大人の和モダンステイ 「高輪 花香路」で叶える至福の滞在
羽田空港や東京駅からアクセス便利な、アーバンシティ「東京・品川」。「高輪 花香路」は品川駅からほど近くにありながら自然豊かで、伝統と和の趣に癒やされる都会の旅館です。
その一流のホスピタリティが認められ、世界的な評価機関「フォーブス・トラベルガイド2025」では5年連続最高ランクの5つ星を獲得。全16室のみの限られたゲストに提供される、和のおもてなしを体験できます。時間ごとにさまざまな食体験ができる専用ラウンジに加え、合計4つのラウンジホッピングを楽しめるのも魅力。「高輪 花香路」で過ごす、至福の癒やし旅をお届けします。
アクセス
専用エントランスから、品川の隠れ家へ
「グランドプリンスホテル高輪」内に位置し、ホテルのサービスとともに旅館ならではの趣を堪能できる「高輪 花香路」。2025年5月1日からはイギリスに本部を置く世界的ホテルブランドグループ「スモール・ラグジュアリー・ホテルズ・オブ・ザ・ワールド(Small Luxury Hotels of the World™)」にも加盟し、世界水準を満たすホスピタリティを提供しています。
アクセスは「品川駅」高輪口より徒歩約5分。さまざまな行き方がありますが、「品川駅」高輪口より徒歩約3分の「ザ・プリンス さくらタワー東京」を通り、広大な日本庭園を抜けるのがおすすめのルートです。季節の花の香りを感じながら、まずは「グランドプリンスホテル高輪」のロビーに向かいます。
そしてグランドプリンスホテル高輪のロビーの先に、隠れ家のように潜んでいるのが「高輪 花香路」のエントランス。ここから先は「高輪 花香路」の宿泊者しか入ることができない、特別なエリアになります。
ラウンジ 桜彩
カクテルタイムにはシャンパンや日本酒飲み比べを
美しい着物を着用したスタッフの案内で4階にある「ラウンジ 桜彩」に向かい、抹茶と季節の上生菓子をいただきながらチェックイン。全16室の宿泊者だけの空間のためとても静かで、畳の香りにも心が落ち着きます。
「ラウンジ 桜彩」は時間ごとにさまざまな食事・飲み物・体験を提供しており、ジュースやビールは7:00〜22:00の営業中にいつでも楽しむことができます。果汁100%のオレンジジュースや東京クラフト「ペールエール」など、ソフトドリンクもお酒も充実しています。
10:00~17:00まではティータイムとしてスイーツを提供。数種類の洋菓子・和菓子から自分で好きなものを選ぶと、スタッフが盛り付けて提供してくれます。
17:00〜19:00はカクテルタイムとして、シャンパンや日本酒といった自分の好きなドリンクとおつまみセットを楽しめます。この日のおつまみは穴子・海老の手まり寿司、鯛の利休和え、ローストビーフなど。ラウンジにいながら、料亭やレストランのような和洋折衷の料理を味わえます。
また、17:00〜22:00(L.O. 21:30)には「利き酒」体験も可能。タイプの異なる日本酒3種類を飲み比べできます。例えば山形・出羽桜「桜花吟醸酒」はフルーティーな辛口で、福島・大七「純米生酛」はお米のふくよかな香りを感じる甘口。おつまみセットとの相性も抜群です。
「手挽きの抹茶で仕上げる抹茶スイーツ」は、朝10:00〜14:00にできる「ラウンジ 桜彩」ならではの体験。あんみつにトッピングする抹茶を、自分の手で挽くことができます。挽き方は抹茶の原料である「碾茶(てんちゃ)」を石臼にのせ、軽く回すだけ。碾茶は京都・福寿園の逸品です。日本人でも知っている人が少ない、抹茶の作り方を学べる貴重な機会となっています。
挽きたての抹茶は驚くほど香り高く、あんみつのおいしさがより際立ちます。日本ならではのお茶文化を、おいしく体験できました。
ラウンジホッピング
グランドプリンスホテル高輪「クラブラウンジ 花雅」
「ラウンジ 桜彩」のほか、「高輪 花香路」の宿泊者は日本庭園を取り囲む3つのホテルのクラブラウンジを巡れるのも大きな魅力です。グランドプリンスホテル高輪の「クラブラウンジ 花雅」は、大きな窓から日本庭園を見渡せる美しいラウンジ。「和」をテーマにした食事やスイーツを時間ごとに楽しめます。
ザ・プリンス さくらタワー東京「エグゼクティブラウンジ」
ザ・プリンス さくらタワー東京の「エグゼクティブラウンジ」は、カクテルタイムのお酒が充実。ビール、ワイン、日本酒、カクテルなど、バーカウンターに設置された多彩なラインナップからセルフで選べます。おつまみはイタリアンが中心。そのほか専用の削り器で削るチーズ「テット・ド・モアンヌ」も名物です。
グランドプリンスホテル新高輪「クラブラウンジ」
グランドプリンスホテル新高輪の「クラブラウンジ」は、しっとり落ち着いた和モダンな空間が特徴。ビールは各ラウンジで異なる銘柄を提供していて、ここでは「東京クラフト」の生ビールをビールサーバーから注ぎたての状態で楽しめます。17:00〜19:00のカクテルタイムは多彩なお酒から選べますが、生ビールは営業時間中、常に飲むことができます。
日本庭園を散策
昼は花々を、夜はライトアップを楽しむ
ラウンジホッピングを楽しみつつ、約20,000平米の日本庭園を散策するのも心地よい時間。庭園では四季折々の花々に加え、港区の有形文化財である「観音堂」・「山門」・「鐘楼」を鑑賞できます。伝統を感じる歴史的建造物は和の趣きであふれ、ここが都会であることを忘れさせる美しさです。
10:00と15:00に、日本庭園の中心にある池でできるのが「鯉の餌やり体験(1組500円、各回5組限定)」。自然に包まれ美しい鯉たちに餌をあげると、心が安らぎます。
日没後はライトアップされた日本庭園へ。「高輪廿六夜(たかなわにじゅうろくや)」をテーマとするライトアップが毎夜、開催されています。「廿六夜」とは月の出が遅い特定の日で、江戸時代にはその日に「月の出」を待ち幸せを祈る文化があったそうです。かつて高輪の地でも行われており、「高輪廿六夜」はその文化にちなんだホテルオリジナルのイベント。都会のまぶしさから離れ、月あかりのように優しく灯る竹あかりを1年中楽しめます。
「高輪廿六夜エリア」では大きな月のフォトスポットで写真を撮ったり、「四季の小路エリア」では日本庭園の四季をイメージしたデザインの竹あかりを楽しんだり。より一層、静寂が深まる夜の日本庭園はとても美しく、優しい煌めきを堪能できます。
客室
花香路スイート
「高輪 花香路」の客室は全5タイプ。全16室の中で、最も広いラグジュアリーな客室が限定2室の「花香路スイート」です。約100.8平米もの広さで、居間で腰を落ち着け、広縁で景色を望む、ゆとりあるぜいたくな空間となっています。定員4人。
日本庭園に咲く四季折々の豊かな「花々」の「香り」を、庭園内の「小路」の散策とともに楽しんでいただきたいという想いが込められている「高輪 花香路」。そのため、客室の名前にはすべて「花」の名前がつけられています。この客室の名前は「沈丁花」。座椅子は客室の花と連動したデザインとなっていて、細やかな意匠からも和のおもてなしを感じます。
床の間が設けられた寝室にはベッドが2台備わっており、3人以上宿泊の場合は布団が用意されます。ベッドはシモンズ「ビューティーレストリュクスシリーズ」最高峰のマットレス。特別なスプリングで身体をしっかりと支え、上質な睡眠へと誘います。
ヒノキと十和田石の浴槽は、「花香路スイート」だけの設え。足をのばせる大きな浴槽で、心を解放させてリラックスできます。また、洗面台も「花香路スイート」のみダブルシンクとなっており、2人同時に使用可能です。
ポーラ最高峰ブランド「B.A」のスキンケアセットが用意されているのもうれしいポイント。肌をサイエンスするポーラの最先端研究と技術に基づくクレンジングクリームやローションなどで、肌をケアできます。
ルームウェアは浴衣、ワンピースタイプのパジャマ、バスローブの3種類。浴衣は日本庭園の花々がイメージされていて、客室と「ラウンジ 桜彩」間の着用も可能です。
和室ガーデンスイート
「和室ガーデンスイート」は客室からも日本庭園を望める特等席。春は桜、初夏は新緑、秋は紅葉と移り変わる四季折々の自然を上から眺められます。「高輪 花香路」の客室は4階と5階に位置し、日本庭園を近くに感じるちょうど良い高さとなっています。
広さは約59.9〜61平米で、定員3名。バスルームも太陽光が差し込む明るい空間となっており、入浴しながら日本庭園を望めます。
ディナー
「フランス料理 ル・トリアノン」でフレンチを
ディナーはグランドプリンスホテル高輪、ザ・プリンス さくらタワー東京、グランドプリンスホテル新高輪(以降 高輪エリアのプリンスホテル)にある10以上のレストランから選択可能。グランドプリンスホテル高輪の「フランス料理 ル・トリアノン」は、ホテルとともに歴史を歩んできた1971年創業の格式あるレストランです。
マリー・アントワネットが愛したフランスの「トリアノン宮殿」を彷彿とさせる優雅な空間で味わうのは、創業時から受け継がれる伝統の味を継承した料理の数々。吉本憲司シェフの手でモダンなエッセンスが加わったフレンチを味わえます。
コース内容は季節によって代わり、この日の「Mansart」(18,000円/サービス料別)は「小さなアミューズ・ブーシュ」を含め、前菜が3品も登場。ウニの冷たいソルベやオレンジ風味のエスプーマがあしらわれた「活オマール海老 アーティチョーク キャビア」、そして爽やかなバジルと蛤の旨味が混ざり合う「蛤 ムースリーヌ バジルの香り」と、見た目にも美しい料理を楽しみました。
「東京ビーフ 東京野菜」と一緒に提供された「コンソメスープ」は、フランス料理 ル・トリアノンに伝わる伝統的なレシピに、吉本憲司シェフの遊び心が加わった一品。丁寧にひいたコンソメにタピオカを食感のアクセントに入れています。
サクサクの食感に感動した本日のお魚料理「甘鯛のクリスティアン」。
メインの肉料理「ヴィアンド」を4種類から選べるのが、「Mansart」の魅力。「仔羊背肉のグリエペルシヤード」、「和牛フィレ肉のグリエ」、「和牛フィレ肉のパイ包み焼き“ウェリントン”」、「和牛フィレ肉 フォアグラ トリュフ “ロッシーニ” ファソン・ル・トリアノン」からチョイスできます。
「和牛フィレ肉のパイ包み焼き“ウェリントン”」は「フランス料理 ル・トリアノン」のシグネチャー。フィレ肉の周りにマッシュルームと「生ハム」を巻いてから、パイ生地を重ねて焼いています。「生ハム」を巻くことによって肉汁をとどめ、パリッとしたパイ生地に。その食感とジューシーなフィレ肉、そしてトリュフを細かく刻んだソース・ペリグーは、この上ない極上のおいしさでした。
高輪エリアのプリンスホテルにはレストランに多数のソムリエが在籍しているのも特徴。そして「フランス料理 ル・トリアノン」にはシェフソムリエの安藤祐さんが在籍しています。ワインはフランスだけではなく、全世界の生産地から料理に合うものを厳選。「ソムリエセレクション ペアリングワインセット」では、5杯のワインを料理とペアリングで楽しめます。
デザートはパティシエ特製の爽やかな「ライムとミントのグラニテ フロマージュブランのアイス メロンのソース」、甘酸っぱい苺が軽やかな「ライチのムースグラッセ 苺」、「小菓子」。安藤さんよりデザートとロゼシャンパンを合わせる新しいマリアージュも教えていただき、最後まで幸福感に満たされるディナーとなりました。
サウナ&ブロアバス
心地よく汗を流し、リフレッシュ
客室の浴槽のほか、「高輪 花香路」宿泊者は「ザ・プリンス さくらタワー東京」の「サウナ&ブロアバス」が無料で利用可能です。サウナはドライサウナとミストサウナの2種類で、7:00から22:30(最終受付 22:00)まで。夜だけではなく朝少し早く起きて、サウナから1日をスタートするのもおすすめです。
朝食
ラウンジや客室で、ゆったりと
朝食会場は「ラウンジ 桜彩」もしくは「客室」から選ぶことができます。季節の食材を用いた和朝食で、この日は「炙りマグロサラダ仕立て 新玉ねぎドレッシング」や「アサリと桜えびの茶碗蒸し」など、季節を感じる料理の数々。チェックアウトは12:00と余裕があるので、時間を気にせずにゆったりと味わえました。
細やかなおもてなしと美しい日本庭園に癒やされ、至福の滞在ができる品川の大人の隠れ家「高輪 花香路」。旅館内で静寂な時を堪能しつつ、その時の気分でラウンジホッピングも楽しめるぜいたくな宿です。カクテルタイムは、ぜひ「高輪 花香路」宿泊者限定の「ラウンジ 桜彩」で上品なおつまみを。心の赴くままにゆったりとラグジュアリーな時を過ごせる、都心の旅館に泊まってみませんか。
高輪 花香路(グランドプリンスホテル高輪内)
- 住所
- 東京都港区高輪3-13-1
- アクセス
- JR・東海道新幹線・京急線品川駅高輪口から徒歩約5分/都営浅草線高輪台駅から徒歩約3分
- チェックイン
- 15:00 (最終チェックイン:24:00)
- チェックアウト
- 12:00
- 総部屋数
- 16室
撮影/岡村智明 取材・文/小浜みゆ