御船山楽園は、平成21年11月20日に佐賀県初の国登録記念物(名勝地関係)に認定されました。当庭園が江戸時代に造園されて以降、時代をまたいで発展を重ねたことが造園史上意義深いと「文化審議会」で評価されました。
※御船山楽園ホテルに宿泊のお客様は入園無料です。
武雄第28代領主の鍋島茂義公が、大和絵の格調高い画風として日本を代表する狩野派の絵師を京都より招いて設計図を描かせ、約3年の歳月をかけて造園させたのが御船山楽園。茂義公は政治手腕に長ける傍ら、絵画や和歌にもその才能を発揮し「皆春斎」の称号を持つ才人でもありました。
わずか23歳の若さで筆頭家老の抜擢された茂義公は、標高二百十メートルの壮大な御船山の麓に、約15万坪の広大な回遊式庭園を創設し、武雄の地に癒しの空間を授けたのです。
300万年前、有明海から隆起して出来た雄々しい山、御船山。中国の山水画のような山と、そのふもとのつつじのパノラマは1枚の絵画のような美しい景色を思わせます。写真では伝えきれない雄大な絶景をごらんくださいませ。
御船山楽園と時を同じくして建てられた茅葺き屋根の小亭です。夏の散策の途中にお立ち寄り下さい。縁側に腰を下ろし、目の前の景色を眺め、池を渡る風に吹かれていると、なぜか穏やか気持ちになります。
秋の散策におすすめのスポット。ツツジ谷をさらに奥に進むと、目の前に現れる樹齢150年のカエデの古木。御船山の懐を金色に染める、「黄金山」と呼ばれるカエデです。