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姿勢がスッと正されるような、清らかで静寂ただよう龍潭寺の庭園。大茶人である小堀遠州が造ったとされ、築山全体で鶴亀が表現されているのだとか。
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歩けばキュルキュルと小鳥の囀りのような音色を発する龍潭寺の廊下。うぐいす張りと呼ばれ、本来は侵入者を知らせるための工夫なのだそう。そーっと歩いても必ず音が…なんだか不思議!
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龍潭寺境内の様々な花・植物によって、四季折々にちがった風情が楽しめます。今回訪れた折には、清々しい緑の庭園と、力強く天を仰ぐ大ぶりのハスの花、桃色のサルスベリが咲き溢れていました。
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書院にたてられた墨渓作の襖絵、欄間、軸などの美術品や、井伊直政が着けたとされる甲冑などにも注目を。控えめながらも、凛とした存在感を放っています。
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虚空蔵菩薩が安置されている本堂の広間。廊下を進めば、朱塗りの楼閣造りが美しい開山堂や、井伊家代々の位牌が置かれてある御霊屋に繋がります。
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龍潭寺内にある井伊家の墓所。直虎の墓は、許婚でありながらも結ばれることのなかった直親の隣に置かれています。
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井伊家の歴史は平安時代から始まり、約1000年の歴史を誇ります。その井伊家元祖・共保公が出生したと伝わる井戸は、龍潭寺から歩いてすぐの所に。
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浜名湖上を爽快に走る舟運に乗船。実はこの舟、浜名湖漁で実際に使われる舟なんだとか。漁業舟に乗るなんて滅多にないチャンス!
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頬をかすめる風がとっても気持ちいい!大きな遊覧船とは違い、湖上すれすれを進むので迫力満点。大きな橋の下をくぐったり、跳ねる魚やすれ違う船を眺めたり。ちょっとしたクルーズ気分。(※通常はライフジャケットを着用します)
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現役漁師の髙木成顕さん。漁で焼けた小麦色の肌と、爽やかな笑顔が頼もしい♪男らしい外見からは意外なほど穏やかなトーンのアナウンスで、浜名湖の各名所を案内してくれます。
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舟運を満喫したら、高台に建つ曹洞宗秋葉山舘山寺へ。こちらは恋愛成就をはじめとした、御縁のご利益で有名なんだとか。最初に誓った想いを忘れない“初志貫徹”の意味が込められた、心に南京錠を掛けたデザインのお守りをGET。
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境内の縁結地蔵尊の絵馬には、たくさんの「良縁」の文字がしたためられていました。良縁の願いが叶い、お礼参りに訪れる方も多くいるのだそう。
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舘山寺を後にしたら、浜名湖沿いの遊歩道散策へ。風光明媚な浜名湖の風景、のどかな遊覧船を眺めながら、遊歩道沿いにある100%天然温泉の足湯で一休み。
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浜名湖上を渡る、約4分間の空中さんぽ。ロープウェイから望む遊園地「浜名湖パルパル」の地形にも注目を。実はここ、室町~江戸時代に存在していた堀江城の跡地。直虎もこの堀江城を訪れ、法要を営んだのだとか。
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今回宿泊したのは「浜名湖かんざんじ温泉 時わすれ 開華亭」。リニューアルしたばかりのお部屋は、落ち着いた色合いの寝具・調度品で整えられ、大人の雰囲気。大きな窓からは雄大な浜名湖が一望できました。
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緑の清々しい露天風呂。ゆっくり浸かって旅疲れもスッキリ。内湯には多種の浴槽が用意されています。
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開華亭の夕食の〆には、浜名湖名物・鰻の釜飯が。つやつやと綺麗な飴色に炊き上がったご飯と、ほろほろと口の中でほどける鰻…絶品です!お腹いっぱい食べて、もう一度温泉に入って、おやすみなさい。
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2日目、まずは天竜浜名湖鉄道の都田駅へ。駅舎内には、ビビッドな色彩のファブリックパネル、開放感あふれるカフェが。小さな無人駅である都田駅を、ドロフィーズ都田建設がリノベーション。その景観は一変し、今や若い女性の憧れの駅舎に。
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都田駅の待合室には、ドロフィーズ都田建設の大工が拵えたというシャンデリアが。釘一本使わず、大工道具が飾りとして付けられ、あたたかで素敵なムードを醸し出していました。
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懐かしくって、かわいくて、何度も訪れたくなるような都田駅を出発し、次は気賀駅に向かいます。
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玩具のような1車両のみの列車に乗りやってきたのは、同じく天竜浜名湖鉄道の気賀駅。都田駅ほどの華やかさはないけれど、レトロなプラットフォーム・駅舎がとっても素敵。
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天竜浜名湖鉄道は、今でも地元の方々の大切な足。列車を待つご婦人方は新聞を読んだり、居眠りしたり。都会の喧騒や慌ただしさが嘘のような、穏やかな空気が流れていました。
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気賀駅の上屋やプラットフォームは、国の登録有形文化財に指定されています。
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「気賀駅周辺は、龍潭寺、井伊谷城跡などの直虎ゆかりの地が多く残っています。また気賀駅のすぐ側には“おんな城主 直虎 大河ドラマ館”がオープン予定なので、浜松へお越しの際は気賀駅へお立ち寄りください。」と語る、天竜浜名湖鉄道の髙木さん。
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続いて向かったのは、うなぎパイで知られる春華堂が手掛ける、お菓子の新しい文化・スタイルを発信するスイーツコミュニティ「nicoe(ニコエ)」。友人・同僚の顔を思い浮かべながら、キュートなお土産探しスタート♪
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パイ専門店のconeriでは、国産小麦を使用したスティックパイ「coneri chobi」を販売。うなぎパイで培った技術で手づくりされるパイは、サックリホロリ。パイにあわせる「&dip(アンディップ)」も豊富。試食コーナーで、お好みの組み合わせを見つけるのも楽しい!
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気に入ったパイと&dipをお土産に。自分用はもちろん、大切な方への贈り物にも。写真は左から、coneri chobi浜名湖あおのり、三方原ばれいしょ、&dip桜えびタルタルソース。
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和菓子の新ブランド五穀屋の、磨かれた貴石のような美しさを放つ「発酵さしすせそ羊羹 五季(いつき)」。左から酒・抹茶塩糀・りんご酢・白味噌・醤油糀と、原料に発酵素材を使用。滋味深い優しい風味が楽しめます。
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春華堂店舗で販売する、浜松名物のみそまん。天然醸造で3年以上熟成した田舎味噌がほのかに香る素朴な味わい。井伊家の家紋がはいった直虎限定パッケージも販売中。
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さらに、春華堂の「うなぎパイミニ」、五穀屋最中「よつ割り」、coneri chobi「三方原ばれいしょ」がセットになったアソートボックスも。このままお土産として会社に持っていくのも可愛い♪
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地元食材を使用して作られるメニューが人気のイタリアンブッフェ「THE COURTYARD KITCHEN」。ライブキッチンで作られるピッツァやパスタはいつでも出来立て。女性に嬉しい地場野菜のサラダ、スイーツも充実!
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nicoeでは様々な食育・職育ワークショップを開催。今年7月にスタートした「CACAO LAB.」は、カカオ研究員のもと、お菓子工場でカカオ豆からチョコレートを作る日本初のワークショップ。
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様々な工程を経ていよいよ形になったチョコレートがこちら。ナッツやドライフルーツのトッピングで、素敵な彩りに。
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続いて、浜松の住宅街の中に造られた、絵本のような世界が広がる「ぬくもりの森」へ。地元建築家・佐々木茂良氏がコツコツと自身の理想の世界を築き上げ、いまでは県内外から観光客が訪れる名スポットに。
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パティスリーで注文したスイーツやドリンクは、中庭のスペースでいただけます。映画や童話にでてくる主人公になったような気分…。
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7月にオープンした「福蔵」には、12羽のフクロウ・ミミズクが。お店のスタッフに声をかければ触れさせてもらうことも可能です。写真はとっても人懐っこいメンフクロウの寧々ちゃん。
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ぬくもりの森の中には、カフェ、レストラン、パティスリー、クラフト雑貨店が。森の建物をイメージしたような苔玉オブジェ、アクセサリー、アンティーク雑貨などが販売されています。
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レジャー施設としてではなく、建築会社としてスタートし、一人の建築家と20年という年月が作りあげた幻想的な世界。思い続ければ何事も成せる― 浜松を想い、御家存続を願い続けた井伊直虎の生き方にも、少し重なるような気がしました。