磯部温泉豆知識
磯部温泉の歴史は古く、1783年(天明三年)浅間山の大噴火(鬼押し出し園に見られるとおり)で、更に盛んに湧き出したと言われています。その泉質は、ナトリウム―塩化物炭酸水素塩泉で、ドイツのベルツ博士が絶賛したと云われるほどの良質泉で万病に効くと言われました。
その昔、このあたりは海の底であったといわれております。その証拠に磯部の断層には貝の化石が見られます。また、どこを掘っても塩分を含んだ水が出てくることから、何十年か前までは、塩の窪と呼んでおりました。そのようなことから、磯部という地名も納得がゆくものです。
信越線が横川駅までで、軽井沢へとつながるまでは、磯部温泉は今の軽井沢のような別荘地でありました。
磯部はもともと鉱泉と云われ、温度の低い温泉でしたが、近年大変貴重なものとなった為、平成八年安中市が掘ったところ、52.6度という熱いお湯が毎分150リットル湧き出しました。其の源泉を当館ではお風呂へと引いております。