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牡蠣料理や島時間を満喫できる宮島、海軍さんのグルメが楽しい呉、レトロな酒蔵が並ぶ美しい町並みと美酒に酔いしれる東広島。その土地ならではの味やのんびりとした時間は、旅の醍醐味のひとつ。心も体も喜ぶ旅へ、出かけませんか?
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旅のはじめは、フェリーに乗って宮島へ。海風を感じながら、約10分ほどで到着します。
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広島名物の牡蠣の中でも大きい粒しか扱わない牡蠣料理専門店「牡蠣屋」。広島の牡蠣は、自然環境のよさはもちろん、手間ひまをかけて育てられているため、大ぶりで甘みの強い牡蠣が生まれるのだとか。焼きがきは、火柱が立つ程の強火で短時間で焼くため水分が蒸発せず、ジューシーに仕上がるそう。
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特選牡蠣屋定食は、焼きがき、かきフライ、牡蠣のオイル漬け、かきめし、牡蠣の赤出汁、牡蠣の佃煮と牡蠣づくし!クリーミーで濃厚な牡蠣本来の味を活かした料理の数々を堪能することができます。
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世界各国のワインと日本酒が2000本以上、ずらりと並びます。牡蠣に合うよう、辛口ですっきりとした味わいが多いのだとか。
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オイスターソースで何度も絡めながら炒めた牡蠣をグレープシードオイルに漬け込んだ「牡蠣屋のオイル漬け」と濃厚な牡蠣の味とスパイシーな風味が特徴の「牡蠣屋オイスタードレッシング」。お土産にぜひ買っていきたい逸品です。
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お土産屋さんが立ち並んで賑やかな表参道商店街の一本裏手にあるのが「町家通り」。古い町並みに風情を感じながら、散策へ。
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宮島にある寺院の中で最も歴史が古い大聖院。門をくぐると石段の手すりに「摩尼(マニ)車」があり、回しながら上るとお経を唱えるのと同じくらいのご利益を頂けるのだとか。
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石段を上りきり、ふと後ろを振り返ると宮島を見渡す絶景に出会うことができます。
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時折響く鐘の音以外、心地よい静けさに包まれた境内。心を静めながらお参りを。
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その昔、旅人が無事を祈って宮島の砂を持ち帰った習わしにちなんだ「守り砂」。同封してある「叶え紙」に願い事を書いて「守り砂」と一緒に保管し、願い事が叶ったら再び宮島に訪れて砂を返すそう。
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参拝をした後は、「カフェ レンテ」へ。店名の「レンテ」はラテン語で「ゆっくり」という意味で、外の景色が見えやすいよう、イスが窓に向くように置いてあります。
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自家製のベークドチーズケーキとオーガニックブレンドコーヒーを頂きながら、のんびりと海を眺めて。
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代表の藤山さんは、家族で宮島に引越してきたそう。「宮島には、信号もコンビニエンスストアもありません。季節によっても景色が変わるので、ゆっくりと過ごしてください」
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この日宿泊したのは、呉市にある「クレイトンベイホテル」。部屋からは海が一望できます。
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宿泊者はクラブ・スパ・ベイの設備を利用することも可能(スパは有料)。ジェットバスや炭酸浴の露天風呂、ミストサウナなど、心身ともにリフレッシュすることができました。
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クレイトンベイホテルをはじめ、指定の宿泊施設に宿泊するともらえる「呉大和隊員手帖」。呉エリア(呉市・江田島市・熊野町・坂町)の主な観光施設・飲食店などで提示することで特典が受けられます。
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呉市には海上自衛隊の基地があり、実際に呉の海上自衛隊の艦隊で食べられている味を忠実に再現した「呉海自カレー」を味わうことができます。艦隊ごとにレシピが異なり、ホテルのレストラン「ヴェール・マラン」では、練習艦「かしま」のカレーを提供。たっぷり入った牛タンと程よいスパイスに大満足でした。
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「ヴェール・マラン」のワンプレートディナー「ショワジール」。選べるメインとサラダ又はスープ、パン又はライス、デザートの盛り合わせ、コーヒー又は紅茶がセットになっていて女性に好評です。メインで選んだオマール海老と本日のお魚のポワレは見た目も華やか。
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夜は、赤ちょうちん通りへ。全国でも珍しい電気と上下水道が整備されている屋台通りで、地元の人を中心に夜遅くまで賑わっています。
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おでんとラーメン、一品料理がおいしい「八起」。大将は、地元の常連さんと笑顔で会話をしながらも、手元は休まず手際抜群!
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屋台といえば(?)おでんとビール。何だか懐かしい味に、ほっこりしました。
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翌朝は、「大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)」へ。戦艦「大和」を建造した日本一の海軍工廠のまちとして栄えた呉の歴史を知ることができます。入ってすぐ目に飛び込んできたのは、10分の1のサイズの戦艦「大和」。精巧な造りにびっくり!
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館内には、零式艦上戦闘機六二型や特攻兵器「回天」など実物資料も展示されています。戦争の悲惨さや平和への大切さなど、言葉にならない想いが込み上げてきました。
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1階の「ミュージアムショップやまと」で見つけた中元本店の「呉大和ラムネ」と「しおラムネ」。旧呉海軍にも製法が伝授され、戦艦「大和」でもラムネが作られ、船員たちに飲まれていたのだとか。
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呉港が一望できる4階の展望テラスに上がり、ラムネを片手にひとやすみ。かつて戦艦「大和」を生み出したドック跡や巨大なタンカー、行き交う船を眺めながら、歴史に想いを馳せました。
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1959年創業の「昴珈琲店」へ。コーヒー豆などの商品を購入できる「呉本店」に隣接するカフェが「1959店」。こじんまりとしながらも居心地のいい店内では、昴珈琲店で取り扱うすべてのコーヒーを楽しむことができます。
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かつて戦艦「大和」に乗艦していたお客様から、大和の中でもコーヒーを飲んでいたことを聞いた創業者が、試行錯誤して再現したのが「海軍さんの珈琲」。「土の香り、大地の香りがした」という旧海軍の方の記憶と当時「海軍さん」たちが物資を補給していた東南アジアの国々の記録をもとに、5年の歳月を経て完成したのだとか。
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旅の最後は、東広島市の西条酒蔵通りへ。レトロな洋館の社屋と看板代わりの赤レンガの煙突がかわいい酒蔵が西条駅周辺に7社立ち並びます。東広島市観光ボランティアガイドの方の案内でまち歩きスタート!
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広島を代表する酒蔵「賀茂鶴酒造」へ。1958年、他社に先駆けて大吟醸造りの清酒を販売したのが「大吟醸 特製ゴールド賀茂鶴」。桜の花びら型の金ぱくが豪華。前米大統領も飲まれたお酒でお土産としても人気です。
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広島杜氏伝統の技でモンドセレクション連続金賞受賞の「西條鶴醸造」。明治中期の建物の事務所のドアには鶴がデザインされたステンドグラスがあり、レトロでかわいい。
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酒蔵巡りの楽しみの1つが、試飲。飲み比べを楽しんでいるうちに、ついつい飲み過ぎてしまいそう。
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「福美人酒造」の美人の井戸。柔らかく滑らかな井戸水は、飲めば美人になれると言われているのだとか。
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白壁となまこ壁のコントラストが美しい「亀齢酒造」。蔵には毛利家の家臣を示す家紋と防火のおまじないの「水」が描かれています。
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酒蔵通りのマンホール。レンガの煙突など、町並みを上手に表現されています。
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1675年創業、広島県内でも古い歴史を誇る「白牡丹酒造」。甘口のお酒は夏目漱石や棟方志功らに愛されたそうで、志功の作品や志功デザインのラベルなどが展示されています。
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ランチは西条の名物料理「美酒鍋」を食べに「佛蘭西屋(フランス屋)」へ。1階は洋食、2階は和食を楽しむことができます。
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米蔵をイメージした2階の店内。壁一面にはおちょこが並んでいます。
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もともとは酒の仕込み時期の蔵人のまかない料理として親しまれていた「美酒鍋」。肉と野菜を塩、コショウとたっぷりの日本酒で味付けしたシンプルな鍋料理に、身も心も温まりました。