なまはげの郷・男鹿半島の入口で 高さ15mのなまはげがお出迎え |
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秋田空港より車で約1時間半。国道101号線を進んでいると、突如現れたのは巨大な2匹のなまはげ!高さ15mあるというその大きさと迫力ある表情に、思わず途中下車。男鹿市内には、なまはげ立像が3つあり、男鹿温泉郷の入口、なまはげの由来とされる999段の石段がある門前地区、そして、ここ男鹿総合観光案内所で出会えるそう。怖い顔をして“えぐ来たな”と出迎えてくれるなまはげ。いよいよなまはげをめぐる旅のはじまりです。
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なまけ者を戒める鬼?神? なまはげを学びながら体験 |
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男鹿温泉交流会館五風へ移動し、なまはげの民芸品作りに挑戦!「“ナマハゲ”の語源は、“ナモミをハグ”という言葉がなまった |
もの。冬になまけて囲炉裏にあたってばかりいると手足にできる火型(ひがた)をナモミといい、それを剥ぐために包丁を持っているんですよ。」楽しくおしゃべりをしているうちに、なまはげが完成です。 | |
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子どもが泣き叫び、大人が笑う。 大歓声に包まれるなまはげ太鼓 |
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夜のメインイベントは、男鹿温泉交流会館五風で開催される、なまはげ太鼓。なまはげの面をかぶりながら激しく踊り、演奏する和太鼓のパフォーマンスは迫力満点。演奏の途中になまはげが客席に乱入する場面もあり、泣き叫ぶ子どもと、それを見た大人の笑い声と歓声が入り混じり、会場は大盛り上がり!胸に響く和太鼓のリズム、なまはげのうなり声、観客の手拍子が一体となり、感動に包まれました。 |
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男鹿を盛り上げたい、少しでも 元気づけたいという若者の想い |
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今夜の演奏は男鹿の若者たちによる「なまはげ郷神楽」。男鹿を盛り上げたいという想いで、ストリートライブからはじめたそう。いまでは会場に入りきらないほどの人々が駆けつけ、今日も立ち見がいっぱい。しかし、震災直後は観客が10人しかいなかった時も。「ここからでも変われれば、少しでも元気づけられればと思い、東北復興への願いを込めて続けてきました。」とリーダーの石川大輔さん。観客の笑顔が、伝わっている証です。 |
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受け継がれていく面と衣装。 “本物のなまはげ”を守り続けて |
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翌朝「なまはげ館」へ出発。まず驚いたのは各地域に受け継がれた面と衣装。なまはげの正体は山の神、異邦人、鬼など様々あるせいか、面も角がなかったり、ブリキ製だったりと多種多様。しかし、現在男鹿市でなまはげの面を作っているのは石川千秋さんだけ。桐の木をノミを使い1つ1つ手彫りで切り抜く様は思わず見入ってしまうほど。「怖くて、迫力ある表情を作り続けたい。」男鹿の人々に守られながら、なまはげの伝統は受け継がれていきます。 |
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なまはげの由来とされる、 伝説に彩られた999段の石段 |
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旅の最後に訪れたのは、鬼が築きあげたという999段の石段。息を切らしながらのぼりきると、横一列に五棟の社殿が並ぶ「赤神神社五社堂」が現れました。木々に囲まれた静かな境内でなまはげの伝説を聞くと、昔ここになまはげがいたような気がしてくるから不思議です。「なまはげは子どもをいじめる鬼ではありません。なまはげに子どもを躾けてもらうとともに、親がなまはげから子どもを守ることで親子の絆が生まれるのです。」だからこそ、男鹿の人々に愛され、暮らしの中に生き続けていくのかもしれません。 |
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