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秋の収穫が終わると、神々への感謝を込めて奉納される神楽。宮崎では、この伝統の神事が今も各地で受け継がれています。高千穂は、夜神楽の季節以外にも毎晩奉納される神楽を鑑賞できる場所。ひと足延ばせば椎葉村には神楽をより深く知ることのできる博物館があります。のんびりと観光を楽しみ、神々が舞う貴重な文化にも触れてみる。そんな宮崎の旅へ出かけてみませんか。
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| ダイナミックな渓谷で、遊歩道をぶらり散策。 |
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| 甘くみずみずしい、高千穂の野菜たち。 |
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| 迫力の舞いあり、笑いあり。夜神楽を堪能する。 |
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| 神々の息吹を感じる、歴史ある神社へ。 |
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| 充実した展示で、神楽の伝統と奥深さを知る。 |
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シーズンは11月から。神楽を鑑賞しに宮崎へ！
宮崎では県内各地に200を超える神楽が伝承されています。衣装や番付は地域ごとにさまざま。比べることでさらなる魅力が見つかるはず。主な神楽は、以下の通り。
・高千穂の夜神楽（11月中旬〜翌年2月／高千穂町）
※高千穂神社では上記期間に関わらず毎晩奉納
・椎葉神楽（11月〜12月／椎葉村）
・銀鏡神楽（12月14日〜15日／西都市）
・高原の神舞「狭野神楽」「祓川神楽」（12月第1・2土曜／高原町） |
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【東京から高千穂まで】
羽田空港→熊本空港（飛行機で約1時間40分）→高千穂（車で約1時間30分）
羽田空港→宮崎空港（飛行機で約1時間40分）→高千穂（車で約2時間）
【名古屋から高千穂まで】
中部国際空港→熊本空港（飛行機で約1時間30分）→高千穂（車で約1時間30分）
中部国際空港→宮崎空港（飛行機で約1時間25分）→高千穂（車で約2時間）
【大阪から高千穂まで】
伊丹空港→熊本空港（飛行機で約1時間5分）→高千穂（車で約1時間30分）
伊丹空港→宮崎空港（飛行機で約1時間5分）→高千穂（車で約2時間）
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初めて鑑賞した高千穂の夜神楽。あまり予備知識がなくても、あっという間にその世界観に引き込まれてしまいました。地元の人々と一晩中参加する体験をいつかしてみたいものです。
（写真：佐藤和恵、構成・文：小久保敦郎） |
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今回訪れたのは、宮崎県の高千穂。雄大な自然に包まれた、日本神話ゆかりの地です。到着後、まずは大自然を体感するべく「高千穂峡」へ。国の名勝・天然記念物に指定された渓谷沿いには散策路が整備されています。垂直に切り立った崖の続く景観は迫力があり、岩から染み出す水に触れるとヒンヤリして心地いい。ハイライトの真名井の滝は、しばし見とれてしまうほどの美しさ。マイナスイオンたっぷりの空気を胸一杯に吸い込みます。
清々しい散策のあとは、お昼ごはん。向かった「野菜料理 田の花」は、つづら折りの細い道の先にある一軒家でした。目的は店名にある通り、地元野菜を使ったお料理です。9つに仕切られたランチプレートには、旬の野菜が彩りよく並んでいました。どれも素材の旨みがダイレクトに伝わる優しい味付け。窓の外に広がるのは、のどかな山里の風景。ここはおいしい野菜が育まれる豊かな土地なのだな、としみじみ感じてしまいます。
高千穂は古くからの伝統を大切にする場所。そのひとつ、神楽は毎晩奉納され、観光客も鑑賞できます。夜、「高千穂神社」の神楽殿へ。時間になると笛と太鼓のリズムに合わせて、神々が舞い始めます。演目は代表的な四番で、天の岩戸を開く場面がハイライト。その後、お酒に酔った神様が客席に降りてきて笑いを取る一幕も。神への感謝を捧げる神楽は、人々とともにある。伝統を身近に感じる、貴重なひとときです。
翌日、午前中は高千穂のパワースポットへ。この日本神話ゆかりの地には、そこかしこに神社や神話の舞台と伝わる場所があります。「天岩戸神社」のご神体は、天照大神（あまてらすおおみかみ）がお隠れになられた天岩戸。そこから10分ほど歩くと、八百万（やおよろず）の神が集まったと伝わる大洞窟「天安河原」が。どちらも周囲に漂うのは、神秘的な雰囲気。サラサラと流れる川の音も、心の中まで清めてくれます。
高千穂を後にして、椎葉村へ。深い山に抱かれたこの村にも、神楽が代々守り伝えられています。中心部にある「椎葉民俗芸能博物館」は、神楽の展示が充実した施設。壁に並ぶお面や飾り、映像などでその魅力に触れることができます。各集落で夜を徹して神楽が奉納されるのは、晩秋から冬にかけて。観光客も地元の人と一緒に鑑賞できるそう。次は神楽の開催に合わせてこの地へ。宮崎には、まだまだ新しい発見がありそうです。
