日本で4番目に大きい湖「猪苗代湖(いなわしろこ)」の北にそびえたつ「磐梯山」は、福島県のシンボルの1つであり、日本百名山にも認定されています。標高約1,816mからなるダイナミックな景観は四季折々に豊かな表情を見せ、訪れる旅人たちの心を魅了し続けています。
そんな磐梯山の麓に位置する宿泊施設が、1992年に設立された「星野リゾート 磐梯山温泉ホテル(以下、磐梯山温泉ホテル)」です。コンセプトは地域文化とアクティビティを融合させた、マウンテンリゾート。ここを拠点に会津並びに福島の魅力を存分に感じていただきたいと思っています」。そう語るのは総支配人の森本剛さん。「目指すのは、記憶に残る宿ですね」と続けました。
磐梯山温泉ホテルの魅力の1つが、アクティビティです。磐梯山の雄大な自然をいかしたゴルフやスキーはもちろんですが、赤べこに色付けする「会津てわっさ 絵付け体験」や自分好みのお茶がブレンドできる「薬研こしぇる茶」など、お客様が楽しんでいただくためにスタッフ自らが考案した、会津ゆかりの様々なアクティビティが体験できるのです。
館内のあちこちには「赤べこ」をモチーフにしたデザインが取り入れられていますが、「朱嶺(あかね)の湯」と名付けられた大浴場もその1つ。泉質は保湿性と保温性がある炭酸水素塩泉で、湯船には木製の赤べこがぷかりと浮かべられています。ちなみに朱嶺(あかね)の湯は、表磐梯*では数少ない温泉の1つ。ヒノキで作られた浴槽に浸かれば、日常の疲れもあっという間に吹き飛ぶことでしょう。
*磐梯山の南側を表磐梯、北側を裏磐梯と呼びます。
磐梯山温泉ホテルの夕食はビュッフェ形式ですが、その数はなんと50品以上。「会津ならではの料理を楽しんでいただくための名物料理をご用意しています」と、料理担当の中村信樹さんは話します。おすすめは揚げたての天ぷらがのった天せいろ。そばは料理人がその場で手打ちしてくれるので、つゆなしでも食べられるほどしっかりとした風味とコシを持っているのが特徴です。
そのほか、郷土料理「わっぱ飯」や馬肉を使った「桜肉鍋」、ソバの花から採れたはちみつをトッピングした「そば蜜ソフト」もぜひ食しておきたい逸品。お腹が満たされたら、ぜひラウンジ脇に佇む「会津SAKE Bar」へ。ここでは会津の酒蔵のみに絞った30種類以上の地酒が楽しめます。館内であればどこでも持ち運びできるので、会津の夜を、会津の地酒とともに心ゆくまで堪能してみてはいかがですか。