テーマパークのような楽しみがいっぱい!「道後プリンスホテル」で家族と思い出に残る温泉旅行
日本最古といわれる名湯・道後温泉。今なお不動の人気を誇ります。そのシンボルである「道後温泉本館」が保存修理を終えて2024年7月11日に全館営業を再開し、休日、平日問わず国内外の観光客でにぎわっています。そんなエリア最大の客室数を誇る老舗ホテルが「道後プリンスホテル」です。ここは多彩なお風呂で、道後温泉の温泉を味わえるのはもちろん、子どもから大人まで楽しめるサービスが充実していると話題です。そんな「道後プリンスホテル」で過ごす、一生の思い出になるようなファミリーステイをご紹介します。
道後温泉駅からはレトロなボンネットバスでお出迎え
最寄りの「道後温泉」駅には、JR「松山」駅から伊予鉄道市内電車で約25分、松山空港からはリムジンバスを利用して約45分で到着。駅前には「道後プリンスホテル」ゲスト専用ラウンジがあり、15:00~22:00の間は、ここから約10分間隔で無料送迎バスを運行しています。
ラウンジには無料の手荷物ロッカーや湯茶のサービス、トイレが完備。道後温泉散策の休憩にも便利です。
レトロな雰囲気のボンネットバスは、ゲストから大人気。チェックイン後、温泉街の散策に出かけたときにも、このバスに乗れば約3分で道後温泉駅前に到着します。
「また行きたい!」と思う、創業50周年のおもてなし力
ここ道後プリンスホテルは、全室124室、道後温泉でもその規模は最大級。中にはワクワクするようなおもてなしが詰まっています。入り口横にいる宿キャラ「ゆたま王子」が目印です。
道後プリンスホテルは2024年10月で50周年を迎えました。創業当時から常におもてなし力を鍛え、お客様に喜んでもらえるサービスを考え続けているうちに50年が経ち、多くの方に何度もリピートされるホテルに成長したといいます。
玄関では、芸者さんとスタッフの方々が温かい笑顔で迎えてくれました。
親子三世代でもゆっくりくつろげる特別室「開花亭」で過ごす特別な時間
今回宿泊するのは、10畳と6畳の二間続きの和室で、三世代旅行にも使い勝手がよい特別室「開花亭」です。窓からの眺めもよく、大きな窓から日が差し込む明るく気持ちのよい部屋は、家族みんなが気持ちよく過ごせる、ゆったりとしたスペース。
ゆたま王子の絵柄がかわいい、大中小の浴衣が用意され、自分に合ったものを選べます。
部屋には道後名物の「坊っちゃん団子」とお茶が用意されていました。大人はお茶とお団子で、ほっとひと息。子どもたちは隣の広い和室で、思い思いに寝転んだり、遊んだり、のびのびと羽を伸ばせます。
うれしいのは各部屋にマッサージチェアが備え付けられていること。大浴場で温泉につかった後は、部屋に戻ってマッサージチェアをひとりじめ。日常の疲れがどんどんほぐれていきます。
今年8月には松山市内を一望できるテラスに道後温泉引き湯の展望露天風呂を備えた、和洋室タイプのラグジュアリーな客室が登場。10畳の広い和室と、壁紙に愛媛の匠の技が存分に感じられる「五十崎ギルディング和紙」を施した美しいベッドルーム、そしていつでも入れる展望露天風呂。プライベートな空間で非日常の休日を過ごしたいなら、ぜひこちらのお部屋に宿泊を!
朝から晩まで温泉三昧!多種多彩な温泉を館内でめぐる
広い部屋でひと休みしたら、いざ3階の大浴場「ゆのか」へ。ここは左の湯、右の湯があり、夜と朝の男女入れ替え制なので、時間をかえればどちらにも入ることができます。
こちらは左の湯。道後温泉伝説を描いたダイナミックな砥部焼(とべやき)陶板壁画が出迎えてくれます。手前の円形の浴槽は底から気泡が吹き出すバイブラバス。奥のジェットバスともに、泡のマッサージ効果で疲れをほぐしてくれます。道後の歴史と湯に浸る至福のひとときをお楽しみください。
備え付けのシャンプーだけでなく好みの商品が使えるようにと、シャンプーバーが設置されています。好きなものをチョイス!
サウナ―にも人気のオートロウリュウサウナ。中は広く、ヒノキの香りも気持ちよくて、ついつい何度も入ってしまいそう。
脱衣所も広々! 子どもといっしょに着替えてもあわてることなく、ゆっくり用意ができます。
こちらは右の湯のメイン浴槽。「道後温泉プリンスホテル」のお湯はすべて道後温泉と同じ、美人の湯と呼ばれるアルカリ性単純泉。老若男女、誰にでもやさしいお湯につかれば、入浴後の肌はスベスベ、体がいつまでもポカポカ。
右の湯には空気を圧縮させた超微細な泡を浴水に混ぜた白濁したシルクバスが。肌触りがやわらかくて、肌にやさしい。
ドライサウナが苦手な人はこちらのスチームサウナへ。霧状のサウナは肌をうるおわせながら、体を芯から温めてくれます。
温泉のあとは、畳廊下の湯上り処でクールダウン。日本庭園を見ながらぼーっと過ごすのもぜいたくな時間です。
4階には8つの露天風呂がそろった庭園露天風呂「ゆのね」があります。こちらは5種類の湯めぐりができる左の湯。
こちらは岩風呂など3種の湯めぐりができる右の湯。肌に触れる道後の風が心地よく、浴槽に出たり入ったりしながら、時間を忘れてしまいそうなほどの気持ちよさです。
「道後プリンスホテル」のもう一つの自慢が貸切露天風呂。宿泊者は1回45分、別途3,300円で利用できます。檜、陶器、石、桶の4つの露天風呂はそれぞれ趣の異なる雰囲気。周りに気兼ねすることなく、家族みんなで温泉を楽しむことができます。
毎日がお祭り!子どもが喜ぶ遊びがいっぱいの共有スペース
子どもが喜ぶ共有スペースが充実しているのも、ファミリーのリピーターが多い理由の一つ。愛媛の都市伝説?「蛇口からみかんジュース」もありました。子どもも大人も、これを見つけると大興奮!
2階のフリードリンクスペースは滞在中飲み放題。ソフトドリンクやコーヒーなどが充実しています。奥にはコワーキングスペースもあるので、仕事が残っていたらこちらで集中してワーキングタイム!
フロント横の足湯は、散歩の疲れをすぐに癒やせる憩いの場所。もちろん、道後温泉の源泉かけ流しです。
足湯コーナーでは温泉の入った窯で、ゆで玉子作り体験(1個100円)が楽しめます。
露天風呂「ゆのね」のある4階に行くと、子どもたちの楽しそうな声が聞こえてきます。その声の先にあったのが「みかんボールの湯」。約15,000個のボールプールに飛び込んで、子どもたちは大はしゃぎ。
隣には白と青のボールで埋まった「しまなみの湯」も!
子どもにも大人にも人気なのが、約5千冊のコミックスを完備した「まんがの湯」。岩盤ベンチやマッサージチェアに座って、大好きなマンガを読みふけることができます。
旅の出発点に見立てた1階の売店は、その名も「宿の駅」。生産者から直接買い付けてくる、他ではなかなか手に入らない厳選された愛媛の物産が集められています。チェックアウト前の時間は混雑するので、ぜひチェックイン後すぐに、まずは宿の駅から見てお土産チェックをするのがおすすめです。
お客様の喜ぶことを!をモットーにした「道後プリンスホテル」には、和文化を体験できるオリジナルのアクティビティも多数用意されています。今回体験したのは、「金の讃岐うどんショー」。音楽に合わせて、足でうどんをこねていると童心に帰ったような楽しい気分に!
出来上がったうどんは、もちろんその場で食べられます。こしがあって、もちもちした食感は、おなかがいっぱいの夕食後でも、ペロリと食べられます。
愛媛の旬の食材を味わい尽くす、宿自慢の夕食を部屋食で
さまざまな賞を受賞しているという夕食は、今回の滞在の楽しみの一つ。並べられた料理は思わず「うわ~」と声が出てしまうほど豪華! この日のお料理は、食前酒から始まり、水菓子まで全10品。愛媛県産の「鯛やはまちのお造り」、「鯛のしゃぶしゃぶ」、厳選したA4ランク以上の「和牛の鉄板焼」きなど、地元産の食材にこだわった新鮮で味わい深いお料理ばかり。
松山の駅弁として愛されていた松山あげが入った「しょうゆ飯」など、地元を愛する気持ちがこもった豪華な夕食に、家族みんが笑顔になります。時間をかけてゆっくりと味わえる部屋食は、家族旅行にうってつけです。
お子様用の会席料理も用意されています。自分で作るタコ焼きや、かわいい笑顔のオムライスなど、普段食の細い子でもモリモリ喜んで食べてくれそう。
特別室宿泊の特権!最上階の「星空クラブラウンジ」でロマンチックな時間
特別室に宿泊したゲストは、最上階の「星空クラブラウンジ」を利用することができます。日中は、窓から松山市内が一望でき、夜は夜景と星空を楽しめる絶景が自慢。温泉や夕食のあと、ここでゆったりと夫婦でおしゃべりして時間を過ごせば、きっと特別室に宿泊してよかった!と思うに間違いありません。
ふわっと細かい泡の生ビールを自動で注いでくれる「トルネードビアサーバー」を完備。ビールのほかに、焼酎やウィスキー、ソフトドリンク、おつまみのお菓子もすべてフリーです!
選ぶのに困っちゃう!和洋約50種類の朝食バイキング
夕食をたっぷりいただいたのに、朝にお腹が空いて目覚めたのは、温泉湯めぐりと館内の楽しいアクティビティのせいかもしれません。朝7時のオープンと同時に朝食会場へ! ご当地グルメなど和洋50種類のお料理が並び、何を選ぼうか目移りしてしまいます。
ライブキッチンでは、出来たてのふわふわっとした出汁巻き卵を目の前で作ってくれます。
なんといっても人気なのは、愛媛の食材を好きなだけのっけて味わう「のっけ丼」。新鮮なお刺身やしらすをたっぷりのせて、特産品のじゃこてんや名産の松山揚げの味噌汁といただきました。朝からボリューム満点です!
まるでテーマパークの中に宿泊したように、温泉も遊びもお料理も、時間が足りなくなるほど楽しみ尽くした道後温泉プリンスホテルの1泊2日間。チェックアウトを待つフロントには、満面の笑顔の子どもたちが、お母さんと手をつないで名残を惜しんでいました。
ここは飽きっぽい子どもも、ゆったり過ごしたい大人も存分に楽しめるように、50年の月日をかけて随所に考え抜かれたおもてなしが用意されている老舗ホテル。家族アルバムのように一生の思い出に残る旅をしたいと考えていたら、家族みんなで「道後プリンスホテル」に出かけませんか?
道後プリンスホテル 〜旬華趣湯 あったらいいな、が湧く湯宿〜
- 住所
- 愛媛県松山市道後姫塚100
- チェックイン
- 15:00(最終24:00)
- チェックアウト
- 10:00
- 総部屋数
- 123室
- 駐車場
- あり(1台770円/泊)
- アクセス
- 【車】松山道「松山」ICより約30分
【リムジンバス】松山空港より約40分、松山観光港より45分、「道後温泉」駅到着後に電話で送迎あり
取材・文/山本美和 撮影/田辺エリ