【1】泉質名って? ● 陽イオン名―陰イオン名 で表します。 鉱水1Kg中に含まれている溶存物質総量(ガス性のものを除く)が、1g(1,000mg)以上の温泉の総称で “陽イオン名-陰イオン名“の形で表されて泉質名となります。 温泉分析書で見る場合には… 陽イオンと陰イオンの表のミリバル%の欄に注目し、 それぞれの表で最も割合の大きいイオンが主成分となります。 ミリグラムの大小ではありませんので注意が必要です。 次に、ミリバル%の欄で20%以上の成分は副成分として、主成分の次に表記されます。 (ミリバル(mval)とは、温泉などの溶液1㎏中に溶存するイオン種の濃度を表す単位で、 1バル(val)という単位の千分の一の単位です。) |
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当館の表を見てみると… ○陽イオン ナトリウムイオン 71.75ミリバル%、 ○陰イオン 塩素イオン 84.57ミリバル% が、それぞれ割合の大きいイオンとなっています。 塩素イオンが大きくかかわっているので、「塩類泉」となるのですが、塩類泉には大きく、 塩化物泉・炭酸水素塩泉・硫酸塩泉の3つに分けられますので、 ★当館の鉱水の泉質名は、 ナトリウム―塩化物温泉 となりました。 ナトリウムー塩化物泉は以前「弱食塩泉」と呼ばれていましたので、 そちらの方が親しみやすいという方もいらっしゃると思います。 お湯の特徴としては、海水成分とよく似ていいて、なめるとしょっぱい味がします。 入浴すると皮膚に塩分が付着するため、保湿効果が高く、湯冷めしにくいので 「熱の湯」とも呼ばれます。 |
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このように、泉質名がつけられますが、他にも嬉しい成分があります! | ||
○陽イオンに、マグネシウムイオン 19.68ミリバル% ○陰イオンに、炭酸水素イオン 5.80ミリバル% ○硫酸イオン 9.47ミリバル% マグネシウムは あと0.32 で副成分となるところです。 マグネシウムの作用としては、炎症の抑制作用・慢性湿疹・アレルギー等が挙げられます。 |
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細かい成分が作用し合っているのが、当温泉の魅力なんです♪ |
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基準があるので表に出てきませんが、炭酸水素イオンは「重層泉」にもなる成分です。 重層泉とは皮膚を柔らかくする作用の無色透明のアルカリ性の温泉で、石鹸も良く溶けます。 皮膚を軟化させ、脂肪や分泌物を乳化させるため、肌が滑らかになるので 「美人の湯」と呼ばれています。 また、硫酸イオンは「硫酸塩泉」になる成分で、苦味泉ともいい、「傷の湯」「中風の湯」とも 呼ばれます。 |
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