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青春時代を盛岡で過ごし、郷愁に満ちた歌や詩を残した石川啄木。故郷・岩手をモチーフにした美しい物語を描いた宮沢賢治。岩手が生んだふたりの作家の作品は、今もなお時代を超えて読み継がれています。啄木と賢治が青春時代を過ごした盛岡の街を歩き、賢治が愛した小岩井農場を訪ねる・・・。ふたりの作家を育んだ、美しき風景をめぐる旅へ。
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宮沢賢治ゆかりの「光原社」の一角に店を構える小さな喫茶店「可否館」。アンティークの民芸家具に囲まれた店内で、美味しいコーヒーやくるみクッキーに舌鼓。ノスタルジックな空気感が漂う素敵な空間です。
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ステンドグラスから優しい光が差し込む「可否館」の店内。一杯一杯、丁寧に淹れたコーヒーを飲みながら、宮沢賢治の作品をゆっくりと楽しみました。
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「光原社」には、多彩な工芸品を展示・販売する「光原社本店」のほか、『注文の多い料理店』の初版本など、賢治ゆかりの資料を展示する「マヂエル館」、世界中から集めた民芸品を販売する「カムパネラ」などのお店があります。
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漆塗りの工芸品や家具、木版作品などさまざまなアイテムが並ぶ「光原社本店」。賢治の作品をモチーフにした木版かるたは、おみやげにもおすすめです。
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「光原社」の前に伸びる通りは「いーはとーぶアベニュー」と名付けられています。通りのあちこちに宮沢賢治ゆかりの銅像やモニュメントがあるので、ぜひ散策してください・
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盛岡市内中心部に建つかつての武家屋敷は、その名の通り石川啄木が新婚時代の3週間ほどを過ごした場所。啄木の随筆『我が四畳半』にもこの家の様子が描かれています。
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「啄木新婚の家」の庭先には、この家のシンボルともいえる大きな梅の木がありました。明治時代の面影を残す住宅が持つ穏やかな空気感が印象的でした。
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「もりおか 啄木・賢治青春館」の前で記念写真。明治時代に建てられた旧第九十銀行本店の建物は、国の重要文化財にも指定されています。
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1886年(明治19年)に生まれた啄木と、10歳年下の賢治。重厚な雰囲気の館内では、ふたりが青春時代を過ごした盛岡の街に関する展示が行われています。
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「もりおか 啄木・賢治青春館」には、南部鉄瓶で淹れたコーヒーを味わえる喫茶「あこがれ」も。啄木や賢治の作品をはじめ、さまざまなアイテムを販売するミュージアムショップも併設されています。
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「もりおか 啄木・賢治青春館」には、啄木や賢治の本などを収めた本棚も。二人が残した名作の魅力を、あらめて楽しめます。
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紺屋町に位置する雑貨店「ござ九」は、江戸時代後期~明治時代の建物を利用する老舗。啄木や賢治も見たであろう風景が、ここには今でも残っています。
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「ござ九」の店内には、手づくりの竹かごやござ、たわしなど、生活のための美しい雑貨の数々が並んでいます。
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「ござ九」の森理彦さん。岩手県をはじめ各地で作られたカゴや雑貨が並ぶ建物には、蔵に面した美しい中庭もありました。
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盛岡城のすぐそばを流れる中津川沿いを散策。街並みの奥に山々を見渡す盛岡は、豊かな自然を身近に感じられる場所でした。
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歴史情緒あふれる建物が点在する紺屋町周辺には、古い建物を利用したカフェや雑貨店も。通りでは賢治ゆかりの看板を模した「下ノ畑二居リマス」を発見!
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アワビや牛肉など、地産地消にこだわるホテルの食事も、今回の旅の思い出のひとつ。ふたりの作家が愛した土地の幸をいただきます!
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「盛岡 つなぎ温泉 ホテル紫苑」には幻想的なライトアップが施された露天風呂「大岩の湯」をはじめ、多彩なお風呂が揃っていました。つるつるとろとろの優しいお湯をゆっくりと楽しみました。
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「盛岡 つなぎ温泉 ホテル紫苑」のロビーラウンジは、御所湖を一望する絶景のロケーション。文庫本を読みながら、優雅なホテルでのひとときを楽しみます。
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つなぎ温泉のシンボルといえば、御所湖に面して佇む彫像「シオン像」。青森県の十和田湖の「乙女の像」や秋田県の田沢湖の「たつこ像」とともに「みちのく三大湖の彫刻」に数えられるそう。
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「つなぎ温泉観光協会」でレンタサイクルを借り、御所湖へ。湖の周辺には湖畔の自然を楽しめるいくつものサイクリングルートがありました。※悪天候時は貸出休止の場合があります。
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賢治が何度も訪れた「小岩井農場」へ。岩手山を見渡す園内は、四季折々の美しい自然に包まれます。冬場には東北最大級のイルミネーションとして人気の「小岩井ウィンターイルミネーション」が旅人たちを迎えてくれます。
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明治24年(1891年)開設の「小岩井農場」。園内の「上丸牛舎」には、明治末期から昭和初期にかけて建造され、国の登録有形文化財となっている建物も点在しています。
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「小岩井農場」を訪れたら、作りたての乳製品を味わいたいもの。体がぽかぽかと温まるホットミルクをはじめ、チーズやヨーグルトなど、多彩な乳製品が揃っています。
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御所湖の畔に位置する「盛岡手づくり村」へ。南部せんべいや南部鉄器の工房が軒を連ねる園内で、「みちのく工房」で岩手の郷土玩具「チャグチャグ馬コ」の手づくり体験を楽しみました。ほかにも数多くの体験プログラムが用意されています。
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色を塗り、飾りをつけて「チャグチャグ馬コ」が完成!寡黙で優しい「みちのく工房」のお父さんと記念撮影!古くから名馬の産地として知られていた岩手では、馬がとても大事にされてきたのだそう。