岩手で湯めぐり天国!子どもの温泉デビューにもおすすめの「花巻温泉郷 愛隣館」滞在記

岩手・花巻温泉郷の最奥に佇む「花巻温泉郷 新鉛温泉 結びの宿 愛隣館」(以下、「愛隣館」)。3本の自家源泉から湧き出る豊富な温泉では、川を望む絶景露天や水深1メートルを超える立ち湯露天など、17種もの多彩な湯浴みを楽しめます。

さらに、この宿が魅力的なのは「家族みんなで満喫できる工夫」がちりばめられていること。旬の味覚を好きなだけ味わえるバイキングか、家族水入らずで過ごせるお部屋食から選べる夕食。子どもたちが夢中になれる「お祭り広場」でのショーや、木のぬくもりあふれるキッズスペース。レンタル可能な豊富なベビーグッズ……。

そんな、温泉も食事もアクティビティも、家族全員が心から楽しめる「愛隣館」での1泊2日。思い出に残るファミリー旅へと出かけてみませんか。

 

アクセス~チェックイン

花巻温泉郷 愛隣館

東京駅から東北新幹線で3時間ほど。「新花巻駅」から約40~60分ほど無料送迎バスに揺られていると、豊沢川・台川の恵みからなる温泉郷「花巻温泉郷」が見えてきます。

「花巻温泉郷」には花巻や台、志戸平、鉛など、いくつもの源泉を持つ温泉が点在していますが、そのなかでも最奥・新鉛温泉へ。山あいの静けさに包まれながら進んでいくと、やがて老舗旅館「愛隣館」が姿を現します。

 

数の子が主役の名物ラーメンに舌鼓

花巻温泉郷 愛隣館

館内へ足を踏み入れると、まず出迎えてくれるのはガラス張りのラウンジ「花うらない」。大きな窓の向こうに広がる渓谷の景色が、旅の始まりを華やかに彩ります。

 

花巻温泉郷 愛隣館

その景色に心を和ませたあとは、ちょうどランチタイム。せっかくなので館内の和食処「金の砂」で、評判の名物料理を味わうことに。カウンターからテーブル席までそろう店内は、素朴で落ち着いた雰囲気。旅の疲れを癒やしながら、ゆったりと食事を楽しめます。

 

花巻温泉郷 愛隣館

注文したのは、宿の名物「南部黄金ラーメン」(1,200円)。澄んだスープの上には、ぜいたくにも数の子が丸ごと一本。そのほか、わかめ、ふのり、海老、チャーシューなど具だくさんのラーメンです。

ひと口すすると、数の子のぷちぷちとした食感がアクセントとなり、繊細なスープと驚くほど調和。のどごしのよい麺と重なり合い、滋味深い味わいが広がります。シンプルでありながら記憶に残るその一杯は、旅の始まりにふさわしい逸品です。

 

金の砂

営業時間
11:30~14:00/21:00~23:00
※ラストオーダーは各30分前

 

木のおもちゃで遊び、心が育つキッズスペース

花巻温泉郷 愛隣館

子どもを連れて食後に訪れたのは、チェックイン前の14:00から利用できるキッズスペース「月ちゃん・花ちゃん」。木育の魅力を発信する「花巻おもちゃ美術館」(プロデュース:小友木材店)が監修し、2021年に誕生した空間です。

 

室内には、宿オリジナルの遊具「ひっつきむしトンネル」や「木製たまごプール」、さらに、遊びの専門家によって選ばれる「GOOD TOY AWARD」受賞の上質なおもちゃが並び、木のぬくもりに包まれた空間で、のびのびと遊べます。

 

花巻温泉郷 愛隣館

2025年にはスペースが拡張され、本格的なおままごとが楽しめるコーナーも登場。木のやさしいぬくもりにふれながら料理を作ったり、お店屋さんになったり……。「今日はハンバーガー!」「りんご切ったよ」そんな楽しげな声が、キッチンから聞こえてきそう。

館内施設

ウェルカムサービスのスパークリングワインで乾杯

花巻温泉郷 愛隣館

たっぷり遊んだあとは、ロビーラウンジでひと休み。ここではウェルカムドリンクとして、スパークリングワインが1杯サービスでいただけます。さらに、東北の定番おやつ「メン子ちゃんゼリー」やアイスキャンディーも自由に味わえ、子どもも大人も思わず笑顔に。
※サービスタイムは15:00~17:30

 

花巻温泉郷 愛隣館

ラウンジにはひきたてコーヒーやジュースを楽しめるフリードリンクコーナーもあり、好みの一杯を片手に、ゆったりとした時間を過ごせます。

 

花巻温泉郷 愛隣館

ビール好きなら、底から渦を巻いて注がれる「トルネードビール」は見逃せません。クリーミーな泡とともに立ち上がる一杯は、まさに魔法のよう。さらに、15:00〜17:30の時間限定で、通常1杯500円が300円とお得に味わえます。

 

花巻温泉郷 愛隣館

そして、温泉宿の定番といえば卓球。広々とした「お祭り広場」では、チェックイン後の15:00〜18:30まで無料で遊べるので、子どもたちのアクティビティにもぴったり。家族みんなで盛り上がって、思い出に残るひとときになるでしょう。

客室

客室数は全100室。「花かんむり」「月かんむり」の2棟に分かれており、14タイプの客室がそろいます。

絶景を堪能するなら「花かんむり」棟、コストパフォーマンスを重視するなら「月かんむり」棟と、旅のスタイルに合わせて選べるのも魅力です。

さらに、「花かんむり」棟には「ミキハウス子育て総研」から「ウェルカムベビーのお宿」に認定された客室を33室備えており、赤ちゃんや小さな子どもと一緒でも安心して滞在できるよう細やかな工夫が施されています。

 

「花かんむり」の「温泉露天風呂付き客室」

花巻温泉郷 愛隣館

まずご紹介するのが、「花かんむり」棟で2021年にリニューアルされた「温泉露天風呂付き客室」。大きな窓の向こうには庭園や渓流が広がり、四季折々の景色を絵画のように楽しめます。そんな絶景を露天風呂と合わせて楽しめるとあって、「花かんむり」のなかでも人気な一室だそう。

 

花巻温泉郷 愛隣館

お着き菓子には、愛隣館オリジナルの和菓子「たまごまんじゅう」が。卵のようなかわいらしい形に、やさしいあんこの甘さが詰まったお菓子。お茶と一緒にいただけば、至福の時間になります。 

 

お部屋には大きなダイニングテーブルも。膝の悪い方や、ワーケーションなどを考えている方にとっても便利な仕様です。

 

花巻温泉郷 愛隣館

そして最大の特徴が、信楽焼の陶器でつくられた温泉露天風呂。窓を開ければ豊沢川(とよさわがわ)のせせらぎや爽やかな風が届き、まるで自然とひとつになったような開放感に包まれます。子連れでも時間を気にせず、家族のペースで湯浴みを楽しめる唯一無二の空間です。

 

花巻温泉郷 愛隣館

洗面台はゆとりのあるダブルシンク仕様で、グループ旅行や三世代旅行にも便利。朝の身支度や夜の準備もスムーズに行えます。

 

花巻温泉郷 愛隣館

さらに、「赤ちゃんプラン」で予約すると、赤ちゃん用布団などがお部屋に用意され、離乳食やオムツも無料で提供。さらに、ベビーバスやベビーチェア、子ども用の便座などもレンタルでき、子どものはじめての温泉旅行デビューにも安心です。パパとママの負担を和らげながら、家族の大切な記念になる滞在をかなえてくれます。

 

花巻温泉郷 愛隣館

4階の浴衣コーナーで子ども用の甚平を借りておけば、湯上がりにすぐ着せられて便利。甚平を着て、小さな足で歩く姿は、旅の微笑ましいワンシーンになるでしょう。

「月かんむり」棟

「月かんむり」棟は、純和風の和室をリーズナブルに利用できるのが特徴。夕食会場や大浴場へのアクセスもよく、館内移動がスムーズなのがうれしいポイントです。

客室には琉球畳とシモンズ社製ベッドを組み合わせた和モダンタイプや、グループ旅行におすすめの広々とした和室など多彩なバリエーションがそろいます。畳の上でごろりと横になれるので、小さな子連れにも安心。

 

こちらは、最大6名まで利用可能な「月かんむり」の「スタンダード和室」。広さは12畳の和室に広縁がついていて、シンプルながらゆったりくつろげる大きさです。

温泉

国内ではめずらしい飲泉所

花巻温泉郷 愛隣館

「愛隣館」の自慢は、なんといっても3本の自家源泉をもとにした17個もの湯船。館内にいながら多彩な湯めぐりを楽しめる、まさに温泉三昧のひとときです。

湯浴み前に訪れてほしいのが、「飲める温泉」がいただける飲泉所。環境省の厳しい基準を満たす必要があるため、飲泉ができる宿は国内でもごくわずか。岩手県内でも貴重な存在です。

 

花巻温泉郷 愛隣館

実際に口に含むとほんのり塩味のまろやかな口当たりで、体の内側から温泉の恵みが染み渡る感覚を味わえます。(※15歳以下は体への影響を考慮し飲泉は控えるのが安心です)

 

森の湯

花巻温泉郷 愛隣館

飲泉で温泉の恵みを味わったあとは、いよいよ湯浴みの時間。館内には3つの大浴場があり、「森の湯」と「山の湯」「川の湯」は男女入れ替え制で趣の異なる湯を堪能できます。

 

まずは「森の湯」へ。扉を開けると正面に広がるのは、開放感あふれる大きな内風呂。大きな窓の向こうには深い緑に包まれた森が広がり、湯けむり越しに揺れる木々を眺めていると、時の流れを忘れてしまいそう。

 

隣には、ミクロの泡が全身をやさしく包み込む「シルクバス」。ほんのり乳白色の湯は、絹のようになめらかで、微細な泡が毛穴の汚れを落としながら肌をしっとり整えてくれるのだそう。

 

花巻温泉郷 愛隣館

さらに露天エリアに出れば、信楽焼の陶器風呂が。こんこんと注がれる源泉かけ流しをひとりじめ……そんなぜいたくなひと時がかないます。

ここで使われているのは、2つの自家源泉を合わせた「新黄金の湯」。肌あたりがやさしく、湯上がりはすべすべとした感触に包まれます。

 

花巻温泉郷 愛隣館

その奥には、水深1〜1.3メートルの立湯露天風呂が広がり、体を委ねるとふわりと浮かぶような心地よさ。自然の中で身も心も解きほぐされる、格別のリフレッシュ体験が待っています。

 

山の湯

 

花巻温泉郷 愛隣館

「森の湯」と並んで設けられた大浴場「山の湯」。扉を開けた瞬間に広がるのは、湯殿とは思えないほどの圧倒的な開放感です。ゆとりある造りのなかにはサウナや水風呂も備わり、湯上がりまで心地よく過ごせる設計。サウナ愛好家も思わずうなずく本格仕様です。

 

花巻温泉郷 愛隣館

一見ひとつの浴槽に見える内風呂は、実は寝湯・熱湯・ぬる湯などのエリアに分かれています。移り変わる湯加減の中で、その日の気分に合わせた湯浴みを楽しめます。注がれるのは「森の湯」と同じく「新黄金の湯」。やわらかな肌あたりで、湯上がりにはしっとり潤う「美人の湯」と言われています。

 

さらに、ここにも水深1〜1.3メートルの立湯露天風呂が。耳を澄ませばすぐそばを流れる川音が届き、心までほどけていきます。

 

川の湯

 

多くのメディアで「絶景温泉」と称される「川の湯」。晴れた日には大きな窓がすべて開放され、目の前に豊沢川のせせらぎと深い緑が広がります。湯に身を沈めれば、まるで自然そのものに抱かれているかのような開放感に包まれます。

湯船に注がれるのは、自家源泉「第一黄金の湯」。pH値8.3の弱アルカリ性泉で、すべすべとした肌触りが魅力です。

 

花巻温泉郷 愛隣館

さらに外階段を下りていくと、川音が近づいてきます。その先にあるのは、川辺に設けられた信楽焼の陶器風呂。源泉かけ流しの湯に浸かりながら水面を眺めれば、心がほどけていくのを感じられるはずです。

 

花巻温泉郷 愛隣館

陶器風呂を過ぎ、奥へと進むと岩組みの露天風呂が現れます。木々に囲まれたその一角はまるで森の隠れ家。川の音に耳を澄ましながら湯に身を委ねましょう。

 

花巻温泉郷 愛隣館

また、館内には趣の異なる貸切風呂「ちゃっぷん」も完備。内湯に加え、半露天の陶器風呂を味わえるぜいたくなしつらえです。小さな子連れでも気兼ねなく利用できるプライベートな空間で、家族水入らずの時間を過ごせます。

 

貸切風呂「ちゃっぷん」

利用料金
平日 2,200円
土曜日・日曜日・祝日 2,750円
利用時間 
45分 / 1回
営業時間
7:00~22:00(※ 最終21:00スタート)

 

大浴場・貸切風呂にも、ベビーバス、ベビーチェアなど赤ちゃんにうれしいグッズが充実しているので、子どもの「温泉デビュー」にも安心です。

 

花巻温泉郷 愛隣館

湯めぐりだけで終わらないのが、「愛隣館」の魅力。館内には、男女問わず利用できるエステ&マッサージや岩盤浴までそろいます。

 

花巻温泉郷 愛隣館

岩盤浴は天然石の遠赤外線でじんわりと温まるストーンスパ。サウナのような息苦しさがなく、ゆるやかに流れる時間のなかで、心地よい汗を流すことができます。

 

岩盤浴

利用料金
1,650円
利用時間
45分/1回
営業時間
16:00~22:00
受付時間
15:30~20:00

夕食

バイキングか、お部屋食か──ぜいたくに選べる夕食のひととき

花巻温泉郷 愛隣館

愛隣館の夕食は、岩手の恵みをふんだんに盛り込んだ「バイキング」と、ゆったりと味わう「お部屋食」から選べるのが魅力。旅のスタイルや気分に合わせて選べるのは、ファミリーにとってもうれしいポイントです。

まずご紹介するのは、2023年にリニューアルオープンした「里山ダイニング」でいただくバイキング。個室風の椅子テーブル席でプライベート空間を保ちつつ、地元ならではのグルメを好きなだけ堪能できます。

また、バイキング台で並ぶ品々とは別に、先付けがテーブルに用意されています。バイキングの醍醐味に加えて、旅先ならではの特別感を味わえるおもてなしです。

 

花巻温泉郷 愛隣館

まず目を奪われるのは、岩手の食文化を代表する三大麺「わんこそば・じゃじゃ麺・盛岡冷麺」の食べ放題コーナー。旅人にとっては、岩手の名物を一度に味わえる至福のひとときです。

 

花巻温泉郷 愛隣館

料理を彩るのは、花巻野菜や脂がとろけるように甘い白金豚など、地元の恵み。

 

バイキングでは見逃せない、ライブキッチンも完備。

 

揚げたての天ぷらや焼きたてのステーキをいただけます。

 

花巻温泉郷 愛隣館

おすすめマークがついたメニューは、子どもが喜ぶラインナップです。たとえば、フライドポテト。こちらは4種類のシーズニングを用意。1つに絞って楽しむのもよし、あえてブレンドするのもよし。自分だけの味を見つける楽しさに、つい夢中になってしまうかも。

 

テーブルには、岩手の魅力がぎゅっと詰まった料理が次々と並びます。せんべい汁に白金豚のロースト、岩手三大麺……。炊きたての花巻産ひとめぼれが、その味をいっそう引き立てます。

 

花巻温泉郷 愛隣館
花巻温泉郷 愛隣館

さらに、花巻は名高い「南部杜氏(とうじ)」のふるさと。会場には厳選された地酒8種に加え、季節ごとに異なる一本がそろい、料理とともに味わうことで、その土地ならではの豊かなペアリングを楽しめます。

 

お部屋食

花巻温泉郷 愛隣館

誰にも気兼ねせず、家族水入らずでのんびりお食事を楽しむなら、「お部屋食プラン」がおすすめ。料理は一品ずつ仲居さんが丁寧に運んでくれるので、落ち着いた空間の中で、特別なディナータイムに。

献立は食前酒から始まる全13品の会席仕立て。旬の食材を取り入れた彩り豊かな料理が次々と並びます。この日のメインは、白金豚と地元産トマトを合わせた夏らしい鍋料理。自家製トマトポン酢にくぐらせれば、さっぱりとした味わいが広がり、素材の旨みが引き立ちます。

 

花巻温泉郷 愛隣館

さらに、ころんと愛らしい姿の「満にら饅頭」は、地元・花巻の人気ラーメン店「さかえや本店」とのコラボメニュー。バイキングでは味わえない、お部屋食ならではの逸品です。もちもちの皮に包まれた肉とにらの旨みが、口の中でじゅわっと広がり、思わず笑みがこぼれるおいしさでした。

子ども用の料理も充実

おむすびプレート・小学生(6~12歳向け) 写真はお部屋食で利用時のもの
離乳食

「里山ダイニング」「お部屋食」ともに子ども用の「おむすびプレート」を選ぶことができます。(※10月以降メニュー変更予定)低アレルゲンメニューにも、無料で変更可能。予約時に伝えましょう。

さらに、離乳食は無料で用意してもらえるので赤ちゃん連れも安心です。

 

パフォーマンスショー

夜の名物イベント

花巻温泉郷 愛隣館

夕食後のお楽しみは、館内にある「お祭り広場」で行われる名物イベント。日替わりで多彩なプログラムが用意され、滞在に華やぎを添えます。
夏休みは特別企画として、コメディーパフォーマー「じんごろう」氏によるショーが開催。

体重100キロのボディを生かし、バルーンやマジック、ジャグリングなど、次々と技を繰り出す「じんごろう」さん。迫力あるパフォーマンスに会場は大きな笑いと拍手に包まれました。

 

花巻温泉郷 愛隣館

さらに夜は、昭和レトロな雰囲気が漂うカラオケルーム「トスティ」がオープン。ステージに立てばスター気分で、旅の夜をさらに華やかに彩ってくれます。

クラブ トスティ

営業時間
20:30~23:00※予約がない場合早めのクローズ
料金
(2室・定員8名/10名)1室1時間5,500円
※最大2時間まで利用可

 

朝の過ごし方

「里山ダイニング」で朝ごはん

朝食は夕食と同じ「里山ダイニング」で。約40種類もの和洋メニューが並ぶバイキングは、旅の朝を豊かに彩ります。

 

花巻温泉郷 愛隣館

特におすすめは、新鮮なお刺身と海藻をぜいたくに盛り合わせた「三陸漁師のぶっかけ飯」。滋味深いねばりのある食材が体を目覚めさせ、朝から力強さを与えてくれます。

 

「おさんぽ野路」でリフレッシュ

花巻温泉郷 愛隣館
花巻温泉郷 愛隣館

食後は敷地内に広がる「おさんぽ野路」へ。豊沢川にかかる月見橋を渡り、四季折々の花々や緑に包まれるひとときは、まさに自然の息吹を感じるぜいたくな時間。自然豊かな空気のなかを歩けば、深呼吸するたびに心まで澄み渡っていきます。

 

「花かんざし」でお土産探し

花巻温泉郷 愛隣館

最後のお楽しみは、売店「花かんざし」でのお土産探し。地元の銘菓や岩手三大麺、工芸品など、地域の魅力を凝縮した品々が並びます。子どもたちの目線に合わせた陳列や、通路幅の工夫など、キッズフレンドリーな配慮も随所にちりばめられています。

 

また子連れ旅なら、2025年7月に新設されたミキハウスコーナーがおすすめ。かわいい子ども服は、旅の思い出にぴったりです。

 

花巻温泉郷 愛隣館

チェックアウトの前には、ラウンジのフォトブースで家族の記念撮影を。色とりどりのランタンが並ぶ華やかな背景は、思い出を美しく彩り、笑顔の瞬間を特別な一枚として残してくれます。

 

静かな山あいに寄り添うように佇む「愛隣館」は、ただの温泉宿ではなく、家族の時間をそっと豊かにしてくれる場所でした。湯に癒やされ、美食に満たされ、笑顔があふれるひととき。そのすべてが、帰路についてからも心にやわらかな余韻を残してくれます。

愛隣館で過ごす時間は、家族の絆をより深く結んでくれる、かけがえのない記憶となるでしょう。

 

愛隣館

住所
岩手県花巻市鉛字西鉛23
アクセス
【電車】JR「花巻」駅より無料送迎バスで約40~60分
【車】東北自動車道「花巻南」ICより車で約20分
駐車場
200台/無料
チェックイン
15:00(最終チェックイン19:00)
チェックアウト
10:00

取材・文・写真/安藤美紀

 

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※この記事は楽天トラベルガイドによって取材・作成されたものです。

2025/9/19