崩れた城壁の修復に5〜7年。 震度6強の爪あとがここに |
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東京から新幹線で約1時間半。みちのくの玄関口として歴史深い白河市に到着。在来線の白河駅から三重櫓(やぐら)が見える白河小峰城。江戸時代に築かれた美しい石垣が、大地震に襲われ、数箇所崩れ落ちました。そのため、現在は城内の見学はできませんが、崩れた城壁を見ることができます。実際に目の前に立つと被害の大きさを身をもって体感。「1年後、2年後と変わっていく姿を見て欲しい」。修復の道のりはまだ始まったばかりです。
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鶴亀松竹梅。福がいっぱいの 白河だるまに願いを込めて |
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300余年の伝統ある白河だるま。眉は鶴、ひげは亀、耳ひげは松と梅、あごひげは竹を表す図柄がだるまの顔に描かれていま |
す。早速、絵付けに挑戦!筆に墨をつけて、集中すること約1時間。願いをだるまのお腹に描き、片方だけ目を入れたら、世界に1つのだるまが完成。もう片方に目を入れる日が待ち遠しくなりました。 | |
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「東北へのエール」がテーマ。 まち歩きが楽しくなるアート |
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会津若松市に移動し、「会津・漆の芸術祭」へ。会津若松市と喜多方市の酒蔵やカフェ、神社など歴史を感じる建物を会場に、まち歩きを楽しみながら作品を見ることができます。2回目を迎える今年、震災直後は開催が危ぶまれましたが、このような時だからこそ「東北へのエール」の想いを込めた作品を紹介しよう、と開催が決定。福島県内外のアーティスト、漆芸作家、会津漆職人など約100名の作品が展示されています。
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創業1850年。会津の米・水・人で 造り続ける、新酒のよろこび |
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「会津・漆の芸術祭」の会場の1つ、末廣酒造。創業以来、会津のお米と水、そして伝承される会津杜氏(とうじ)の技でお酒を造り続けてきました。ちょうど取材に訪れたのが、新酒の仕込みが始まる2日前。そもそも新酒は、今あるお酒がある程度減らないと造ることができません。震災が起き、酒蔵に人がほとんど来なくなった時期もあったと末廣酒造の小竹晴彦さん。「またお酒を造ることができる。それが何よりも嬉しいです」
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全国の居酒屋好きが集まる、 あったかい料理と地酒のお店 |
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郷土料理が食べるならここがおすすめと、地元の人に紹介されて訪れた「とろろ料理・魚料理 麦とろ」。実は雑誌でも多数取り上げられている知る人ぞ知る名店で、全国から人が訪れるそう。馬刺しやニシンの山椒漬けといった郷土料理が絶品。空いていればカウンター席がおすすめ。「東京には流通していない美味しい地酒があるけど、飲んでみる?」と“大将”に話しかけられながら、楽しい夜が過ぎていきました。
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子どもたちの元気な声が響く。 福島のこれからを考える旅へ |
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翌朝、喜多方市に移動し「会津・漆の芸術祭」の会場の1つ、岩月夢想館へ。中学校の廃校を活用した木造2階建て、瓦葺きの校舎の教室や廊下に作品が飾られています。体育館では子どもたちがバスケットボールの練習中。元気なかけ声や笑い声が、懐かしくもあり、そして、嬉しくもありました。
訪れてみることで初めて感じられる、福島の「いま」と「これから」。いまだからこそ、福島と向き合いませんか。
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