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鹿鳴館<群馬県> 小さな温泉特集 

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ぐんまの小さな温泉
鹿鳴館
ガツンとくる独特な浴感で抱きしめられた
新鹿沢温泉
鹿鳴館
「来た、来た……これだ!」   湯の中で、こぶしを握りしめながら思わず叫んでしまった。これが「雲井の湯」源泉特有のパンチが効いた浴感なのだ。最初は熱めで、ガツンと強烈な存在感を持って、全身を抱きしめてくる。が、ものの数十秒でツーンとしみ入るように体に馴染んでくる。あとは湯に身をまかせるしかない。
  十数年前ぶりに、鹿鳴館を訪ねた。正面玄関と本館は、あの頃のままだったが、平成16年に離れが増設され、同時に浴室もリニューアルされていた。多少の不安はあったが、それはすぐに杞憂に終わった。真新しい浴室の湯舟から床にかけて、赤茶色に変色していたからだ。析出物が堆積して、鍾乳洞のリムストーン(あぜ石)のような幾何学模様を描いてた。鉄分とカルシウムが多い証拠である。
 「昔は、旧鹿沢の源泉湧出地から湯がたどり着くまでに1時間もかかったため、温度が4〜5度下がってしまいました。でも今は給湯管の性能が良くなり、わずか10分足らずで新鹿沢まで届き、湯の温度も1度しか下がりません」と、5代目主人の宮崎辰弥さんは、湯と宿の歴史を話してくれた。
  創業は明治の中期。宮崎旅館として現在の旧鹿沢で温泉宿を営んでいた。大正7年の大火で全戸が焼失し、数年後に当地へ移転してきた。鹿鳴館と改名したのは、昭和になってからだという。
 「私が子どもの頃は、まだどこの旅館にも内湯はなくて、宿泊客は向かいの大湯(共同浴場)へ湯をもらいに行ってました」
  その当時のモノクロ写真が、食堂の壁に掛かっていた。湯を守り継いできた、永い永い鹿沢の歴史を感じる写真である。
  明治・大正・昭和、そして平成と、枯れることなく湧き続ける「雲井の湯」源泉。そしてその源泉を大切に分け合っている鹿沢の宿。あらためて旧鹿沢と新鹿沢は、離れていても一つの温泉地なのだと実感した。
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(C)2010 Jun Kogure / Hajime Kuwabara
鹿鳴館
鹿鳴館 鹿鳴館
鹿鳴館
源泉名 鹿沢温泉 雲井の湯(県有泉)
湧出量 測定せず(自然湧出)
泉温 47.5度
泉質 カルシウム・ナトリ泉マグネシウム・ナトリウム―炭酸水素塩温泉
効能 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、慢性消化器病、切り傷ほか
温泉の
利用形態
加水なし、季節により加温あり、完全放流式・循環ろ過
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