-
山あいの豊かな自然を感じる岐阜県下呂市。日本三名泉のひとつと称された下呂温泉をはじめ、どこか懐かしい田園風景が広がる竹原、神秘的な滝と美しい清流を間近で楽しめる小坂など、日常のことを忘れて思わず深呼吸したくなる場所がいっぱい!きらめく水とその恵みを感じる、女子ふたり旅へ。
-
旅の最初に訪れたのは、下呂市竹原地区。豊かな山々に囲まれ、心やすらぐ農村風景が広がっています。竹原地区を案内してくれたのは、竹原農地・水・環境保全会の河原良昭さん。
-
ここで作られているのが、ブランド米「銀の朏(みかづき)」。数々の賞を受賞し2015年には皇室に献納されました。日中は日が当たり、朝晩冷え込むという寒暖の差で、おいしいお米ができるのだそう。
-
どこか懐かしさを感じる農村風景。のんびりとした時間が流れています。
-
道ばたに座っていたおばあちゃん。恥ずかしいと言いながらも笑顔で写真におさまってくれました。
-
竹原地区にある「金錫山 地蔵寺」へ。参拝客には、胎内湯という健康茶を出してくれます。
-
この寺で祈祷すると「難病におかされず、逃げ切れることができた」と言い伝えられていることから、ガン封じ寺とも呼ばれています。
-
境内には、参拝者が様々な願い事を掛けた「願掛け地蔵様」がいたるところにお祀りされています。
-
昔より内臓から来る様々な難病によいお水として言い伝えられ、健康・長寿のご利益があると信じられている「延命の水」も境内に。
-
舞台峠観光センターでは郷土料理とともに「銀の朏」を使用した釜炊きごはんを味わうことができます。大きな粒とモチモチとした食感が特徴。
-
1杯目は郷土料理の飛騨牛朴葉味噌とともに、2杯目は新鮮な卵をかけて卵かけごはんにして食べるのがツウなのだととか。
-
岐阜県名水50選のひとつ「乗政大滝」を目指して、散策路を進んでいきます。
-
周囲にそびえる1600m級の山々から集まった水が、落差約21mの滝となって落ちていく様は圧巻!滝壺近くまでいくことができ、ひんやり心地よい。
-
天然記念物のしだれ栗自生地。季節によって表情を変え、春は新芽とわらびやぜんまい、夏はお椀を反対にかぶせたように生い茂る緑、秋は黄色の葉っぱと色づいたつつじ、冬は葉が落ちて幹と枝に雪が降り積もり、白い竜のように見えるのだとか。
-
日本三名泉のひとつ、下呂温泉へ。「ゆあみ屋」では、下呂温泉の温泉水を使った石けんや化粧水の温泉コスメなど、お土産をたくさん取り扱っています。
-
「ゆあみ屋」の人気メニューの温玉ソフト。下呂温泉で作った温泉たまごと冷たいソフトクリームをよくかき混ぜればクリーミーな味わいに。底に入った玄米フレークのサクサク感もアクセントになっています。
-
24時間無料で楽しめる足湯でひとやすみ。温泉街には他にも足湯が点在しています。
-
続いて向かったのは、肉専門店「湯島庵」。店頭には“飛騨牛えーごくん”がお出迎え。ベンチになっていて、ここに座って写真を撮る人が多いのだそう。
-
口でとろける飛騨牛霜降りにぎり、飛騨牛赤身にぎり、飛騨納豆喰豚豚バラにぎりの三種盛りセットと下呂麦酒地ビールで乾杯!食べ歩きしやすいようにおせんべいに乗っているのもポイント。
-
この日宿泊したのは、下呂温泉の老舗旅館「水明館」。日本庭園や能舞台、エステやプールなど設備も多彩です。
-
趣異なる3ヶ所の温泉大浴場をはじめ、露天風呂や貸切風呂も楽しむことができます。とろとろ滑らかな泉質は、肌にやさしくお風呂あがりもしっとりすべすべで“美人の湯”と言われるほど。
-
趣ある和室。バルコニーでおしゃべりをしながら、夕暮れを楽しむひととき。
-
窓からは飛騨川と下呂温泉街を一望。8月3日に開催される下呂温泉花火ミュージカル夏公演を部屋から見ることができるのだそう。
-
チャイナルーム「龍遊里」では、中国料理を代表する高級食材と地元食材を組み合わせたコース料理を堪能しました。
-
翌朝向かったのは、下呂温泉街から車で約20分ほどのところにある天領酒造。
-
飛騨の自然の恵みで育った酒蔵好適米「ひだほまれ」と飛騨山脈の地下水を使い、自家精米にこだわった地酒を造り続けています。
-
米・水・人にこだわった日本酒。1680年創業の江戸時代から脈々と受け継がれた、『飛騨を語る飛騨の酒』なのだそう。
-
酒蔵見学で酒造りを学んだ後は、お楽しみの試飲。夏らしく、女性におすすめのお酒を紹介してもらいました。
-
ひだほまれのうま味と超軟水の地下水で造られた地酒は、口当たりがよく深い味わい。
-
「酒蔵見学にぜひお越しください。お申し込みは電話でお願いします」と、天領酒蔵の奥田さん。
-
旅の最後は、200以上の滝がある下呂市小坂町へ。「ひめしゃがの湯」で名物の鉱泉料理で腹ごしらえ。下呂特産「なっとく豚」を天然炭酸泉の鉱泉にくぐらせていただく「鉱泉しゃぶしゃぶ定食」は、鉱泉成分によってお肉がより柔らかくなるそう。
-
いよいよ滝めぐりに出発!天然記念物の「巌立」があるがんだて公園からスタートです。
-
迫力ある3つの滝が特徴の「三ツ滝」は、がんだて公園から遊歩道を歩いて5分ほど。思わず深呼吸したくなる心地よさ。
-
滝壺の水面が美しい「あかがねとよ」。時期によってはもっと水面が青くみえるのだそう。
-
運がよければ虹がかかる姿を見ることができる「からたに滝」。自然が生み出す神秘と夏の涼を五感で感じることができました。
-
飛騨小坂温泉郷の玄関口にある「道の駅 南飛騨小坂はなもも」でひと休み。春には「はなもも」の可愛らしい花が咲き誇るのだとか。
-
目の前で焼いてくれる「五平餅」は、飛騨産(一部郡上産)のえごまで作ったオリジナルのタレを使用。香ばしくて甘いタレがやみつきになりそう。
-
お菓子、お酒、農産物の加工品、手作り小物など、地元の特産品が勢揃いで、お土産にもぴったり。豊かな自然を感じる岐阜県下呂市。その恵みに癒され、感謝をする旅でした。