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ネコが主役の路地裏がノスタルジックな広島県尾道市と、700羽ものうさぎたちが出迎えてくれる大久野島(竹原市)。ゆっくりと流れる時間に身をゆだねれば、旅ならではの非日常がはじまります。カメラ片手に自由気ままに歩くのが楽しい、ゆるり旅へ。
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今回の旅は、尾道のシンボル・千光寺からスタート。ロープウェイに乗って向かえば、旅の気分が一気に盛り上がります。
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ロープウェイで山頂に着いたら、尾道にゆかりのある作家の詩が刻まれた自然石が置いてある「文学のこみち」を通り、裏門から千光寺へ。
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「日本の音風景100選」に選ばれた「驚音楼の鐘」。除夜の鐘は刻の鐘として人々に親しまれており、尾道名物の1つだそう。
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断崖絶壁にへばりつくように建てられた舞台造りの本堂からは、尾道市内を一望することができます。心地よい風が気持ちいい!
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本尊でお参りをした後は、ご朱印を頂きます。本来、ご朱印は参拝者が寺社に祈願浄写した写経を納め、その証として宝印を頂いたことに由来するのだそう。
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縁結びのお守りは、男性は白い紐、女性は赤い紐のお守りを持ち、もう片方のお守りは持たずにおさめておくと、いい人があらわれるのだとか。次来るときは大切な人と訪れようと、そっと誓いました。
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千光寺から坂道を下っていくと、車が通れないような細い道に迷い込みました。
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ここが、古民家や廃屋をリノベーションしたカフェや雑貨店などが連なる「尾道イーハトーヴ」。細い坂道には、丸い石に猫が描かれた“福石猫”が置かれ、「猫の細道」と呼ばれています。
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まずは、カフェとスイーツを楽しめる「ブーケダルブル」へ。かわいらしい入口に期待に胸がふくらみます。
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季節の花々や木々に彩られた庭園を抜けると、築100年以上の茶室をリノベーションしたという建物が見えてきます。カフェスペースになっていて、オープンテラスからは、尾道水道と尾道市内が一望。
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庭園には100種類以上のハーブが育っているのだそう。フレッシュハーブティーは、オーダーを受けてからお庭のハーブを摘んで入れてくれます(混雑時以外)。今回は、レモンバーム、アップルミント、ローズマリー、タイム、レモングラスの5種類。
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フレッシュハーブティーとレモン農家さんが作っている瀬戸田レモンケーキとともに。11:30〜14:00まではランチ営業も行っているそう(スティックオープンサンドとアヒージョランチの2種類、なくなり次第終了)。
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窓には、猫のシールが。いたるところに猫グッズが置いてあります。居心地のいい空間に、思わず長居してしまいそう。
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別棟では、五感セラピー「ミーシャHOUSE」があり、アロママッサージやリラックス体験ができます。今回は、オリジナル香水作りに挑戦!まずは用意されたアロマの香りをひとつ1つかいで、自分が気になる香りを選びます。
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五感セラピストの大古ミーシャさんに教えてもらいながら、選んだ香りを調合。世界に1つの香水ができあがりました(体験料2,500円、要問合せ)。
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続いて向かったのは、「招き猫美術館」。“福石猫”を描いているアーティストの園山春二さんが空き家を再生し、招き猫の美術館を作りました。
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館内には、全国の骨董市などを巡りながら収集した招き猫たちが所狭しと並べられています。大小合せて3000体以上あるのだとか。
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ねこグッスのお店「Le Chat(ルシャ)」へ。黒猫のノアールちゃんがお出迎え。
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尾道オリジナル商品やアーティストの作品など、猫好きも、猫好き以外も思わず手に取りたくなる雑貨たち。ポストカードやブローチ、バッチなど手軽に購入できるものもたくさん!
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築約90年の古民家を改修した「梟の館」。その名のとおり、約1500体の梟(ふくろう)が展示されています。
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店内では、コーヒーや季節のジュースを頂けます。薫り豊かにハンドドリップされたコーヒー「梟ブレンド」で、ほっと一息。満月の夜にだけオープンするワインバーもあるのだそう。
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自然豊かな瀬戸内に面した広島県では、新鮮な海の幸も旅の楽しみの1つ。ランチは、瀬戸内の地魚を楽しめる「保広」へ。高級魚として知られるアコウは、専門の漁師さんから直接仕入れているのだとか(アコウの煮付け2,500円〜)。
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海老のすり身が隠し味の尾道風ばら寿司。瀬戸内の地魚、地野菜、米、うつわなどをふんだんに使い、地産地消を目指しているそう。
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瀬戸内海の恵みを堪能した後は、お土産探しへ。明治11年創業の「今川玉香園茶舗」では黒猫のイラストがキュートな尾道紅茶を発見!
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日本全国の茶名産地をめぐり、品質・味・香りを吟味して選んだお茶の数々。茶師の今川さんが丁寧に教えてくれます。いいものを買うのが“尾道流”で、地元の人も多く通うそう。
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続いて、明治42年創業のレトロな酒屋「向酒店」へ。オリジナルの招き猫のお酒は、“福石猫”を描いている園山春二さんが1つひとつ手描きで描いています。猫の表情がキュート!
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店内では、広島県内のお酒を呑み比べすることができます。3種類で500円とお得!
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そのほか、“おのみち麦酒”や“尾道水道”など、広島のお酒にこだわり、色々な銘柄を取り揃えています。3代目と4代目でパチリ!
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この日宿泊したのは、「HOTEL CYCLE」。海運倉庫をリノベーションした複合施設「ONOMICHI U2」の中にあります。
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サイクルショップもあり、サイクリストも多く訪れるのだとか。「HOTEL CYCLE」では、自転車に乗ったままチェックインできるフロントをはじめ、自転車を部屋に持ち込むことができるなど、サイクリスト向けのサービスも充実しています。
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「SHIMA SHOP」では、暮らしの雑貨や衣服、本などを扱っています。広島県東部(備後地方)の職人による伝統的な織物「備後絣」の織元で織られた生地を使ったポーチなど、伝統の技を現代に合せて商品開発したオリジナルアイテムも並びます。
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夕食は、瀬戸内の新鮮な食材を炭火でグリルした料理を楽しめる瀬戸内グリル&ワイン「The RESTAURANT」で。広島県産の神石高原ポークのロースのグリルはボリューム満点!
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その土地の伝統産業を素材に活用した家具やこだわりのアメニティがスタイリッシュな部屋。バスルームを広くしているのは、旅の疲れを癒してもらうためだとか。尾道水道をすぐ側に感じながら、リラックスすることができました。
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翌日は、少し足を伸ばして竹原市の大久野島へ。忠海港からフェリーで向かいます。フェリーのチケットを販売している「~うさぎの島への玄関口~忠海港回漕店」では、うさぎグッズがたくさん!
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ここにもうさぎを発見!いたるところにうさぎのモチーフがあり、探すのも楽しい。
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出航までの時間で近くをぶらりとお散歩。国産小麦で添加物を入れずに作るパンが人気の「恵みパン工房RyuRyu」では、チョコクリームが入ったうさぎのパンを見つけました。
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いざフェリーに乗って大久野島へ。約15分ほどの船旅です。
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島に着くと、ぴょんぴょんと飛び跳ねる姿が愛らしいうさぎたちがお出迎え。大久野島には、700羽もの野生のうさぎが生息しているのだとか。
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春には赤ちゃんうさぎの姿を見ることができる場合も。かわいい〜!
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休暇村大久野島のレストランで名物のタコよくばり定食を。タコとカンパチのお刺身、タコの香り揚げ、タコ飯とタコづくし!
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うさんちゅカフェでは、オリジナル兎人コーヒーとネーミングなユニークなソフトクリーム「うさぎのはなくソフト」を。カメラ片手にゆっくりと流れる時間を満喫した旅でした。
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