【外観】 出格子と格子戸で構成され、格子戸の上には京町家らしい柔らかな印象の丸電燈がお出迎えします。燐家(りんか)と連続性を持たせた饅頭瓦(まんじゅう)が葺(ぶき-shingled)かれた庇の上には、厄除けの“鍾馗さん”(しょうき)が鎮座しています。 | 【坪庭】 活込八角灯籠の周りに、そよご、白玉椿、シャクナゲが植えられ、小さいながらも伝統的な京町家らしい坪庭を演出しています。日が沈むと、ライトアップされた庭を鑑賞していただけます。 | 【台所】 ミニキッチンを設置しております。台所の床は、居間と同じ高さでございます。 | ||
【居間】 居間ではいたるところに、檜、欅、杉等の木材をふんだんに使い、縁の雪見障子は、障子を上げれば空間の拡がりを感じるとともに、四季それぞれに変化する庭を鑑賞していただけます。土壁と木製建具に囲まれた小さな畳部屋で、いにしえの都を味わっていただけます。 | 【寝室】 床板には、京友禅の染板を再利用、樅の木は、肌触りが良く、冬は暖かく夏は涼しくお過ごしいただけます。近代洋館で使用されていた照明に照らされる窓の腰掛に腰かけて、見下ろす長屋の風情をお楽しみいただけます。 | 【調度品等】 うつわや設えは、創作料理屋『○彌』(Marumi)店主の監修によるもの。盆栽bonsaiは、文久元年(1861年)河原町三条で創業した花卉業界老舗である花政による作品でございます。居間の掛け軸 kakejikuは、宿の名前に因んだ“撫子図” nadeshiko-zu。京都嵯峨で活躍されている作家さんの作品でございます。 |