「葛城」という名は昔この地が葛の産地であり、
古墳時代に砦が築かれていたことからつけられました。
北の丸が思い描いたのは、城と言っても華美な天守閣や
壮大な石垣ではなく、優雅な庭園とともに平地に建つ
格調高い「平城」。歴史ある城下町掛川の武家屋敷を
模した長屋門や、地元森町の味わいある遠州瓦を
載せた屋根など、地元遠州の建築をもいかした美が
見事に表現され、城郭建築にふさわしい和の風格が
随所に宿っています。
古き良き日本の趣きが非日常へと誘い、安らぎの時間が
ゆっくりと流れはじめます。
北陸の古民家の木々を生かす
心から皆様にお寛ぎいただくには、本物を使った温かみのある空間でなくてはならない。
北の丸は北陸の豪雪地方の古民家を移築した本物の木造建築を目指しました。
色味、香り、質感。百数十年の時を経て息づく木々の表情には、何ものにも変えられない
優しい味わいがあり、重い雪から家を守ってきた太く頑丈な柱や梁が、訪れるたびに
「帰ってきた」と思えるような和の空間を演出します。
温かみあふれる古民家を単なる移築で終わらすことなく、回廊を通じて各棟を結ぶことで、
落ち着いた佇まいでありながらも、格調高い屋敷の風貌を創出しています。
|