都心から約90分の里山の宿・千葉「五氣里-itsukiri-」で地元の恵みが生んだ美食を堪能する休日を

 

 

田んぼや山に囲まれ、黒潮と親潮が交わる好漁場もほど近い、食材の宝庫・千葉県いすみ市。その山の一角にたたずむのが、「五氣里-itsukiri-」です。故郷・いすみを愛する木村藍シェフが、地元産の海の幸・山の幸で織りなす「ローカル・ガストロミー」を体験でき、その美しく繊細な料理が人々をひきつけています。

また、古民家、ヴィラ、グランピングの3タイプから選べるお部屋は滞在目的に合わせた過ごし方ができ、全国的にめずらしい黒湯の温泉は美肌の湯と評判。里・食・宿・湯・遊の5つのキーワードが「五氣里-itsukiri-」という由来になっている通り、豊かな自然に包まれながら、まさに英気を養う滞在がかないます。

1. チェックイン~ウェルカムドリンク

まるで村のような雰囲気の「五氣里-itsukiri-」

都心から約 90 分の千葉「五氣里-itsukiri-」でのローカル・ガストロノミー旅 地元の恵みが生んだ美食を堪能

ゆるやかな山の稜線の先には青空が広がり、秋の空らしく雲も高々と。道なりには収穫を終えたばかりの水田が続き、都心の高層ビル群に囲まれていた90分前が遠い過去に思え始めた頃、里山を背にする「五氣里-itsukiri-」が見えてきます。

 

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房総半島の南東部に位置し、東京湾アクアラインを使えば海上のドライブを満喫して約90分というアクセスの良さ。電車だとJR大原駅よりタクシーで12分ほどです。看板がないので、建物全体が一つの村のように周辺の景色にとけこんでいます。

 

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到着したら岩や木々に導かれるように「omoya」でチェックイン。施設を整地した際に得たスギやヒノキを活用したフロントは、木ならではのぬくもりがあり、ほっと落ち着くデザインです。

 

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ロビー傍らのウェルカムドリンクは、自由にいただけます。千葉県産和梨ジュースはゴクゴクと飲みたくなる、すっきりとした味わい。地元の木戸泉酒造による純米酒は、無農薬・無化学肥料の自然栽培で育てられたお米を原料にした、こだわりの1本です。さらに30年ものの古酒もあり、到着早々、地元いすみ市の名産を存分に堪能できます。

 

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「omoya」の前には「nakaniwa」が広がり、心地よい水のせせらぎを聞きながらお部屋へ。敷地内は2棟の古民家、11室のヴィラ、7棟のグランピングの3エリアに分かれ、お部屋ごとにまったく異なる滞在を楽しめるのも特徴。ヴィラで1泊した後に、グランピングにも1泊して別々のお部屋を満喫する方もいると聞きます。

 

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「nakaniwa」中央のたき火スペースでは、季節によっては、ウェルカムスイーツとして、できたての焼き芋の振る舞いも。熱々の状態を目の前で割ってもらうと、ふわっと甘い香りと湯気が立ち上り、どこか懐かしい日本の原風景を見ているようです。

 

2. 部屋紹介

最上級のおもてなしが宿る、一棟貸し「kominka」

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ほっこりとした気持ちのまま歴史が感じられる「kominka kome」へ。最大13名宿泊可能でプール・サウナ・露天風呂・薪ストーブ付きというぜいたくな1棟貸し。

 

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築100年の米蔵を改装して作られています。梁や柱といった建物の基礎はそのまま生かしつつも、木のやわらかさが感じられるようフローリング材を分厚くしたり、デザイン性のある家具を配置したりと、趣きの中に快適さも実現させた唯一無二のお部屋です。

 

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特に秋から春にかけてはお部屋に設けられた薪ストーブが人気。じんわりと室内を温めてくれ、ゆらゆらと燃える炎は時間を忘れて見入るほど美しく、薪がはぜる音や燃える際の木の香りなど、五感を通じて魅力が感じられます。

 

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40平米という広大なテラスには、4名まで利用できるバレルサウナとプライベートプールを完備。非日常感をたっぷり味わえる、このぜいたくな設備も「kominka kome」の醍醐味です。

   

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お風呂は内風呂と露天風呂の2つ。初めて見ると、そのお湯の色の濃さに驚くはず。お湯が黒いのは海水に由来する証拠で、はるか昔の海藻や貝殻が何億年もの長い年月を経てお湯を黒く色付けているのだとか。まるで化粧水をまとっているような肌ざわりで、身体の芯から温まります。

  

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「kominka kome」は130平米近くの広さを誇り、最大13名が宿泊可能。2室あるベッドルームにはそれぞれ、セミダブルベッドが3台とソファベッドが2台。

   

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収納力のあるウォークインクローゼットや洗面台がダブルシンク仕様と、少人数はもちろんグループ旅行や三世代旅行にもおすすめです。

 

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2階のロフト部分には5名分の布団も常備。まるで隠れ家のような空間で、長年建物を支えてきた柱や梁など古民家がたどってきた歴史に触れられます。

温泉・サウナ・水風呂完備のヴィラ「プレミアムスイート」

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ヴィラタイプのお部屋は全11室に対して客室タイプが6つも。ワンちゃんOKなお部屋があったり、ロフト付きだったりと、どれもが個性的で、すべてのお部屋が80平米以上の広々としたスイートルーム仕様になっています。

 

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その中でも一番の広さを誇るのが、110平米の「プレミアムスイート」。セミダブルベッド2台を2カ所に配し、最大で6名まで宿泊できます。ヴィラタイプではめずらしいバレルサウナがテラスに置かれ、すぐ横に水風呂と外気浴スペースが。サウナーも大満足の設備です。

 

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お風呂は大人2人が入っても広々なサイズ。窓を開ければ田園風景が望め、爽やかな風が吹き抜けます。

 

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全室共通のアメニティもこだわりのものばかり。

ヘアケアは、美容師を20年間務めた地元・いすみ出身のオーナーが、髪質改善のために開発した「KAMIKAI」。シャンプーとトリートメントの間に、効果を高めるブースターをはさむのが特徴です。栄養をしっかり補給した髪はやわらかく、艶やかな仕上がりに。

 

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スキンケアも、美容サロンで取り扱われるジュビエシリーズを用意。クレンジング、化粧水、クリームのセットで、肌に負担をかけないクレンジングや、毛穴レスな肌へと導く化粧水とクリームは超敏感肌の方にも好評なのだそう。

 

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館内着として利用できる作務衣はシックな紺色で、老若男女問わず着られるデザイン。ゆったりとしたサイズ感でリラックスでき、このままレストランに行けるのもうれしいポイントです。

 

3. 「黒湯」を堪能できる大浴場

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広々としたお部屋でゆっくりと過ごせるのも「五氣里-itsukiri-」の魅力ですが、実はお部屋の外にも滞在を盛り上げてくれる施設がたくさんあります。お風呂好きなら、ぜひ2つの源泉を比べられる「omoya」の大浴場へ。

 

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内風呂と外風呂を完備し、どちらも黒湯の温泉が注がれていますが、その違いは源泉の深さ。内風呂は地下300メートルから、露天風呂は地下100メートルからくみ上げています。どちらもpH8.5前後と肌への刺激が少なく、子どもから大人まで親しまれている温泉です。

   

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外風呂にはサウナと水風呂も併設し、大人数でも入れる広さ。湯上がりにはアイスの無料サービスも用意されています。

 

大浴場で身体が温まったら、そのまま「omoya」のspaで至福のトリートメントを。ボディにはその時の状態に合わせて配合されたアロマオイルを、フェイシャルには美肌効果が高いマカデミアナッツオイルを使用するなど、用途に応じてオイルを使い分けできます。自分への最高のご褒美になるひとときです。

 

4.滞在の楽しみ方(プール・テラス)

satoyama pool

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夏に人気なのが里山を背に、緑に囲まれた「satoyama pool」。長さは約20メートルもあり、お子さんと一緒に遊べるように2段階の深さが設定されています。

 

テラス

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さらに、いすみを一望できる、里山に築かれたテラスへ。5分ほど歩くだけで視界は高くなり、施設全体だけでなくその先の水田や山並みが見通せます。

 

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途中に設けられたウッドチェアやハンモックは、自然豊かなこの地域を一望できる特等席。視界を遮るものは一切なく、広い空の上を雲がゆっくりと流れ、目を閉じれば風に揺れる木々のさざめきも聞こえてきて、自然とのつながりをより体感できる場所です。

 

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施設全体を一望できる道の途中に、今後はニワトリ小屋を建てる予定とのこと。生みたての卵を使った料理を味わえることが近いと知り、早くも次に訪れる日が待ち遠しく感じられます。

 

5. いすみの美味を食す、オーベルジュディナー

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地域と調和し、温泉や名産品など、この土地ならではの魅力を満喫できる「五氣里-itsukiri-」ですが、その集大成と言えるのがシェフを務める木村藍さんの料理です。国内有数の名店を経験し、池袋に構えた自店ではミシュランの「ビブグルマン」を2年連続受賞され、再び故郷のいすみへ戻った木村さん。

 

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「海、山、川といった豊かな自然と、生産者の方々。いすみの魅力は、これらすべてがそろっていることです」と話す通り、漁師、農家、猟師、酪農家の元へ通い、生産者とのつながりを何よりも大切に「ローカルガストロノミー」を体現した料理を作っています。

一口食べれば、料理への情熱はもちろん、食材と生産者の方に向けた愛情さえも伝わってきます。

 

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晩餐の幕開けを華々しく飾るのは、農薬・肥料に頼らず、自然の環境下で丹念にお米を育てる、「つるかめ農園」の新米です。ふっくらと炊きあがったおかゆは胃の調子を整えてくれます。また、新米を最初に出すことで収穫の到来を待ちわびていたことを伝える役目もあるのだそう。筋子は、かつお節、さば節でさり気なく味つけを。

添えられた古米のチップスは、「最後までおいしくいただく」という作り手の食材に対する敬意が込められています。

 

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食事を彩るドリンクも、焼酎、日本酒、ワイン、ウィスキーと満遍なくそろっており、ソフトドリンクにはオリジナルのクラフトドリンクも。ウェルカムドリンクに登場した木戸泉酒造の日本酒は古酒と純米酒のほか、純米アフス生酒は甘味と酸味のバランスがとれて、乾杯にぴったりです。焼酎は芋・麦・米に加えて、落花生があるのも千葉県ならでは。

 

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続いては、メニューに「オペラ?」と記された一品。食中にスイーツ?と思いますが、そうではありません。

見た目はスイーツのオペラそのものですが、層になっているのは、フランス料理を代表するフォアグラのテリーヌや牛肉のフォンドボー。そこに地元農家の飯島さんが手掛けるリンゴのソテーが加わることで、甘味と旨味が調和し、ふくよかな味わいを生み出しています。肉の旨味が感じられる一皿です。

 

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こちらは、いすみに近い鴨川の「苗目name」のオーガニックのハーブをふんだんに使った一品。お皿が運ばれてきた時点でハーブの瑞々しい香りが際立ち、たまらず深呼吸してしまいました。全国的にもめずらしい、ジャージー牛を完全放牧している「チーズ工房IKAGAWA」の熟成チーズがさらにハーブの味を引き立てます。そして、自給自足の生活をするご夫婦の営む「R工房」の小麦粉で作ったガレットは滋味深く、こちらも無農薬、無肥料に徹した逸品です。

 

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さざえ、伊勢海老など豪華食材を途中で堪能しつつ、メインディッシュの直前に登場するのが「鴨川の定置網」と称する魚料理。アオリイカやマトウダイなどブイヤベースに使われる魚介は鴨川の「天津(あまつ)漁港」で行われる競りで、シェフ自ら競り落とした自慢の戦利品なのだそう。定置網なのでその日にどんな魚と出合えるかはまさに一期一会で、黒潮と親潮が混ざるこの海域の醍醐味を体感できます。

 

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メインディッシュにはイノシシのローストを。ジビエを幅広く知ってもらうため、あえてクセのない雌のお肉を選択し、ソースにはクミンなど香辛料を使うことでジビエ初心者でも食べやすい一品にしています。焼き方にもこだわり、最初はバターで泳がせるように、最後はオーブンに何度も出し入れしているとのこと。この工夫で、肉が硬くならず、ジューシーな味わいを楽しめます。

 

イノシシは近くの山で、ジビエハンターの永島さんと相棒の猟犬が捕獲してくれたもの。話を聞いていると、ひとつの料理が完成に至るまでに多くの生産者が関わっていることを再認識でき、料理を前にすればその人たちの顔が浮かび上がりそうです。こういう時ほど「いただきます」という言葉がしっくりときて、料理を口に運ぶ手にも力が入ります。

 

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全10品から成るコース料理で、どのメニューにも共通しているのが、食べる人のことを思いやっていること。

「素材本来の味を壊さないように調味料を控えています。お客様が食べ疲れされないように油分を控えるなど味のバランスも大切で、前菜からデザートまでをひとつのメロディーになるように、ゆったりとした時間をお過ごしいただきたいです」と、木村さん。その言葉通り、デザートのモンブランには、栗特有のやわらかな甘味を味わえるよう渋皮煮が潜んでいました。

   

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身体だけでなく心までも充実感に満たされた食後。安らかな気持ちでお部屋に戻ります。「nakaniwa」のたき火は一日の終わりを温かく彩り、満点の星空では流れ星が静かに通り過ぎていきました。

 

6. 一日の元気の源になる朝食

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翌朝、窓をあけると凛とした空気に目覚めもすっきり。すぐ近くの田んぼでは野生のキジがくつろいでいて、幸先の良いスタートです。

あんなにたくさん、素敵な夕食をいただいたのにも関わらず、胃もたれもなく、朝食が楽しみです。「次の日の朝食を、おなかが空いた状態で食べられるように、量も胃もたれしないように調整しています」と木村さんがおっしゃっていた通りでした。

 

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昨夜同様のレストラン「餐」を訪ねると、壁一面に広がる窓からはまばゆい光が差し込み、開放感も抜群。

 

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創作力にあふれたディナーから一転、木製の重箱で運ばれてきたのは正統派の和朝食。冬瓜の煮つけ、レンコンのキンピラ、海苔の佃煮など地元の食材をふんだんに使ったおかずは彩りも鮮やかです。特にレンコンは近所に暮らす佐藤さんが畑から採れたてを直接届けてくれたもの。半熟卵は地元の「目賀(めが)養鶏場」が作る有精卵を使用しているため、黄身は弾力があり、お醤油に負けないコクのある味わいです。

 

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焼き魚には最寄りの大原漁港で取れた金目鯛を。皮はパリッと焼き上がり、身はふっくらと。噛むごとに香ばしさと塩味が絶妙に口の中に広がっていきます。

 

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ご飯に合うおかずが充実していますが、極めつけは「あわびの中華風あんかけ」。朝食用にさらっとした味つけに仕上がっていて、あわびの旨みやキノコの滋味深い味が交互に訪れ、思わずおかわりしたくなるほど。

ご飯は地元が誇る無農薬・無肥料で育てた「いすみっこ」で、しかも新米。粒立ちがよく、つややかなお米はどんなおかずとも相性抜群です。

   

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「いすみっこ」はレストランでも販売しており、フロントではアメニティのハーブティーやオリジナルブレンドのコーヒーも購入できます。ほかに月の満ち欠けを頼りに海水から伝統的な平釜式製法で作られた「勝浦塩製作研究所」のお塩も人気商品。おみやげとして自宅に持ち帰れば、おいしさに満たされた記憶もよみがえりそうです。

 

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いすみの食材が豊かなのは、それを育む自然が豊かな証拠。元来、人は自然とともに生活をしていたからこそ、ここではより自分が伸び伸びしていることに気付きます。

「里・食・宿・湯・遊の5つのキーワードが『五氣里-itsukiri-』の由来にもなっていますが、特にお客さまにはプールで泳いだり、お部屋で薪ストーブを体験されたりと思い思いに遊んでいただきたいです」と、取締役の小髙和彦さん。

「五氣里」の「氣」はエネルギーという意味ですが、よく見ると「米」の文字が。よく食べて、よく遊び、よく眠る。元気の秘訣は意外と当たり前なことで、その当たり前の大切さに改めて気付けるのが「五氣里-itsukiri-」です。明日からのエネルギーが自然と湧いてくる、そんな素敵な宿に出会いました。

 

五氣里-itsukiri-

住所
千葉県いすみ市下布施2891
アクセス
JR大原駅より車で約10分
チェックイン
15:00(最終チェックイン 19:00)
チェックアウト
10:00(kominka、ドックスイート、プレミアムスイートは11:00)
総部屋数 
20室
駐車場
25台/無料(予約不要)

※この記事は楽天トラベルガイドによって取材・作成されたものです。

2024/12/3
この宿の情報