山の中腹で
光を浴びる
まるで森に隠されたような敷地は、高低差が100mある山の中腹に位置している。赤松の枝と紅葉の葉に遮られ、影が顔に落ちる。樹々の香りがこれほど爽やかだとは思わなかった。鼻に抜ける清々しさに誘われ、ウッドデッキが雲のように重なり合ったクラウドテラスを登ると、強い薫香を感じる。朝から常に焚かれている火は、その匂いによって人々を呼び寄せる。空から木の実が落ちて、コツンと音を立て、デッキの上を転がった。嗅覚、視覚、聴覚の次はウイスキーで味覚を満たそう。この森は、五感に響く要素に溢れている