初代のユニフォーム。ネイビーのスーツと帽子はミリタリー調です。真っ白いシャツとネイビーのスーツは、戦後によく見るスタイルでした。”ベッツィー”の愛称で親しまれたダグラスDC3型期を運航していた頃のデザインです。
時代を反映したコンサバな雰囲気のワンピース型のユニフォーム。スカートのすそ丈はくるぶしから約13cm(5インチ)と長めでした。ストッキングには黒のシームラインが入るなど、おしゃれな要素もしっかり押えています。
スマートなイメージのダーク・ブルーのスーツは、空の旅の定期便の便利さやそれに対する信頼性が世の中に広がっていった時代の空気を反映しています。DC-4やDC-6、エレクトラといった4発プロペラ機が活躍し、キャセイパシフィック航空が東京や大阪に就航した時代です。
キャセイパシフィック航空がプロペラ機からジェット機の時代に入った頃。チャイナドレス風の白いブラウスと赤いスカートにジャケット。キャセイで初めての赤いユニフォームです。
なんといってもミニスカートが大流行したこの頃、キャセイパシフィック航空のユニフォームも真っ赤なミニのワンピースにジャケットでした。お客様にもフライトアテンダントにも人気のユニフォームでした。
世界的に有名なファッションデザイナー、ピエール・バルマンのデザインによるユニフォーム。波のパターンをデザインしたサイケ調のブラウスは、ひと目でキャセイのユニフォームとわかるものでした。最初のロッキード1011トライスターを導入し、キャセイパシフィック航空がワイドボディ・ジェット時代に入っていく頃です。
エルメスがデザインのエレガントなユニフォーム。このユニフォームから帽子がなくなりました。このユニフォーム以来、シニアスタッフは紺、ジュニアスタッフは赤い制服など、違う色使いをするようになりました。路線拡大とともに、大型長距離路線用機材が必要になり、”ジャンボ”でおなじみのボーイングB747型機が導入されるようになりました。
ニナ・リッチのデザインによるユニフォーム。長めの丈のジャケットに、シンプルなストレートのスカートを合わせたタイプ。中に着るブラウスは白えりにリボン、開襟など、いくつかの種類がありました。
香港の有名デザイナー、エディー・ラウ氏によるデザイン。よりスリムになったシルエットはモダン・アジアを感じさせるスタイルです。2004年に1度デザインをリフレッシュさせています。