三味線の音色に包まれ、絶景温泉と渓谷美に癒やされる「会津芦ノ牧温泉 大川荘」

渓谷美を望む絶景露天風呂と「浮き舞台」が魅力の温泉宿「会津芦ノ牧温泉 大川荘」では、ロビーに響き渡る三味線の音色や湯めぐり、趣向を凝らした食事で旅の疲れを癒やせます。自然と一体化するような静けさに身をゆだね、心安らぐひとときを過ごせる1泊2日をご紹介します。

 

 

「会津芦ノ牧温泉 大川荘」へのアクセス

会津芦ノ牧温泉 大川荘

福島県西部を流れる阿賀川沿いに建つ「大川荘」は、山々と清流に抱かれた静寂の宿。春の新緑、夏の深緑、秋の紅葉、冬の雪景色と、四季折々の自然との一体感が感じられます。会津の山々と渓谷が宿を包み、まるで訪れる人々を非日常の世界へと導いているようです。

 

会津芦ノ牧温泉 大川荘

東京方面から公共交通機関を利用して「大川荘」へアクセスする場合、かかる時間は3時間強。まずは東京駅から東北新幹線で郡山駅へ。そこでJR磐越西線に乗り換えて会津若松駅へ行き、さらに会津鉄道で最寄りの芦ノ牧温泉駅へ。芦ノ牧温泉駅からは、宿の無料送迎が利用可能です(要事前予約)。

車の場合は、磐越自動車道・会津若松ICから約35分で到着します。

 

幻想的な三味線が響くロビー・ラウンジ

会津芦ノ牧温泉 大川荘

玄関までのアプローチにも風情が漂います。エントランスは水の流れる音が心地よく、和の趣がこれからの滞在への期待を高めてくれるようです。

 

会津芦ノ牧温泉 大川荘

館内へ入ってまず目に留まるのが、「大川荘」の名物とも言える「浮き舞台」。水の上に設けられ、まるで空中に浮いているように見えるこの舞台では、ほぼ毎日16:00〜18:00に三味線の生演奏が行われます。

演奏が始まると館内全体が三味線の音に包まれ、幻想的な雰囲気に。「浮き舞台」を囲むようにデザインされた階段を含め、あの人気アニメに登場する舞台に似ているとSNSで話題になり、ここで写真を撮影するファンも多いのだそう。

 

会津芦ノ牧温泉 大川荘

ロビーの大きな窓には四季折々の渓谷美が広がり、まるで自然と溶け合うかのような空間に。隣接するティーラウンジ「とんぼのにわ」の暖炉の火を見つめながら、三味線の音色に耳を傾けると、心がほどけていくのを感じます。

 

会津芦ノ牧温泉 大川荘

和の情緒を感じる三味線は、観る人・聴く人の心を癒やしてくれるようです。

 

四季折々の景観を楽しめる客室

家族連れにおすすめの客室「宵待亭」

会津芦ノ牧温泉 大川荘

客室はすべて阿賀川に面しており、壮大なロケーションを体感できます。

子ども連れの家族におすすめなのは、掘りこたつ付きで広々とした「宵待亭(よいまちてい)」で、最大6名まで宿泊可能。木の香りと柔らかな照明が落ち着きを与える、純和風の空間です。

 

会津芦ノ牧温泉 大川荘

窓の外には渓谷のパノラマが広がり、野生動物が姿を見せることも。景色を眺めているだけで、穏やかな気持ちになります。

 

会津芦ノ牧温泉 大川荘

館内着として浴衣が用意され、子ども用もあります。

 

会津芦ノ牧温泉 大川荘
会津芦ノ牧温泉 大川荘

ドライヤーや歯ブラシなどは客室に置かれており、そのほかヘアブラシやスキンケアセットなどのアメニティは、フロント横のアメニティバーから必要なものを選びます。

 

会津芦ノ牧温泉 大川荘

独立型のバスルームも完備。快適に過ごすことができるでしょう。

 

洗練された大人のための「コンフォートツイン」

会津芦ノ牧温泉 大川荘

ベッドでのくつろぎを希望する方には、「コンフォートツイン」がおすすめ。心地よい手触りの会津木綿のクッションやカーテン、柔らかな質感の会津本郷焼のカップなど、地域の伝統とおもてなしを堪能でき、和と洋の調和が美しい空間です。

 

プライベート温泉とサウナを備えた「月見亭VIP客室」

会津芦ノ牧温泉 大川荘
会津芦ノ牧温泉 大川荘

最上級の空間を求めるなら、2025年5月にリニューアルされたプライベート温泉とサウナ付き「月見亭VIP客室」を。

 

会津芦ノ牧温泉 大川荘
会津芦ノ牧温泉 大川荘

1部屋のみという特別感のある和モダンの和洋室で、最大4名まで宿泊可能。大自然に囲まれた静寂の中、何もせずに過ごす時間をぜいたくに感じられる客室です。

 

自然と調和した多彩な湯処が魅力

絶景露天風呂「四季舞台たな田」

会津芦ノ牧温泉 大川荘

「大川荘」には露天風呂や男女別のサウナなど、多彩な湯処がそろっています。

「絶景露天風呂 四季舞台たな田」は、その名の通り計3段の棚田状の設計がユニークな露天風呂。段差ごとに湯船があり、川のせせらぎが聞こえます。朝は川霧、夜は星空が幻想的な演出を加え、まさに五感がととのう湯浴みです。

 

会津芦ノ牧温泉 大川荘

「四季舞台たな田」とつながる内風呂も開放感にあふれた造り。湯船に木々が映り込む様子は圧巻です。

 

会津芦ノ牧温泉 大川荘
会津芦ノ牧温泉 大川荘

内風呂には男性用のピンクソルトサウナと、女性用の寝ころび式麦飯石(ばくはんせき)サウナも併設。じんわりと発汗し、ととのうのに最適です。

 

清水の舞台のような「空中露天風呂」

会津芦ノ牧温泉 大川荘

館内から100段以上の階段を下りてアクセスする「空中露天風呂」は、「清水の舞台」を模して造られた特別な風呂。渓谷に向かってせり出しており、ここから見える景色は格別です。午後から夜にかけては貸切風呂となりますが、朝は一般開放されるので、ぜひ体感してみてください。

 

湯上がりのひとときに福島のお酒を

会津芦ノ牧温泉 大川荘

湯上がりには、ティーラウンジ「とんぼのにわ」のセルフバーでワインや福島のおいしい日本酒を。

 

会津芦ノ牧温泉 大川荘

ゆらめく炎を眺めながらグラスを傾ければ、会話もはずむでしょう。

 

夕食は会津の風土が育んだ旬の食材を堪能

会津芦ノ牧温泉 大川荘

夕食は会津の素材をふんだんに使用した会席料理をいただきます。前菜は、季節感を大切にした6品。とうもろこし豆腐や枝豆の白和え、小松菜とアスパラのお浸しなど優しい味わいの小鉢に、寄せ素麺やあぶり鱧(はも)、あんずチーズの華やかさが加わり、食欲を刺激してくれます。

おいしい地酒も旅の醍醐味のひとつ。会津は多くの酒蔵が点在する酒どころ。料理に合わせた銘酒と一緒に楽しめます。

 

会津芦ノ牧温泉 大川荘

お造りは旬の4点盛り。この日はタチウオ、ニジマス、赤エビ、スズキが並びます。阿賀川は、昔から新潟と会津を結ぶ重要な水路。今でも新潟をはじめ各所から、新鮮な魚を仕入れられるそう。

 

会津芦ノ牧温泉 大川荘

焼き物は、福島県産和牛のサーロイン。ジューシーで脂の旨みが格別です。会津産の車麩(くるまふ)やイカ人参のさつま揚げ、旬野菜が添えられ、自家製のおろしミソポン酢でさっぱりと。鉄板から立ち昇る香りが、食卓を華やかに盛り上げます。

 

会津芦ノ牧温泉 大川荘

カボチャ仕立ての鍋の中には、赤むつ、大根、とうがん、姫とうもろこし、青もみじ麩、ヒラタケなど。白身魚のすり身とホワイトソースをかぼちゃで包んだ、南瓜饅頭(かぼちゃまんじゅう)のなめらかな食感が口の中でふわっと広がります。

 

会津芦ノ牧温泉 大川荘

鶏ひき肉とじゃがいもを包んだ蒸し物は、煮穴子やじゅんさいがあしらわれ、見た目も涼やか。枝豆あんかけのとろみが素材の旨みを優しく包み込み、口当たりのよさについ箸が進みます。

 

会津芦ノ牧温泉 大川荘

シメは、会津産のそば粉を使った香り高いそば。つるりとした喉越しと、噛むほどに広がるそばの風味が満足感を高めてくれます。ほんのりと甘みのあるつゆも美味。

 

会津芦ノ牧温泉 大川荘

食後のデザートには、季節のメロンとスイカに加え、オリジナルスイーツの「会津山塩プリン」と「コーヒープリン」の2層仕立てが登場。甘みとコクをぎゅっと濃縮した会津産の特濃牛乳と、ミネラルたっぷりの山塩のほのかな塩味、香ばしいコーヒーのハーモニーが秀逸で、食事のフィナーレを飾るにふさわしい逸品です。

 

朝食バイキングで自慢の卵かけご飯を

会津芦ノ牧温泉 大川荘

翌朝の朝食はビュッフェ形式。会津の郷土料理をはじめ、地元産の新鮮野菜や卵料理などが豊富にそろっています。

 

会津芦ノ牧温泉 大川荘

中でも人気なのが、ライブキッチンで提供される会津地鶏の卵かけご飯です。炊きたてご飯の上に卵の白身をふわふわに泡立てたメレンゲをのせ、卵黄をトッピング。バーナーで香ばしくあぶり、のりを振りかければ完成です。

 

会津芦ノ牧温泉 大川荘
会津芦ノ牧温泉 大川荘

地元の食材を使ったおかずの数々も極上の味。体に優しい薬膳スープは、目覚めの身体にうれしい一品。さらに、会津名物・馬肉の「馬肉じゃが」や、福島県産小麦を使ったパン、栃の木のはちみつをかけた「べこの乳」のヨーグルトなど、どれを選ぶか迷ってしまうほど。

窓辺の席に座れば、朝日が射し込む渓谷を眺めながら、ゆったりとした時間が流れます。朝から力が湧いてきて、ステキな一日を過ごせることでしょう。

 

会津芦ノ牧温泉 大川荘

「会津芦ノ牧温泉 大川荘」で、渓谷美や三味線の音に浸り、温泉で心身を温め、美味尽くしの料理に舌鼓を打つ。会津の四季と心を結ぶ宿を訪れてみませんか。

 

会津芦ノ牧温泉 大川荘

住所
福島県会津若松市大戸町大字芦ノ牧字下夕平984
チェックイン
15:00
チェックアウト
10:00
客室数
97室
駐車場
あり/100台(無料)

 

 

撮影・取材・文/北川りさ


※この記事は楽天トラベルガイドによって取材・作成されたものです。

2025/7/18
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