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坂本龍馬をはじめ、幕末から明治維新にかけて活躍する偉人を多く輩出した高知県。2017年3月より「志国高知 幕末維新博」が開幕し、さらに盛り上がりを見せる高知で、歴史、風土、食、自然からパワーをもらう旅へ。
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3月4日、高知城のふもとに開館したばかりの高知県立高知城歴史博物館へ。土佐檜や土佐漆喰を使用した壁、土佐和紙をあしらった天井など、土佐の伝統が活かしながらもモダンな雰囲気。3階の展望ロビーからは、高知城を一望することができます。
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土佐藩や高知県ゆかりの資料で知識を深めたら、いざ高知城へ。山内一豊によって創建されて以来、約400年余りの歴史を誇ります。天守閣と追手門が揃って残っているのは、高知城をいれて日本に3カ所だけなのだとか。
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本丸の建物がそのまま残っているのは高知城だけだそう。天守閣の内部もすべて昔のままに残されています。
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天守閣は3層6階建。昔ながらの急な階段を登って最上階へ。天守からの景色を眺めながら、幕末の志士に想いを馳せました。
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街を歩いていると見つけたのは土佐犬のタイル!なんとも言えないかわいさですね。
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高知城から歩いて向かったのが「ひろめ市場」。大きな屋台村のようになっていて、好きなお店で好きな料理を買い、好きな席で食べることができます。高知名物カツオのたたきは、塩で食べるのがツウ。
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次に向かったのは桂浜公園。太平洋を眺める坂本龍馬像がお出迎え。思ったよりも大きくてびっくり!
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桂浜公園は日本の渚・百選の1つ。取材で訪れた日は波が穏やかでしたが、いつもはもっと荒いそう。月の名所としても名高く、よさこい節にも唄われています。
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高知市内中心部から車で20分ほどのところに佇むのが、五台山 竹林寺。四国88ヶ所霊場第31番札所のため、お遍路姿の参拝者が訪れています。
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境内には1回につき1つの願いを叶えてくれるという「一言地蔵」があります。お願いごとをするときは、無茶なお願いをするのではなく、なるべく具体的に「こうするぞ!」と強く願う方がいいのだとか。
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お参りをした後は、高知県三名園に数えられる庭園へ。3月中旬〜下旬は桜、5月は椿、秋は紅葉が見頃だそう。座って眺めているとココロがすっとおだやかになります。
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五台山展望台の2階にある「眺めのいいカフェパ・ノ・ラ・マ」もすぐ近く。高知県在住の作家の作品が並んでいて、ゆったりとした空間でのんびりすることができます。
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人気の「龍馬カプチーノ」と「五台山シュークリーム」。外がパリっとしたシュークリームは甘さ控えめ。シナモンが薫るカプチーノと相性もばっちり。
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展望台からは、高知市内が一望できます。龍馬が子どもの頃泳いでいたといわれる鏡川も目の前に。
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この日宿泊したのは、明治7年創業の老舗旅館「城西館」。広々とした和室は落ち着いた雰囲気。
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土佐の食材を活かした和食は、料理長の工夫がたくさん!女性ひとりの場合はカウンター席に案内されることが多く、料理長と会話をしながら食事を楽しむことができます。
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「城西館」では、体験型ツアーにも力を入れており、「高知の夜をたのしむ街遊びツアー」(要予約)に参加。高知では宴会のことを「おきゃく」と呼び、おきゃくの席では、土佐の伝統的なお座敷遊びで盛り上がるのだとか。
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早速「可杯(べくはい)」に挑戦!駒に指された人が、駒に描いてある絵と同じ杯でお酒を飲むというルール。おかめ、ひょっとこ、天狗と大きさが違うのがポイントで、天狗は大容量!
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駒が回っている間は「べろべろの神様」という歌をみんなで手拍子をしながら唄います。このほか、「菊の花」「箸挙(はしけん)」という遊びも楽しみました。
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飲んで笑った後は、高知の名物屋台「安兵衛」でシメ!地元の人でにぎわっています。
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たっぷりの油で揚げるように蒸し焼きする餃子は皮がパリパリで、中はジューシー!思わずビールがすすみます。楽しい夜を過ごすことができました。
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城西館の最上階にあるのが展望露天風呂。木の温もりが趣があり、旅の疲れが癒されました。
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翌日向かったのは、リゾートホテル「ヴィラサントリーニ」内にある「レストラン ティラ」。エーゲ海に浮かぶサントリーニ島をイメージしたという空間は、ここが日本だということを忘れてしまいそう。
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ランチタイムは、目の前に海が広がる絶好のロケーションで、地元高知の食材を使ったミニコースを楽しむことができます(食事のみの利用は要予約)。まずは“仁淀ブルー”をイメージしたノンアルコールで乾杯!
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見た目にも美しいアンティパストをはじめ、パスタ、メイン、ドルチェ、コーヒーのミニコース“ピッコロ・プランツォ”は3,240円。
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この日のメイン料理は、四万十ポークのグリル。高知市内で開催される日曜市で仕入れた地元の新鮮な野菜と自家製のドライトマトのソースが美味!
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なかには、こちらのレストランでプロポーズをする男性もいるのだとか。女性支配人のこだわりが感じられる器や調度品とともに、贅沢な時間を過ごすことができました。
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次に向かったのは「高知アイス売店」。地元のブランド卵・土佐ジローと高知牛乳、生クリームを使用したソフトクリームは、水を一切使っていないため濃厚だけど、植物油脂を使っていないため後味はすっきり。卵の味がしっかりします。
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全面ガラス張りの店内からは、仁淀川が見えます。黒い窓枠がフレームのようになっていて、景色がまるで絵のよう。
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近くには、映画やドラマのロケ地にもなった浅尾沈下橋があります。山々に囲まれた風景は、なんとものどか。
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そして、仁淀川流域にある中津渓谷へ。仁淀川は、全国トップクラスの透明度を誇り、その美しい色から“仁淀ブルー”と呼ばれています。
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中津渓谷は約2.3キロの遊歩道が整備されています。道の傍らには七福神がお出迎え。
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「紅葉滝」「雨竜の滝」「龍宮渕」など見どころも満載。四季折々の変化も楽しむことができ、秋は燃えるようなもみじで知られています。
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雨と渓谷の流れで造られた自然のオブジェは圧巻!思わず見上げてしまいます。
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手でさわってみてもこの透明度。澄んだブルーの美しさにココロ洗われました。
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散策後は、仁淀ブルーを眺めながら茶農家が大切に育てたお茶と手作りのスイーツを頂ける「池川茶園 工房Cafe」へ。
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人気の茶畑プリンは「かぶせ茶プリン」と「ほうじ茶プリン」の2種類。淹れたてのお茶と一緒に楽しむことができ、ほっと一息。
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そもそもは茶農家の女性たちが、自分たちが造るお茶をもっと広めたいという想いで、お茶とお茶スイーツが楽しめるお店を立ち上げたのだそう。店内は女性たちの活気があふれていました。
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旅の最後は、「村の駅ひだか」へ。地元の特産品の直売をはじめ、カフェも併設されています。
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日高村の特産品のフルーツトマトが数多く並びます。日高村は古くからトマトの栽培が盛んで、山に囲まれ昼夜の寒暖差が大きいことからおいしいトマトができるのだそう。
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地元で穫れた新鮮な野菜をはじめ、お土産も豊富。歴史や大自然にふれ、たくさんのパワーをもらうことができた高知の旅でした。