泉
真沢の森

上越新幹線、上毛高原駅から車で、わずか５分。大峰山の中腹に一軒宿はある。ここは、目に痛いほどの青々とした棚田と三方を森に囲まれた別天の地。ペンション風の三角屋根の宿泊棟とログハウス調の浴室棟が、山あいの景観に見事にとけ込んでいる。
　　開湯は定かではないが、昭和の初期ごろまでは湯治場としてにぎわっていたらしい。しばらくは閉鎖されていたが、湯のことは「美人の湯」として地元の人たちに語り継がれていた。平成10年、湯を惜しむ声から見事に幻の湯が復活した。
　　全国に美人の湯と称す温泉は数あるが、少なくとも私が体感した限りでは、群馬県内で1、2を競う美肌効果があるように思う。PH値9.6のアルカリ度の高い湯は、まさにローション状態で、トロトロと肌にまとわりついてくる。手でさすった時のヌルヌル感は、なかなかほかでは味わえない。湯舟から上がると、ワックスをかけたように肌の上を湯の玉がツルツルと滑り落ちていった。
　　露天風呂からは、棚田が広がる谷の向こうに三峰山と名峰、武尊山が見渡せる。以前、夏に訪れたときには、この棚田の上を無数のホタルが飛び交っていたことを思い出した。実はこの棚田は、市民農園として一般の人たちに貸し出されているという。宿のある「真沢の森」周辺は、町と地域住民が景観保全を推進している地区で、棚田もその一環。自然のなかで農業体験ができることから都会の人に大変人気があり、水田30区と畑23区は毎年、ほぼ契約されているとのことだ。
　「昔ながらの手作業で田植えから収穫まで行っています。農作業が初めての方でも教わりながら、年間を通じて楽しみにやって来ます」と支配人。自然と思う存分ふれあった後は、もちろん上質の温泉が待っている。
　　季節の山野草が、天ぷらや和え物、酢の物に調理された「つみ草料理」も名物の一つ。湯上がりの酒の肴に、うってつけの山のごちそうである。

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おひとり様 9.450円～（2名1室利用時）

真沢の森

源泉名	月夜野温泉真沢の湯
湧出量	19リットル/分（自然湧出）
泉温	22.9度
泉質	メタけい酸含有
効能	疲労回復、健康増進、美肌効果ほか
温泉の利用形態	加水あり、加温あり、循環ろ過